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第16話 王妃第2候補サヤと王妃第1候補カレンの最終決戦 その1
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マリーに勝って、王妃になれる可能性が残ったサヤは、部屋に戻ってくると、ようやくほっとした表情を見せた。
護衛の男「マリー様への返り討ち、見事でした。これで、カレン様との最終決戦に向けて弾みがつきましたね」
サヤ「ええ、ほとんどダメージもないし、来週にでもカレンさんとやりたいくらいだわ。でも、マリーさんには油断したところにいいパンチと蹴りをもらってしまったのは、大きな反省点だわ」
護衛の男「カレン様との試合では、1つのミスが勝敗を分けますからね。最初から最後まで気は抜けない試合になるでしょう」
サヤ「そうね。マリーさんとの試合時間は、どっちの方が短かったの?」
護衛の男「カレン様の方が2分ほど短かったです。しかも、強烈なハイキックで失神KOですからね。あの強烈な蹴りは、気を付けなければなりません」
サヤ「あたしも、まだまだね。王妃になるには、これから3か月間、もっと練習を積まなきゃいけないわね。王妃と側室では天と地の差があるから」
護衛の男「はい、私も、王妃の重臣になりたいです。次の試合は、人生最大の闘いになりますね」
サヤ「ええ、何が何でも王妃になってみせるわ」
サヤは、カレンとの最終決戦までの3か月間、1日も休まずに激しい練習を重ねた。
カレンは、オリバー王子の相手に忙しいようだったが、それでも空いている時間はすべて練習に費やしているとの情報が入ってきた。
この最終決戦で勝った方が王妃になる。しかも、過去の対戦成績が1勝1敗の互角。
宮殿内でも勝敗予想は、サヤ派とカレン派で拮抗し、前回対戦でカレンが勝っているだけに、カレンの勝利予想が少しだけ多い。
試合の日が近づくにつれ、宮殿内は、異様な熱気と盛り上がりを見せている。
そして、ついに最終決戦の日がやってきた。
いつもは時間どおりに闘技場へ入るサヤだが、今回は、気合の入り方が違うので時間より少し早く入る。
ロングヘア―をなびかせ、白いガウンをまとったサヤが観客席に向かって右手を挙げると、観客から大歓声が上がった。オリバー王子も、真剣な表情で拍手をしている。
カレンは、まだ姿を見せていない。
時間を少し過ぎた頃、カレンが闘技場に姿を見せた。
前回同様ボブのヘアーをなびかせ、赤いガウンをまとったカレンが観客席に向かって両手を振ると、観客から大歓声が上がった。
歓声の大きさは、サヤのときと同じくらい。
どうやらサヤを応援する者とカレンを応援する者が半々のようだ。
2人は、かなり離れた距離を保ち、仁王立ちで対峙する。
サヤが白いガウンを脱いで、いつもの薄いピンクのビキニアーマー姿になる。そして、ピンクのヒールも脱いだ。
前回の対戦時より1回り大きくなった肩回りやヒップ、そして、1回り太くなった二の腕や太ももの筋肉。腹筋はバキバキに引き締まり、足首もしっかりと引き締まって、長身に色白で美しい抜群のスタイルである。サヤは、それらを見せつけるかのように胸を張って、カレンを睨みつける。
サヤ「この半年、あんたを倒すためだけに、体を鍛え上げてきたのよ。おかげでおっぱいもCカップからDカップにグレードアップしちゃったわ」
サヤは、ビキニアーマーのトップスを外して、Dカップの乳房を見せつける。
観客席からは、大歓声が上がる。
カレン「ふふふ、前回の敗戦がよほど堪えたみたいね。あんたがちょっとくらい強くなったところで、あたしは、それ以上に強くなってるんだから、絶対に勝てないわよ」
カレンは、不敵な笑みを浮かべながら、赤いガウンを脱ぐ。
前回と同じ濃いピンクのビキニアーマー姿である。そして、赤いヒールを脱ぐ。
サヤよりも色白の透き通るような肌に、サヤよりも長身で手足が長い抜群のスタイルだ。
前回の対戦よりもさらに胸板が厚くなり、二の腕や太もも、ふくらはぎの筋肉も盛り上がっている。腹筋は、バキバキに引き締まっている。
カレン「あたしは、屈辱の負けからこの1年、あんたに2連勝して王妃になるためだけに、体を鍛え上げてきたわ。今日、それが圧倒的な形で実現できそうだわ」
サヤ「チャンピオンなのに、金色のビキニアーマーじゃないのね。前回と同じ濃いピンクのビキニアーマーで験を担いだって無駄よ」
カレン「あら、あんたがこのビキニアーマーを気にしている時点であたしの勝ちよ。負けたときのトラウマがよみがえるでしょ」
サヤ「半年前のあたしとは、別人のように強くなってるから関係ないわよ」
カレンは、笑みを浮かべながらビキニアーマーのトップスを脱ぐ。2人ともトップスを使って絞め上げられないよう、対策を忘れない。
カレン「あたしも、鍛え上げたおかげでBカップからCカップにグレードアップしたわ。胸板の厚さは、あんた以上でしょ」
カレンが胸を張ってモデルのようなポーズでサヤを挑発すると、観客席からまた大歓声が上がる。
サヤ「ふふふ。その程度のグレードアップじゃ、勝てないわよ。若いあたしと衰えてくだけのあんたとは、グレードアップのスケールが違うのよ」
カレン「前回、負けたくせに大口を叩くんじゃないわよ。マリーと同じように、あんたも失神KOしてあげるわ」
サヤ「前回は、チャンピオンになって浮かれて油断してしまっただけよ。絶対に勝てるように特訓してきたから、今回は、前々回のようにあたしの圧勝よ」
カレン「へえ、前回あんなにぼこぼこにされて、弱ってたのに、元気になったものね」
サヤ「あんたにリベンジするためだけに鍛えてきたわ。今回は、すぐに倒してあげるわ」
カレン「楽しみねえ。あんた以上に強くなってるところを見せてあげるわ」
サヤ「1回まぐれで勝ったくらいで、威張るんじゃないわよ」
カレン「あんたに負けたのはもう昔のこと。今は、あんたの手の届かないレベルにいるってことを気づかせてあげるわ」
サヤ「下手に自信持つと、負けたときのショックが大きいわよ」
カレン「あんたこそ、連敗したショックで立ち直れなくなるわよ」
護衛の男「マリー様への返り討ち、見事でした。これで、カレン様との最終決戦に向けて弾みがつきましたね」
サヤ「ええ、ほとんどダメージもないし、来週にでもカレンさんとやりたいくらいだわ。でも、マリーさんには油断したところにいいパンチと蹴りをもらってしまったのは、大きな反省点だわ」
護衛の男「カレン様との試合では、1つのミスが勝敗を分けますからね。最初から最後まで気は抜けない試合になるでしょう」
サヤ「そうね。マリーさんとの試合時間は、どっちの方が短かったの?」
護衛の男「カレン様の方が2分ほど短かったです。しかも、強烈なハイキックで失神KOですからね。あの強烈な蹴りは、気を付けなければなりません」
サヤ「あたしも、まだまだね。王妃になるには、これから3か月間、もっと練習を積まなきゃいけないわね。王妃と側室では天と地の差があるから」
護衛の男「はい、私も、王妃の重臣になりたいです。次の試合は、人生最大の闘いになりますね」
サヤ「ええ、何が何でも王妃になってみせるわ」
サヤは、カレンとの最終決戦までの3か月間、1日も休まずに激しい練習を重ねた。
カレンは、オリバー王子の相手に忙しいようだったが、それでも空いている時間はすべて練習に費やしているとの情報が入ってきた。
この最終決戦で勝った方が王妃になる。しかも、過去の対戦成績が1勝1敗の互角。
宮殿内でも勝敗予想は、サヤ派とカレン派で拮抗し、前回対戦でカレンが勝っているだけに、カレンの勝利予想が少しだけ多い。
試合の日が近づくにつれ、宮殿内は、異様な熱気と盛り上がりを見せている。
そして、ついに最終決戦の日がやってきた。
いつもは時間どおりに闘技場へ入るサヤだが、今回は、気合の入り方が違うので時間より少し早く入る。
