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冒険者(プレイヤー)死神編
25話 ゲーム世界へ
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サラサラと草が風で揺れている丘にレゼとディーはいた
この世界は獣人やエルフと言った亜人と人族が共存している世界
プレイヤーは好きに容姿を作ることができるらしいがレゼとディーの姿はそのままだ、キャラメイクの画面すら出なかった
多分テオドールが何か操作したのだろう
「ここが新しい異世界か」
辺りを見渡すが他に生物の気配はない
「誰もいない」
「そうだな・・・なんだこれ」
視界の右下にメニューと書かれたボタンがある
押してみると同じようなボタンが複数現れるその1つ1つに文字が書かれている
ステータス、アイテム、装備、等々
「ゲームのメニュー画面みたいだな」
「うん」
ステータスと書かれたボタンを押す
レゼ/兎人族/双剣使い
レベル Max
ランク 初心者(E)
HP Max/MP Max
スキル
影造形(双剣、拘束、盾)
HP/MP自動回復
HP/MPの回復値最大
探知
解析
隠蔽
ディー/人狼族/魔銃騎士
レベル Max
ランク 初心者(E)
HP Max/MP Max
スキル
魔法銃錬成
HP/MP自動回復
HP/MPの回復値最大
探知
解析
隠蔽
「テオドールが言ってた通り能力が制限されてるのか?一応不死じゃねぇみたいだが」
「種族も変わってる」
「今までの異世界みたいに簡単にはいかないのかもな」
「うん、慎重に行動しよう」
「そうだな、まずはどうするか」
「始めは街に行くんじゃない? 近くにあるかな」
「あるっすよ」
「うゎ 驚かすなよ」
「リーデルもいたんだ」
「レゼさん達のナビゲーターっすから それより探したっすよ魔界から戻ったのに姿が見えないから、そしたらテオドール様がもう僕の世界に行ったよって教えてくれたっす 勝手に行っちゃうなんてひどいっす」
「そのテオドールに呼ばれてたんだけどな」
「そうだったっす!? どうりで詳しかった訳っす」
テオドールの話をしている間に周りを石壁で囲まれた街が見えてきた
門に近づくと門番が顔を出す
「冒険者か? ライセンスカードを出してくれ」
アイテム欄が表示されライセンスカードの文字が点滅している
「通常ならここでアバターの能力を決めるみたいっす 今回は事前にテオドール様が作ったので選択画面は出ないっす」
「そういえば俺たち以外の前で喋って大丈夫なのか?」
「大丈夫っす パワーアップした幻魔石なら対象以外は遮断できるっすなので今までよりサポートできるっすよ」
「得意気に言うが今さらだな」
「仕方ないっす 即席で作った物だったっすから」
ライセンスカードをタップすると
アイテム欄が消え、門番が喋り出す
「確かに冒険者だな ドラクの街へようこそ」
カードが現れたり確認する動作も無く話が進んでいく
「すんなり入れたな」
「うん」
「まずはランクを上げるためにクエストを受けるっす」
「何でランクを上げないといけねぇんだ?」
「ランクを上げないと次の街には行けないからっす
それと能力はカンストしてるっすけどレゼさん達のランクは初心者っす」
「なんだそれ面倒だな」
「この世界のルールですから仕方ないっす」
「門番は疑問に思わなかったの?序盤の街に能力がカンストした冒険者が来て」
「そこは隠蔽してあったから大丈夫っす」
「そうなんだ」
「ならランクもそうすりゃ良かったんじゃねぇのか」
「そうもいかないみたいみたいっすランク上げをせずに街を出るのは流石に不自然っすから」
「面倒な世界だな」
「そう言わずにギルドに行ってみるっす」
「しょうがねぇな」
ドラクの冒険者ギルドはゲームらしい作りになっていた
石造りの三階建てで入口は両開きの扉、カウンターと酒場があり、左奥にはクエストの掲示板
受付嬢は可愛い獣人やハーフエルフ、人族と多種族だ
冒険者の登録は済んでいるので奥の掲示板に向かう
「レゼさん達のランクは初心者つまりEっす
なので受けられるのは簡単なクエストになるっす」
「雑魚モンスターの討伐にアイテム採取か」
「どれも簡単そう」
「やっぱり始めはスライム討伐がいいと思うっす」
「スライムって強いんじゃねぇのか?本で読んだぞ」
「それは転生とかしちゃったタイプのスライムっす」
「そうなのか」
「そうっす本来スライムはかなり弱い魔物っす」
「分かったこれにする」
クエストの受付をしてもらうためカウンターに向かう
「このクエストを受けたいんだが」
猫の獣人が対応してくれる
「はい、スライムの討伐ですね、ライセンスカードを拝見します」
門番の時のようにアイテム欄が表示され、点滅しているボタンを押す
「はい、ありがとうございます
クエスト内容ですがスライム×10の討伐になります」
クエストを受け、ギルドを後にする
ちなみにランクを上げるには該当クエストを10回達成したあと各ランクに設定されているボスを倒し、昇格の証を手に入れてギルドに提出しないといけないらしい
そして次の街に行くにはランクを見習い(D)にする必要がある
「地道にこなしていくしかないな」
「頑張ろう」
「ランク上げも大事ですが、旅の資金稼ぎがあるのを忘れたらダメっすよ」
「それもか・・・」
この世界は獣人やエルフと言った亜人と人族が共存している世界
プレイヤーは好きに容姿を作ることができるらしいがレゼとディーの姿はそのままだ、キャラメイクの画面すら出なかった
多分テオドールが何か操作したのだろう
「ここが新しい異世界か」
辺りを見渡すが他に生物の気配はない
「誰もいない」
「そうだな・・・なんだこれ」
視界の右下にメニューと書かれたボタンがある
押してみると同じようなボタンが複数現れるその1つ1つに文字が書かれている
ステータス、アイテム、装備、等々
「ゲームのメニュー画面みたいだな」
「うん」
ステータスと書かれたボタンを押す
レゼ/兎人族/双剣使い
レベル Max
ランク 初心者(E)
HP Max/MP Max
スキル
影造形(双剣、拘束、盾)
HP/MP自動回復
HP/MPの回復値最大
探知
解析
隠蔽
ディー/人狼族/魔銃騎士
レベル Max
ランク 初心者(E)
HP Max/MP Max
スキル
魔法銃錬成
HP/MP自動回復
HP/MPの回復値最大
探知
解析
隠蔽
「テオドールが言ってた通り能力が制限されてるのか?一応不死じゃねぇみたいだが」
「種族も変わってる」
「今までの異世界みたいに簡単にはいかないのかもな」
「うん、慎重に行動しよう」
「そうだな、まずはどうするか」
「始めは街に行くんじゃない? 近くにあるかな」
「あるっすよ」
「うゎ 驚かすなよ」
「リーデルもいたんだ」
「レゼさん達のナビゲーターっすから それより探したっすよ魔界から戻ったのに姿が見えないから、そしたらテオドール様がもう僕の世界に行ったよって教えてくれたっす 勝手に行っちゃうなんてひどいっす」
「そのテオドールに呼ばれてたんだけどな」
「そうだったっす!? どうりで詳しかった訳っす」
テオドールの話をしている間に周りを石壁で囲まれた街が見えてきた
門に近づくと門番が顔を出す
「冒険者か? ライセンスカードを出してくれ」
アイテム欄が表示されライセンスカードの文字が点滅している
「通常ならここでアバターの能力を決めるみたいっす 今回は事前にテオドール様が作ったので選択画面は出ないっす」
「そういえば俺たち以外の前で喋って大丈夫なのか?」
「大丈夫っす パワーアップした幻魔石なら対象以外は遮断できるっすなので今までよりサポートできるっすよ」
「得意気に言うが今さらだな」
「仕方ないっす 即席で作った物だったっすから」
ライセンスカードをタップすると
アイテム欄が消え、門番が喋り出す
「確かに冒険者だな ドラクの街へようこそ」
カードが現れたり確認する動作も無く話が進んでいく
「すんなり入れたな」
「うん」
「まずはランクを上げるためにクエストを受けるっす」
「何でランクを上げないといけねぇんだ?」
「ランクを上げないと次の街には行けないからっす
それと能力はカンストしてるっすけどレゼさん達のランクは初心者っす」
「なんだそれ面倒だな」
「この世界のルールですから仕方ないっす」
「門番は疑問に思わなかったの?序盤の街に能力がカンストした冒険者が来て」
「そこは隠蔽してあったから大丈夫っす」
「そうなんだ」
「ならランクもそうすりゃ良かったんじゃねぇのか」
「そうもいかないみたいみたいっすランク上げをせずに街を出るのは流石に不自然っすから」
「面倒な世界だな」
「そう言わずにギルドに行ってみるっす」
「しょうがねぇな」
ドラクの冒険者ギルドはゲームらしい作りになっていた
石造りの三階建てで入口は両開きの扉、カウンターと酒場があり、左奥にはクエストの掲示板
受付嬢は可愛い獣人やハーフエルフ、人族と多種族だ
冒険者の登録は済んでいるので奥の掲示板に向かう
「レゼさん達のランクは初心者つまりEっす
なので受けられるのは簡単なクエストになるっす」
「雑魚モンスターの討伐にアイテム採取か」
「どれも簡単そう」
「やっぱり始めはスライム討伐がいいと思うっす」
「スライムって強いんじゃねぇのか?本で読んだぞ」
「それは転生とかしちゃったタイプのスライムっす」
「そうなのか」
「そうっす本来スライムはかなり弱い魔物っす」
「分かったこれにする」
クエストの受付をしてもらうためカウンターに向かう
「このクエストを受けたいんだが」
猫の獣人が対応してくれる
「はい、スライムの討伐ですね、ライセンスカードを拝見します」
門番の時のようにアイテム欄が表示され、点滅しているボタンを押す
「はい、ありがとうございます
クエスト内容ですがスライム×10の討伐になります」
クエストを受け、ギルドを後にする
ちなみにランクを上げるには該当クエストを10回達成したあと各ランクに設定されているボスを倒し、昇格の証を手に入れてギルドに提出しないといけないらしい
そして次の街に行くにはランクを見習い(D)にする必要がある
「地道にこなしていくしかないな」
「頑張ろう」
「ランク上げも大事ですが、旅の資金稼ぎがあるのを忘れたらダメっすよ」
「それもか・・・」
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