4 / 16
第4話 女王を賭けた双子姉妹の闘いは大広間で
しおりを挟む
レイラ「まあ、これで1勝1敗。次勝った方が女王ってことで、異論はないわね」
カンナ「異論はないけど、どうやって決着をつけるのかしら」
レイラ「そうね。あんたとは、お互い納得できる形で決着をつけたいからやっぱり…」
カンナ「あのときの喧嘩の続きをやりたいわね」
レイラ「ふふふ。こういうときだけ、意見が一致するわね」
意見が一致した2人の話は、とんとん拍子で進んだ。
喧嘩の場所は、最上階にある大広間。大きな宴会のときしか使わないので、普段は誰も寄りつかない。
喧嘩の日時は、国王と王妃が視察で留守にする3日後の午後。
勝敗は、ギブアップのみで決定。
カンナ「じゃあ、3日後まで、女王になれない女王候補の座を楽しんでおきなさい」
レイラ「それは、こっちの台詞よ。隣国追放決定までこの宮殿での生活を楽しみなさい」
カンン「ふふ、追放されるのはあんたよ。それより、あたしの肌を傷つけないように、その汚い爪、切っておきなさいよ」
レイラ「ええ、もちろんよ。爪程度で負けた言い訳にされると後味悪いから、切っておいてあげるわ」
試合当日、レイラとカンナは、最上階の大広間で向かい合っている。
姉のレイラは、ストレートのロングヘア―をなびかせ、地味なベージュのドレスをまとっている。スカートは膝まであって、太ももは見えない。
一方、姉のカンナは、ストレートのロングヘア―をなびかせ、ピンクの豪華なドレスをまとっている。スカートは膝上20センチくらいと短く、白くて張りのある太ももが半分見えている。
カンナ「相変わらず、清楚な格好してるわね。それじゃ、家臣の男たちの心はつかめないわよ」
レイラ「あんたこそ、妹の立場だから自由奔放に振る舞えてるけど、このままじゃ家臣に愛想を尽かされるわよ」
2人は、少し離れた距離で相手の体を眺め合う。
レイラとカンナは、双子だけあって容姿は瓜2つ。ドレスを着ていなければ、家臣ですら区別がつかないだろう。
この2人は、双子ながら性格はかなり違う。1人で手芸をしたり、音楽を奏でたりするのが好きなレイラに対し、カンナは、派手に着飾り、外に遊びに出るのが大好きである。
ただ、2人とも、気が強いので、幼いころに取っ組み合いの喧嘩があって以降、なかなか2人きりで遊んだり、話したりする機会を奪われていた。
2人の仲が悪化するのを心配した国王と王妃がレイラとカンナを2人きりにしないよう、家臣に命じたからである。
だが、今回だけは、国王が2人きりで解決させようとした。きっと王妃も、了承済みだ。レイラとカンナが2人きりで会う最後の機会と考えているのだろう。
カンナ「異論はないけど、どうやって決着をつけるのかしら」
レイラ「そうね。あんたとは、お互い納得できる形で決着をつけたいからやっぱり…」
カンナ「あのときの喧嘩の続きをやりたいわね」
レイラ「ふふふ。こういうときだけ、意見が一致するわね」
意見が一致した2人の話は、とんとん拍子で進んだ。
喧嘩の場所は、最上階にある大広間。大きな宴会のときしか使わないので、普段は誰も寄りつかない。
喧嘩の日時は、国王と王妃が視察で留守にする3日後の午後。
勝敗は、ギブアップのみで決定。
カンナ「じゃあ、3日後まで、女王になれない女王候補の座を楽しんでおきなさい」
レイラ「それは、こっちの台詞よ。隣国追放決定までこの宮殿での生活を楽しみなさい」
カンン「ふふ、追放されるのはあんたよ。それより、あたしの肌を傷つけないように、その汚い爪、切っておきなさいよ」
レイラ「ええ、もちろんよ。爪程度で負けた言い訳にされると後味悪いから、切っておいてあげるわ」
試合当日、レイラとカンナは、最上階の大広間で向かい合っている。
姉のレイラは、ストレートのロングヘア―をなびかせ、地味なベージュのドレスをまとっている。スカートは膝まであって、太ももは見えない。
一方、姉のカンナは、ストレートのロングヘア―をなびかせ、ピンクの豪華なドレスをまとっている。スカートは膝上20センチくらいと短く、白くて張りのある太ももが半分見えている。
カンナ「相変わらず、清楚な格好してるわね。それじゃ、家臣の男たちの心はつかめないわよ」
レイラ「あんたこそ、妹の立場だから自由奔放に振る舞えてるけど、このままじゃ家臣に愛想を尽かされるわよ」
2人は、少し離れた距離で相手の体を眺め合う。
レイラとカンナは、双子だけあって容姿は瓜2つ。ドレスを着ていなければ、家臣ですら区別がつかないだろう。
この2人は、双子ながら性格はかなり違う。1人で手芸をしたり、音楽を奏でたりするのが好きなレイラに対し、カンナは、派手に着飾り、外に遊びに出るのが大好きである。
ただ、2人とも、気が強いので、幼いころに取っ組み合いの喧嘩があって以降、なかなか2人きりで遊んだり、話したりする機会を奪われていた。
2人の仲が悪化するのを心配した国王と王妃がレイラとカンナを2人きりにしないよう、家臣に命じたからである。
だが、今回だけは、国王が2人きりで解決させようとした。きっと王妃も、了承済みだ。レイラとカンナが2人きりで会う最後の機会と考えているのだろう。
0
お気に入りに追加
13
あなたにおすすめの小説
セーラー服美人女子高生 ライバル同士の一騎討ち
ヒロワークス
ライト文芸
女子高の2年生まで校内一の美女でスポーツも万能だった立花美帆。しかし、3年生になってすぐ、同じ学年に、美帆と並ぶほどの美女でスポーツも万能な逢沢真凛が転校してきた。
クラスは、隣りだったが、春のスポーツ大会と夏の水泳大会でライバル関係が芽生える。
それに加えて、美帆と真凛は、隣りの男子校の俊介に恋をし、どちらが俊介と付き合えるかを競う恋敵でもあった。
そして、秋の体育祭では、美帆と真凛が走り高跳びや100メートル走、騎馬戦で対決!
その結果、放課後の体育館で一騎討ちをすることに。
美人格闘家の道場破り
ヒロワークス
大衆娯楽
美人格闘家の麗子が師範の格闘技道場に、美人格闘家の佳奈が現れた。
佳奈は、麗子1か月前に総合格闘技大会の決勝で闘った相手だった。
そのときは、麗子が接戦の末、判定で勝利したのだが、佳奈は納得していなかった。
決着をつけるべく、麗子の道場に乗り込んできた佳奈は、麗子に時間無制限の勝負を申し込む。
麗子は、承諾し、2人は、一進一退の壮絶な闘いを繰り広げる。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/essay.png?id=5ada788558fa89228aea)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/youth.png?id=ad9871afe441980cc37c)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる