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第12話 王妃第1候補サヤと王妃第2候補カレンのリターンマッチ 前半

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 前回の対戦から半年、ついにリターンマッチのときがやってきた。

 サヤが闘技場の前まで来ると、闘技場から大きな歓声が起きた。
 どうやら、先にカレンが闘技場に入ったようだ。
 続いてサヤが闘技場に入ると、先程よりもさらに大きな歓声が起きた。

サヤ「今回は、来るの早いじゃない。挑戦者としての立場をわきまえているのね」
カレン「ふざけるんじゃないわよ。早くあんたを倒したくて、うずうずしてるんだよ」
 カレンは、赤いガウンをまとい、赤いヒールを履いている。燃える闘志を表しているのだろうか。
サヤ「今や、人気も実力もあたしの方が上。この半年でさらに強くなったから、今回は、前回よりも短い時間で倒してあげるわ」
カレン「前回は、油断していたわ。あの日までは厳しいトレーニングをしなくても簡単に勝てていたから。あの日、人生で初めて敗北を味わい、休む日もなく練習してきたわ。あんたが王子様と会っているときにも」
サヤ「相当うらやましかったようね。王子様は、もうあたしのものだから、欲求不満なら、別の相手を探してもらうしかないわ」
カレン「この欲求不満をあんたにぶつけて、王子様を取り戻させてもらうわ」

 カレンは、ガウンを脱いだ。前回の金のビキニアーマーではなく、濃いピンクで肌の露出が多いビキニアーマーを身に着けている。
サヤ「あら、チャンピオンから陥落したから、強いあたしの真似をしてピンクにしたの?」
カレン「違うわよ。これは、以前、チャンピオンだったマリーを破って王冠を最初に手にしたときに来ていたビキニアーマーよ。あのときと同じように、王冠を手にしてやるっていう決意表明よ」
サヤ「へえ。験を担いだところで、実力がなければ勝てないわよ」

 カレンが赤いヒールを脱いで、闘う格好になる。
 カレンは、透き通るような白く長い手足が美しく、前回よりも腕や脚の筋肉がついている。健康的に筋肉がついた太ももや引き締まったふくらはぎは、見たからに力がありそうだ。
サヤ「なんか、前回よりも色気がなくなったわね。いい体は、こういうのを言うのよ」
 サヤは、白いガウンを脱いで、いつもの薄いピンクのビキニアーマー姿になった。
 そして、ヒールを脱ぎ、胸を張ってカレンを睨みつける。
 サヤの少しピンクがかった白く長い手足はモデルのように艶めかしく、若くて張りのある肌を持っている。サヤの腕と脚も、前回よりも筋肉がついて、足首がきゅっと引き締まっているので美脚である。

サヤ「ついでに胸もあたしの勝ちだからね。あんたがトップスをつかんで絞め上げてくるから最初から外して闘うわ」
 サヤは、ビキニアーマーのトップス外し、Cカップの美しい乳房を見せつける。
カレン「胸は大きさだけじゃないのよ。形と色の綺麗さは、あたしの方が断然上よ」
 カレンも、前戦で絞め返された記憶があるからトップスを外す。透明感あるBカップの乳房が露わになった。ウエイトトレーニングで鍛え上げたのか、おっぱいのサイズが前回より少し大きくなってCカップに近づいている。

 カレンとサヤは、正面から睨み合う。カレンは、前回のロングヘア―を切ってボブになっている。丸顔で、目鼻立ちがはっきりして少し切れ長の目は、相手を威圧する。
 一方、サヤは、ロングヘアーをなびかせ、卵型の整った顔立ちと目力と色気のある美しい瞳が意志の強さを物語り、相手に脅威を与える。

長身の美女が近距離で対峙すると、かなりの迫力がある。

カレン「あんたの体、前回からほとんど変わってないわね。あたしの今回の体を見たら勝てないのは分かるでしょ」
サヤ「見かけは変わってなくても、中身は大きく変わってるわよ。王子様と一晩中責め合いをして、ほとんど勝ってるからね。あんたは、ほとんど負けてたそうじゃない」
カレン「くくぅ。責め合いと格闘は、別物よ」
サヤ「ふふふ。あんたこそ、筋肉つけたら、動きが鈍るから、もう歳で体動かないでしょ」
カレン「あたしの瞬発力は、一流のアスリート級よ。あんたとはレベルが違うのよ」
サヤ「あたしの体の柔らかさも一流のアスリート級だから、あんたとはレベルが違うわ」

カレン「その柔らかい体をひねり潰してあげるわ。ほら、来なさいよ」
 カレンが両手を掲げて前に出すと、サヤが応じて、手四つで力比べになる。2人は、歯を食いしばりながら相手の腕を押していくが、小刻みに震えるほど力が入りながら互いに押し込むことができない。
サヤ「もっと来なさいよ。逆にひねり潰すわよ」
カレン「やれるもんならやってみなさいよ」
 2人は、うなり声を上げて、相手を押し込もうと必死に腕に力を入れる。しかし、細く引き締まった2人の腕は、震えが大きくなるものの、なかなか相手を押し込めない。

