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見習い死神編
7話 塔の最上部
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全ての階層を飛び越え塔の最上部までやって来た
最上部は只々広く何も無い殺風景な空間だったその中央に場違いなほど醜悪なものが鎮座している
体長数十メートルはある巨大な体は神話に出てきそうなドラゴンの様で
ドラゴンの頭の部分からは女性の上半身が生えた化け物がいた
女性の顔はひび割れの様に黒い線が走り歪な笑みが張り付いている
「ギャシャアアアア」
化け物はレゼ達に気づくとどこから出したか分からない不気味な雄たけびを上げた
体からは禍々しいオーラが溢れだし常人なら逃げだしているだろう
「随分でけーな」
「見つけた」
「あれが荒魂ってやつか あれを倒せばいいんだな」
「うん」
「やっと手ごたえのある獲物だ 俺が殺る!」
銃を錬成する
「また一人で突っ込む」
やれやれ、全く子供っぽいんだから
まぁ見た目からしたらレゼの方が子供だが・・・
ドラゴンの爪撃を寸前で交わす 先程ディーがいた地面に爪痕ができる
すかさず女性の背中から触手が伸びてくる 当たった個所がドロドロと溶ける
「毒かよ」
空中で銃を女性の頭に向けて発砲する
弾丸は命中し頭は吹き飛んだが直ぐに再生した
「ちっ! これじゃ殺れないか!」
今度はドラゴンの方を攻撃する しかし先程と同様直ぐに再生した
「再生しやがって めんどくせーな!」
レゼが影で細切れにするが
飛び散った肉片は地面に落ちる前に集まり再生していく
その中にキラッと光る物体が見えた
「芸達者なことで!」
「ディー、体の中にある光る物体を壊して」
「あぁ?」
レゼは影で荒魂を串刺しにし動きを止める
荒魂は動けなくなると頭上に魔力を集め破壊光線のようなものを撃ってきた
影でガードするが衝撃で吹っ飛ばされ壁にクレーターを作る
瓦礫で切ったのか血が飛び散る
「レゼ!」
立ち上がろうとした時レゼの体に触手が何本も突き刺さる
体が所々溶けていく
「てめえ よくもやりやがったなぁ!」
ディーが激昂する
荒魂の横っ腹を蹴り飛ばすと物凄い衝撃とともに壁にめり込む
休む暇を与えず弾丸の雨を降らす
傷は見た目ほど酷く無かった
触手が抜けると溶けた体は直ぐに再生した
「僕は大丈夫」
レゼの声はディーに届かない
ディーの猛攻によって荒魂の体は形を保つことができず砕け散る
欠片の中に光る物体が見える
その欠片はディーに気づかれないようにゆっくりと弾道からそれていく
そこをすかさず影で貫通させる
光る物体は砕け散り 辺りに断末魔が響き渡る
ディーは聞こえてないのかただひたすらに銃弾を浴びせている
「ア゛ァァァァ」
後ろから抱きつく
「ディー 終わった」
我に返ったのか銃撃を止めその場に座り込む
「レゼ」
力なく主の名前を呼ぶ
「落ち着いた?」
「俺 レゼがいなくなるんじゃないかって思ったら胸が苦しくなって
そしたら頭が真っ白になって・・・」
「僕は不死身だよ もし消えることがあってもディーを一人になんかしない
だから安心して 僕は何があっても・・・ずっと一緒」
「うん・・・」
さらに強く抱きしめる
突然甲高い音がしたかと思うと景気の色が戻り、霧が晴れ始める
荒魂によって歪められていた空間が元に戻り始めた証拠だった
「レゼ君たちやりましたっすね...あれ、お取込み中でしたか?」
また唐突に通信が入る
「無事で何よりっす 近くに世界の欠片があると思うので回収をお願いするっす」
言われて辺りを見回す
中央に女性が倒れており傍に宙に浮いた鏡の破片のようなものがあった
女性はたぶんこの塔の女神だろう
欠片に近づき死神の鎌で突き刺す
欠片は徐々に光になって消えてしまった
「はい、回収完了っす お疲れ様でしたっす
時期に世界が元に戻るっす そしてレゼ君たちに関する記憶は回収されて
異世界転移のエネルギーに変換されるっす」
この世界から記憶が消えるってことは僕たちがいなかったことになる・・・
なんだか少し寂しいなエレノアたちと少しだけ仲良くなれた気がしたのに・・・
塔自体も薄くなっていく歪んだ部分が元に戻ろうとしているのだろう
上層部の床が消え、抱きついた状態で落下していく
横を見ると綺麗な朝日が目に入る
「この世界にこれて良かった・・・ディーにも会えたし」
「なんか言ったか?」
「なんでもない」
幻魔石が光を集めだす
光が渦の様になりちょっとした竜巻になった
