王国の女王即位を巡るレイラとカンナの双子王女姉妹バトル

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第4話 女王を賭けた双子姉妹の闘いは大広間で

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レイラ「まあ、これで1勝1敗。次勝った方が女王ってことで、異論はないわね」
カンナ「異論はないけど、どうやって決着をつけるのかしら」
レイラ「そうね。あんたとは、お互い納得できる形で決着をつけたいからやっぱり…」
カンナ「あのときの喧嘩の続きをやりたいわね」
レイラ「ふふふ。こういうときだけ、意見が一致するわね」

 意見が一致した2人の話は、とんとん拍子で進んだ。
 喧嘩の場所は、最上階にある大広間。大きな宴会のときしか使わないので、普段は誰も寄りつかない。
 喧嘩の日時は、国王と王妃が視察で留守にする3日後の午後。
 勝敗は、ギブアップのみで決定。

カンナ「じゃあ、3日後まで、女王になれない女王候補の座を楽しんでおきなさい」
レイラ「それは、こっちの台詞よ。隣国追放決定までこの宮殿での生活を楽しみなさい」 
カンン「ふふ、追放されるのはあんたよ。それより、あたしの肌を傷つけないように、その汚い爪、切っておきなさいよ」
レイラ「ええ、もちろんよ。爪程度で負けた言い訳にされると後味悪いから、切っておいてあげるわ」

 試合当日、レイラとカンナは、最上階の大広間で向かい合っている。
 姉のレイラは、ストレートのロングヘア―をなびかせ、地味なベージュのドレスをまとっている。スカートは膝まであって、太ももは見えない。
 一方、姉のカンナは、ストレートのロングヘア―をなびかせ、ピンクの豪華なドレスをまとっている。スカートは膝上20センチくらいと短く、白くて張りのある太ももが半分見えている。

カンナ「相変わらず、清楚な格好してるわね。それじゃ、家臣の男たちの心はつかめないわよ」
レイラ「あんたこそ、妹の立場だから自由奔放に振る舞えてるけど、このままじゃ家臣に愛想を尽かされるわよ」
 2人は、少し離れた距離で相手の体を眺め合う。
 レイラとカンナは、双子だけあって容姿は瓜2つ。ドレスを着ていなければ、家臣ですら区別がつかないだろう。
 この2人は、双子ながら性格はかなり違う。1人で手芸をしたり、音楽を奏でたりするのが好きなレイラに対し、カンナは、派手に着飾り、外に遊びに出るのが大好きである。
 ただ、2人とも、気が強いので、幼いころに取っ組み合いの喧嘩があって以降、なかなか2人きりで遊んだり、話したりする機会を奪われていた。
 2人の仲が悪化するのを心配した国王と王妃がレイラとカンナを2人きりにしないよう、家臣に命じたからである。

 だが、今回だけは、国王が2人きりで解決させようとした。きっと王妃も、了承済みだ。レイラとカンナが2人きりで会う最後の機会と考えているのだろう。
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