 カレンは、前のめりになって額をサヤの額に押し付け、脚の力でサヤを体ごと押し込もうとする。サヤも、カレンを正面からにらみながら前のめりになって押し合いに応じる。
 最初は、互角だったものの、次第にカレンがサヤの体を起こして行き、サヤは、後退をよぎなくされる。そして、カレンは、サヤを壁際まで追い込み、サヤの体を壁に押し付ける。
カレン「これがあたしの力よ。今なら土下座して謝れば許してあげるわ」
サヤ「土下座するのはあんたの方よ」
カレン「きゃっ」
 サヤは、膝でカレンの股間に蹴りを入れた。サヤは、その隙に壁際からの逃れ、さらに腹に前蹴りを入れて、両手を放した。
カレン「ふざけるんじゃないわよ」
 カレンは、サヤの頬に右のストレート打ち込む。さらに左のストレートも入れようとしたが、サヤは、距離をとって避けた。
カレン「逃げるんじゃないわよ」
サヤ「悔しかったら当ててみなさいよ」
 サヤは、右の頬を出すしぐさをして挑発する。カレンは、前に出ながら左の豪快なフックを打ち込むが、少しかすっただけに終わる。
 逆にサヤも、右からストレートを打ち込むが、カレンは腕で防ぎ、当てさせない。

 2人は、相手の出方を見ながら距離をとってにらみ合う。
サヤ「びびってないで、早く来なさいよ」
カレン「びびってるのはあんたでしょ」
 カレンは、長い脚を生かした前蹴りをサヤの腹に決める。サヤも、痛みをこらえながら、前蹴りを返す。2発は空振りに終わるも、3発目がカレンの股間に入る。
カレン「ここばかり狙うんじゃねえよ」
 カレンは、股間を指して顔をしかめながら大声で威嚇し、前蹴りを繰り出し、サヤの腹に決めた後、股間にも強烈な一発を入れる。
 サヤは、前かがみになり、痛そうな顔をしながら後ろに下がる。カレンは、たたみかけるように前蹴りを打ち込み、さらにサヤの太ももに回し蹴りを叩き込む。
 サヤは、けん制するように前蹴りで距離が詰まらないようにするが、カレンは回り込むような動きからサヤの脇腹に回し蹴りを決める。
 サヤは、痛みで横に倒れ込むようにダウンする。

カレン「あたしに楯突くから、痛い目に遭うのよ」
 カレンは、サヤの上に乗り、あお向けになったサヤの顔にパンチを連打する。
カレン「早くギブアップしなさいよ」
サヤ「どけよ。あたしの顔に触れるんじゃねえよ」
カレン「あら、あんたの細くて気が強そうな顔はかわいくないのよ。ちょっとくらい腫れた方がかわいくなるわよ」
サヤ「あんたのたるんできてる顔に言われたくねえよ」
 サヤは、両腕で必死にガードする。しかし、カレンは、サヤの両手首をつかんで、床に押し付ける。
 そして、尻をサヤの首の上に移動させ、両太ももでサヤの顔を挟みあげる。サヤの顔がカレンのむっちりした太ももに挟まれて変形する。
カレン「あんた、生意気だから、顔の形を変えてあげるわ。今よりもっとブスにしてあげる」
サヤ「臭えんだよ。どけよ」
 サヤは、必死に両脚を振り上げ、カレンの両脇から両脚をこじ入れて、カレンの体を反らす。
 サヤは、長い脚を生かして、カレンの体を一気に押し倒す。カレンは、手を放してあお向けになり、サヤは、起き上がってカレンの上に乗ろうとする。しかし、カレンも、サヤの首に両脚を巻き付け、上に乗らせない。
サヤ「この脚、鬱陶しいんだよ」
 サヤは、カレンの白く引き締まった太ももにパンチを入れる。
カレン「あら、マッサージかしら。ちょうどいい力加減で気持ちいいわ」
サヤ「やせ我慢するんじゃねえよ」
カレン「やせ我慢してるのはあんたでしょ」

 カレンは、脚にさらに力を入れて膝のあたりでサヤの首を絞めつける。
サヤ「放せよ」
 サヤは、叫びながらカレンの股間にパンチを連打する。
カレン「うー、あー。やめろよ」
 股間が刺激されて濡れてきたカレンは、うめき声を上げて両手で防御する。すると、サヤは、カレンのボトムを両脇から引っ張り、脱がそうとする。カレンも必死に脱がされまいとするが、引っ張りながら後ろへ横へと動くサヤにカレンの背中は床と摩擦で赤く擦り傷ができていき、カレンは、観念して手を離す。
サヤ「この汚いびしょ濡れのボトム、捨てるわよ」
 サヤは、これ見よがしに臭いを嗅ぎ、顔をしかめてから投げ捨てた。
カレン「こんなことして、ただじゃ済まないわよ」
サヤ「そんな格好で凄んでも怖くないわよ。そのみっともないところ、隠しなさいよ」
カレン「うるせえんだよ」
 カレンは、起き上がって立ち上がろうとするが、サヤは、前蹴りをカレンの乳房に入れ、カレンは、再び尻餅をつく。
サヤ「ちっちゃいおっぱいは、クッションにならないから、ダメージが大きいわねえ」

 しかし、カレンは、意地を見せて歯を食いしばりながら、次のサヤの前蹴りを払いのけるようによけて、立ち上がり、サヤの左脚にタックルを入れていく。サヤも、何とか下がりながらこらえ、左腕でカレンの首に手を回し、絞め上げようとする。
サヤ「苦しいでしょ。もうギブアップしなさいよ」
カレン「ギブアップするのはあんたよ」
 カレンは、左手でサヤの股間や腹にパンチを連打していく。サヤの股間も一気に濡れてきてピンクのボトムに毛が透けて見える。
カレン「ほら、もう限界が来てるわよ」
 カレンは、サヤのボトムの紐を外してずり下げ、直接股間にパンチを入れる。
サヤ「ふざけるんじゃないわよ」
 サヤは、カレンの腹に膝蹴りを繰り出す。カレンは、蹴りを浴びながらも、サヤの左脚をつかみ、押し倒そうとする。サヤは、何とか片足だけでバランスをとって倒されまいとするが、カレンは、サヤの左脚をひねるように高く持ち上げ、一気に押し倒す。
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