美人OLのサヤがバトルで勝ち取れる王妃の候補に転生して最強を目指す

第20話 王妃第２候補サヤと王妃第１候補カレンの最終決戦 その５

　サヤは、前蹴りで牽制した後、再び豪快な飛び膝蹴りを繰り出す。
　しかし、カレンは、何とか両腕で防ぎながら避ける。
　そして、カレンは、体を回転させながら、右のバックハンドブローを繰り出す。それが着地して体勢を立て直そうとするサヤの顔面にヒットした。
　今度は、サヤが斜め後ろによろめく。
カレン「あたしの強さが蹴りだけだと思ったら大間違いよ。これが長年チャンピオンに君臨する底力よ」
　カレンが叫び声を上げたのもつかの間、すぐにサヤも体を回転させながら、左の後ろ回し蹴りをカレンの顔面に叩き込む。
　思わぬ不意打ちに、カレンの顎が跳ねあがり、尻もちをついてダウンする。
サヤ「あたしの強さが腕力だけだと思ったら大間違いよ。変幻自在の蹴りで倒せるんだから」
　サヤは、尻もちをついたカレンの顔面にサッカーボールキックを繰り出すが、カレンは、何とか両腕で防ぐ。
　そして、仰向けになりながらも、両腕と両脚で防御の体勢をとって、サヤの猛攻を防ぐ。

　カレンは、攻撃されながらも、自慢の蹴りを仰向けのまま繰り出し、馬乗りになりたいサヤを懐に入らせない。

　カレンは、サヤが蹴りを避けて下がった隙に起き上がって、サヤの脚にタックルをしようとする。だが、サヤは、強烈な前蹴りをカレンの胸に入れ、カレンのＣカップが凹む。
　カレンは、サヤの脚をつかもうとしたが、つかみきれず、そのままあお向けに倒れ込み、膝を折り曲げてまた防御の体勢をつくる。
カレン「あたしの綺麗なおっぱいを蹴るんじゃねえよ」
サヤ「どうせちっちゃいから、潰れたってあまり変わらないでしょ」
　サヤは、カレンの太ももやふくらはぎに回し蹴りを入れ、すねを踏みつける攻撃も入れる。
カレン「そんなの効かないんだよ」
サヤ「じゃあ、効かせてあげるわよ」
　サヤは、思い切ってジャンプして、戸惑うカレンの腹を踏みつけると、カレンの腹の上にまたがって馬乗りになる。
　そして、豪快な左右のパンチを打ちおろしていく。カレンの顔が赤く腫れていくがカレンも何とか両腕でガードすると、サヤは、尻を移動させてカレンの首の上に乗せ、太ももでカレンの顔を挟みこむ。
サヤ「幸せでしょ。あたしの長くて綺麗な脚に挟まれて」
カレン「どけよ。長さも綺麗さもあたしのが上なんだよ。あんたの股、臭いんだよ」

　怒ったカレンが両脚を振り上げて、サヤの両脇から脚をかけて一気にサヤの胴体を反らせてあお向けにする。
　逆に馬乗りになったカレンは、サヤの顔にパンチを入れる。
カレン「あたしの脚の方が圧倒的に強いのよ」
　しかし、サヤも、脚を振り上げて再びカレンをあお向けにさせる。サヤが上に乗ろうとするが、カレンが前蹴りをサヤのボディーに入れて突き放す。尻餅をついたサヤにカレンが飛びかかるが、２人はもつれ合いながら横に倒れる。
　カレンが上にってサヤの首に右腕を回すが、サヤも下からカレンの首に右腕を回し、体勢を入れ替える。
サヤ「あんたも、もう歳ねえ。体に力が入ってないわよ」
カレン「力が入ってないのは、あんただって同じでしょ」
　カレンは、右手を離すと、左手でサヤの髪の毛をつかみ、右手でサヤの顔にパンチを入れる。サヤも、右手を離して上からカレンの顔にパンチを入れる。
　２人は、左手で相手の髪をつかんで顔を引き付けあい、額を強くぶつけて威嚇する。
カレン「あたしは、石頭で有名なのよ。あんた、もう意識が朦朧としてるじゃない」
サヤ「あたしだって、ずっと石頭と言われてきたわ。頭突きのやり合いで負けたことがないもの」
　２人とも意地を張り合い、額も赤くなって腫れてきている。
頭突きは、いつまでたっても互角なので、２人は、今度は、自分の体を激しく相手の体に押しつけて上を取ろうとせめぎ合う。２人とも獣のような叫び声を上げながら、マットの上をごろごろ転がりながら闘い続ける。