大きくなった光の竜巻はレゼ達を飲み込み消えていった
時間は少し巻き戻る
レゼ達が塔に消えて暫くした頃、エレノア達は塔の前で途方に暮れていた
塔に入り口や窓は無く、壁を壊そうにも傷一つ付けることができなかったからである
「いったいどうなってるのよ」
「いきなり嬢ちゃんたちは消えるし変な魔物は襲ってくるし
何が起きてるんだか・・・やれやれ」
「まったく 知りたいのはこっちよ・・・リン何か分かったことはある?」
「えぇ この門に転移魔法が発動した形跡があったわ
でもこっちからは起動できないみたい かなり複雑な魔法陣になっているわ
塔にいる何者かがこの魔法陣を発動してレゼ達を転移させたってことぐらいしか分からなかったわ」
「リンでもお手上げってことね・・・」
「どうするか・・・いつまでもここで何もしないでいるわけにもいかないだろう」
「私たちにできることをしましょう
塔の中にレゼ達がいるなら私たちは塔の周辺の捜査をしましょう
帰って来ない町の人の手がかりがあるかも知れないわ」
「そうだな 俺たちができることをしっかりやろう」
それから数時間後
「そろそろ夜が明けるな」
「ギャシャアアアア」
「なんだ!この声は」
「塔の上の方から聞こえてきたみたいだけど・・・」
不気味な声の後 爆発音などが聞こえてくる
何者かが戦闘中の様だ
リンが千里眼で見てみるが塔周辺の空間が歪んでいてよく見えない
「どうなっている」
「だめ ここからじゃよく見えないわ」
「くそ レゼ達が戦っているかもしれないのに何もできないなんて・・・」
エレノアたちが自身の無力さに苛まれていると世界全体から甲高い音がした
はじかれたように空を見上げる
さっきまであった不気味なオーロラは消え、霧も徐々に晴れていってる
「空間の異変が無くなっていく・・・」
「レゼ達がやったのか?・・・」
ガシャンガシャン
森の方から音がする
「新手か!」
身構えていると鎧を着た冒険者達が現れた
「あなたたちは一体・・・」
話を聞くと彼らは三週間前に消息を絶った一行だった
皆、自分たちが三週間も森をさまよっていたとは信じられない様子だった
急に頭上が光で溢れ、夜が明けたのかと思ったが、
それとは比べ物にならない程の光が視界を埋め尽くす・・・
同時に何か大事なことを忘れてしまったような焦燥感が押し寄せてくる
「この感覚は?・・・」
そして、レゼ達はこの世界からもみんなの記憶からも消えた
最上部は只々広く何も無い殺風景な空間だったその中央に場違いなほど醜悪なものが鎮座している
体長数十メートルはある巨大な体は神話に出てきそうなドラゴンの様で
ドラゴンの頭の部分からは女性の上半身が生えた化け物がいた
女性の顔はひび割れの様に黒い線が走り歪な笑みが張り付いている
「ギャシャアアアア」
化け物はレゼ達に気づくとどこから出したか分からない不気味な雄たけびを上げた
体からは禍々しいオーラが溢れだし常人なら逃げだしているだろう
「随分でけーな」
「見つけた」
「あれが荒魂ってやつか あれを倒せばいいんだな」
「うん」
「やっと手ごたえのある獲物だ 俺が殺る!」
銃を錬成する
「また一人で突っ込む」
やれやれ、全く子供っぽいんだから
まぁ見た目からしたらレゼの方が子供だが・・・
ドラゴンの爪撃を寸前で交わす 先程ディーがいた地面に爪痕ができる
すかさず女性の背中から触手が伸びてくる 当たった個所がドロドロと溶ける
「毒かよ」
空中で銃を女性の頭に向けて発砲する
弾丸は命中し頭は吹き飛んだが直ぐに再生した
「ちっ! これじゃ殺れないか!」
今度はドラゴンの方を攻撃する しかし先程と同様直ぐに再生した
「再生しやがって めんどくせーな!」
レゼが影で細切れにするが
飛び散った肉片は地面に落ちる前に集まり再生していく
その中にキラッと光る物体が見えた
「芸達者なことで!」
「ディー、体の中にある光る物体を壊して」
「あぁ?」
レゼは影で荒魂を串刺しにし動きを止める
荒魂は動けなくなると頭上に魔力を集め破壊光線のようなものを撃ってきた
影でガードするが衝撃で吹っ飛ばされ壁にクレーターを作る
瓦礫で切ったのか血が飛び散る
「レゼ!」
立ち上がろうとした時レゼの体に触手が何本も突き刺さる
体が所々溶けていく
「てめえ よくもやりやがったなぁ!」
ディーが激昂する
荒魂の横っ腹を蹴り飛ばすと物凄い衝撃とともに壁にめり込む
休む暇を与えず弾丸の雨を降らす
傷は見た目ほど酷く無かった
触手が抜けると溶けた体は直ぐに再生した
「僕は大丈夫」
レゼの声はディーに届かない
ディーの猛攻によって荒魂の体は形を保つことができず砕け散る