ロングヘア―をなびかせ、白いガウンをまとったサヤが観客席に向かって右手を挙げると、観客から大歓声が上がった。オリバー王子も、真剣な表情で拍手をしている。
カレンは、まだ姿を見せていない。
時間を少し過ぎた頃、カレンが闘技場に姿を見せた。
前回同様ボブのヘアーをなびかせ、赤いガウンをまとったカレンが観客席に向かって両手を振ると、観客から大歓声が上がった。
歓声の大きさは、サヤのときと同じくらい。
どうやらサヤを応援する者とカレンを応援する者が半々のようだ。
2人は、かなり離れた距離を保ち、仁王立ちで対峙する。
サヤが白いガウンを脱いで、いつもの薄いピンクのビキニアーマー姿になる。そして、ピンクのヒールも脱いだ。
前回の対戦時より1回り大きくなった肩回りやヒップ、そして、1回り太くなった二の腕や太ももの筋肉。腹筋はバキバキに引き締まり、足首もしっかりと引き締まって、長身に色白で美しい抜群のスタイルである。サヤは、それらを見せつけるかのように胸を張って、カレンを睨みつける。
サヤ「この半年、あんたを倒すためだけに、体を鍛え上げてきたのよ。おかげでおっぱいもCカップからDカップにグレードアップしちゃったわ」
サヤは、ビキニアーマーのトップスを外して、Dカップの乳房を見せつける。
観客席からは、大歓声が上がる。
カレン「ふふふ、前回の敗戦がよほど堪えたみたいね。あんたがちょっとくらい強くなったところで、あたしは、それ以上に強くなってるんだから、絶対に勝てないわよ」
カレンは、不敵な笑みを浮かべながら、赤いガウンを脱ぐ。
前回と同じ濃いピンクのビキニアーマー姿である。そして、赤いヒールを脱ぐ。
サヤよりも色白の透き通るような肌に、サヤよりも長身で手足が長い抜群のスタイルだ。
前回の対戦よりもさらに胸板が厚くなり、二の腕や太もも、ふくらはぎの筋肉も盛り上がっている。腹筋は、バキバキに引き締まっている。
カレン「あたしは、屈辱の負けからこの1年、あんたに2連勝して王妃になるためだけに、体を鍛え上げてきたわ。今日、それが圧倒的な形で実現できそうだわ」
サヤ「チャンピオンなのに、金色のビキニアーマーじゃないのね。前回と同じ濃いピンクのビキニアーマーで験を担いだって無駄よ」
カレン「あら、あんたがこのビキニアーマーを気にしている時点であたしの勝ちよ。負けたときのトラウマがよみがえるでしょ」
サヤ「半年前のあたしとは、別人のように強くなってるから関係ないわよ」
カレンは、笑みを浮かべながらビキニアーマーのトップスを脱ぐ。2人ともトップスを使って絞め上げられないよう、対策を忘れない。
カレン「あたしも、鍛え上げたおかげでBカップからCカップにグレードアップしたわ。胸板の厚さは、あんた以上でしょ」
カレンが胸を張ってモデルのようなポーズでサヤを挑発すると、観客席からまた大歓声が上がる。
サヤ「ふふふ。その程度のグレードアップじゃ、勝てないわよ。若いあたしと衰えてくだけのあんたとは、グレードアップのスケールが違うのよ」
カレン「前回、負けたくせに大口を叩くんじゃないわよ。マリーと同じように、あんたも失神KOしてあげるわ」
サヤ「前回は、チャンピオンになって浮かれて油断してしまっただけよ。絶対に勝てるように特訓してきたから、今回は、前々回のようにあたしの圧勝よ」
カレン「へえ、前回あんなにぼこぼこにされて、弱ってたのに、元気になったものね」
サヤ「あんたにリベンジするためだけに鍛えてきたわ。今回は、すぐに倒してあげるわ」
カレン「楽しみねえ。あんた以上に強くなってるところを見せてあげるわ」
サヤ「1回まぐれで勝ったくらいで、威張るんじゃないわよ」
カレン「あんたに負けたのはもう昔のこと。今は、あんたの手の届かないレベルにいるってことを気づかせてあげるわ」
サヤ「下手に自信持つと、負けたときのショックが大きいわよ」
カレン「あんたこそ、連敗したショックで立ち直れなくなるわよ」
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