　そして、互いに手が離れるとまた相手の体につかみかかるようにして気力だけで相手の上になろうとするが、なかなか上を取れない。
　そのうち、体勢を崩したサヤがうつ伏せになって、その上からカレンが覆いかぶさるように上になり、右腕をサヤの首に回し押さえつける。サヤも左手でカレンの髪の毛をつかみ、振り落とそうとするが体勢が苦しい。
カレン「もう限界かしら。悔しかったら抵抗してみなさいよ」
サヤ「やってやるよ」
　サヤは、両手でカレンの髪の毛をつかむと、腰を上げると同時に、カレンの髪の毛を思いきり引っ張り、背負い投げのように投げる。
カレン「きゃあ」
　両脚が浮きあがったカレンは、勢いのまま宙に浮き、回転して背中から床に落ちた。
　サヤは、あお向けになったカレンの髪の毛を引っ張り、カレンの首に脚をからめて、首四の字固めをかける。
サヤ「もう逃げられないわよ。ギブアップしなさいよ」
カレン「あんたの柔な脚じゃ、ちっとも苦しくねえんだよ」
サヤ「あら、その割には顔が赤くなってるじゃない」
カレン「臭いからだよ」
サヤ「じゃあ、鼻をつまんであげる」
　サヤは、カレンの鼻をつまむ。カレンは、口を大きく開けて荒い息をし始め、苦しげな表情になる。
カレン「やめろよ」
　カレンは、サヤの手をつかみ、鼻から放す。そして暴れるようにして体をくねらせ、サヤがひるんだ隙に体を反転させて、うつ伏せになる。しかし、サヤは、脚を放さない。

サヤ「暴れても無駄よ」
　今度は、サヤが体をくねらせて反転し、再び仰向けになる。
カレン「早く放せよ」
　カレンは、再びうつ伏せになろうとするが、サヤが両手をマットについて反転させない。
サヤ「そんなにうつ伏せになりたかったら、してあげるわ」
　サヤは、首四の字固めを外し、カレンの首の上に乗ると、カレンの髪の毛を引っ張り込んで前からサヤの首に両脚を絡め、体を反転させてカレンをうつ伏せにさせる。
　カレンは、サヤの股間に顔を沈める屈辱的な体勢となる。
サヤ「さあ、落ちる前にギブアップしなさいよ」
カレン「うぷっ……。その程度の力で落ちるわけないでしょ」
　サヤは、カレンの言葉に対して、両脚に力をこめて太ももでカレンの顔をきつく挟み込む。

　カレンは、苦しげな表情で涎をたらしながらも、両手でサヤのボディーにパンチを叩き込んでいく。
　しかし、サヤは、体の柔らかさを生かして腰を折り曲げ、カレンを両脇から抱え込む。
　カレンは、苦しい体勢になるが、何とかサヤのボトムをつかむとそれを引っ張りながら、自らの首も引き抜こうと後ずさりをする。
サヤ「逃げようとするんじゃねえよ。手を放せよ」
カレン「あんたが放しなさいよ。背中の皮がはがれるわよ」
　カレンが必死に引っ張るせいで、その度にサヤの背中がマットにこすれる音がする。サヤは、それを嫌って脚と手を放した。
　勢い余って尻餅をついたカレンの手には、サヤのボトムが残り、カレンは、それをサヤの顔に投げつける。
カレン「ふふふ。その汚いの、あんたの顔にお似合いね」
サヤ「うるせえんだよ」
　サヤは、顔にぶつかったボトムを払いのけてにらみつける。そして、２人は、ほぼ同時に起き上がると膝立ちで相手に胸からぶつかり、組み合う。サヤは、カレンのボトムをつかんで投げ倒す。
　そして、ボトムをつかんだまま、引っ張って後ろずさりして脱がそうとする。カレンは、ボトムをつかんで脱がされまいとするが、サヤの執拗な引っ張りに、あきらめて手を放す。