欠片の中に光る物体が見える
その欠片はディーに気づかれないようにゆっくりと弾道からそれていく
そこをすかさず影で貫通させる
光る物体は砕け散り 辺りに断末魔が響き渡る
ディーは聞こえてないのかただひたすらに銃弾を浴びせている
「ア゛ァァァァ」
後ろから抱きつく
「ディー 終わった」
我に返ったのか銃撃を止めその場に座り込む
「レゼ」
力なく主の名前を呼ぶ
「落ち着いた?」
「俺 レゼがいなくなるんじゃないかって思ったら胸が苦しくなって
そしたら頭が真っ白になって・・・」
「僕は不死身だよ もし消えることがあってもディーを一人になんかしない
だから安心して 僕は何があっても・・・ずっと一緒」
「うん・・・」
さらに強く抱きしめる
突然甲高い音がしたかと思うと景気の色が戻り、霧が晴れ始める
荒魂によって歪められていた空間が元に戻り始めた証拠だった
「レゼ君たちやりましたっすね...あれ、お取込み中でしたか?」
また唐突に通信が入る
「無事で何よりっす 近くに世界の欠片があると思うので回収をお願いするっす」
言われて辺りを見回す
中央に女性が倒れており傍に宙に浮いた鏡の破片のようなものがあった
女性はたぶんこの塔の女神だろう
欠片に近づき死神の鎌で突き刺す
欠片は徐々に光になって消えてしまった
「はい、回収完了っす お疲れ様でしたっす
時期に世界が元に戻るっす そしてレゼ君たちに関する記憶は回収されて
異世界転移のエネルギーに変換されるっす」
この世界から記憶が消えるってことは僕たちがいなかったことになる・・・
なんだか少し寂しいなエレノアたちと少しだけ仲良くなれた気がしたのに・・・
塔自体も薄くなっていく歪んだ部分が元に戻ろうとしているのだろう
上層部の床が消え、抱きついた状態で落下していく
横を見ると綺麗な朝日が目に入る
「この世界にこれて良かった・・・ディーにも会えたし」
「なんか言ったか?」
「なんでもない」
幻魔石が光を集めだす
光が渦の様になりちょっとした竜巻になった
大きくなった光の竜巻はレゼ達を飲み込み消えていった
時間は少し巻き戻る
レゼ達が塔に消えて暫くした頃、エレノア達は塔の前で途方に暮れていた
塔に入り口や窓は無く、壁を壊そうにも傷一つ付けることができなかったからである
「いったいどうなってるのよ」
「いきなり嬢ちゃんたちは消えるし変な魔物は襲ってくるし
何が起きてるんだか・・・やれやれ」
「まったく 知りたいのはこっちよ・・・リン何か分かったことはある?」
「えぇ この門に転移魔法が発動した形跡があったわ
でもこっちからは起動できないみたい かなり複雑な魔法陣になっているわ
塔にいる何者かがこの魔法陣を発動してレゼ達を転移させたってことぐらいしか分からなかったわ」
「リンでもお手上げってことね・・・」
「どうするか・・・いつまでもここで何もしないでいるわけにもいかないだろう」
「私たちにできることをしましょう
塔の中にレゼ達がいるなら私たちは塔の周辺の捜査をしましょう
帰って来ない町の人の手がかりがあるかも知れないわ」
「そうだな 俺たちができることをしっかりやろう」
それから数時間後
「そろそろ夜が明けるな」
「ギャシャアアアア」
「なんだ!この声は」
「塔の上の方から聞こえてきたみたいだけど・・・」
不気味な声の後 爆発音などが聞こえてくる
何者かが戦闘中の様だ
リンが千里眼で見てみるが塔周辺の空間が歪んでいてよく見えない
「どうなっている」
「だめ ここからじゃよく見えないわ」
「くそ レゼ達が戦っているかもしれないのに何もできないなんて・・・」
エレノアたちが自身の無力さに苛まれていると世界全体から甲高い音がした
はじかれたように空を見上げる
さっきまであった不気味なオーロラは消え、霧も徐々に晴れていってる
「空間の異変が無くなっていく・・・」
「レゼ達がやったのか?・・・」
ガシャンガシャン
森の方から音がする
「新手か!」
身構えていると鎧を着た冒険者達が現れた
「あなたたちは一体・・・」
話を聞くと彼らは三週間前に消息を絶った一行だった
皆、自分たちが三週間も森をさまよっていたとは信じられない様子だった
急に頭上が光で溢れ、夜が明けたのかと思ったが、
それとは比べ物にならない程の光が視界を埋め尽くす・・・
同時に何か大事なことを忘れてしまったような焦燥感が押し寄せてくる
「この感覚は?・・・」
そして、レゼ達はこの世界からもみんなの記憶からも消えた
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