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第10話 王妃第1候補カレンとの闘い 後半
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カレンは、サヤの体を横倒しにして、2人は横になって向かい合ったまま、額の痛みに耐える。
サヤ「あんたも石頭ね」
カレン「あんたも、よく失神しなかったわね」
2人は、手四つのまま、両腕を前に出して、相手からの頭突きを警戒する。2人は、脚での攻め合いに移って、互いに相手のすねや太ももを蹴り合う。
カレンは、抜群のキック力を持つだけあって、鋭い蹴りがサヤの体に入るとバチッという大きな音がして、すぐにそこが赤くなるほどである。
攻撃の数は同じくらいだったが、脚力自慢のカレンの蹴りの方が鋭くて強く、サヤの蹴りは押され気味になる。
徐々にサヤの表情が険しくなってくる。
カレン「やっと実力の差が出てきたわね。たいした力もないくせに、あたしに勝負を挑むのが間違いなのよ」
サヤ「うるさいわね。持久力はあたしの方が上よ」
サヤは、カレンの股間に蹴りを入れる。カレンの表情が曇り、カレンの股間が濡れてにじんだ。
カレン「あんた、よくもやってくれたわね」
カレンも、対抗するようにサヤの股間を狙って蹴りを繰り出す。ビキニアーマーの上からとはいえ、強烈な蹴りは、かなり痛い。2人は、股間を狙った蹴り合いになり、2人の股間がだんだんと濡れていく。
蹴り合いではカレンの方に分があり、サヤにダメージと焦りの色が見て取れる。
カレン「早くギブアップしないと、そこが使い物にならなくなるわよ」
サヤ「あんたも、もうボロボロでしょ」
サヤは、脚を折りたたむように曲げるとカレンの体を一気に這い上がるように脚を伸ばし、カレンの首をふくらはぎで挟み込む。
驚いたカレンは、頭を振って外そうとするが、サヤは、脚の甲を交差させるようにして、固めて外さない。
サヤ「ふふ、あなたにはこんなことできないでしょ。あたしは、新体操もやってたたから体が柔らかいのよ」
カレン「放せよ」
サヤ「ギブアップしたら放してあげるわよ」
カレンは、怒りの表情でサヤの尻を膝で蹴り上げる。しかし、サヤは、笑みを浮かべて、さらに脚に力を入れる。
サヤ「最近、ふくらはぎを鍛えてたのよ。どう、あたしの筋肉に絞められる気持ちは」
カレン「柔らか過ぎて、気持ちいいくらいよ」
カレンは、歯を食いしばりながら立ち上がろうとする。サヤは、そうさせまいとカレンの首を挟んだまま脚を横に振って倒そうとするが、カレンはふらつきながらも踏ん張って中腰になる。
そして、強靭な背筋力でサヤの体を少し持ち上げ、床に落とす。サヤは、何とか受け身を取るが、痛みで顔をしかめる。
サヤ「そんなの効かないわよ」
カレン「じゃあ、効かせてあげるわ」
カレンは、右脚でサヤの腹を踏みつける。サヤの顔が歪み、カレンが再度踏みつけると、サヤは、脚を放して下から蹴りを繰り出す。サヤの下からの蹴りがカレンの股間に命中すると、2人は、手を放して、互いに蹴りを打ち合う。
カレンの鋭い蹴りが上から入るため、次第にサヤの方が防戦一方になり、膝を折り曲げて、腹や股間への攻撃を防ぐ。
カレン「あんた、防御ばっかりじゃない。もっと来なさいよ」
サヤ「あんたこそ、へなちょこな蹴りばかりで効かないのよ」
カレン「あら、あざだらけの脚してよく言うわね。もう立てないんじゃないの」
サヤ「立てるに決まってるでしょ」
サヤは、体を起こすと、カレンの右脚にタックルを入れる。カレンも中腰になって必死に踏ん張る。
体幹が強いカレンは、サヤの体に上から覆いかぶさるようにしてサヤの上体を押し下げる。
サヤは、カレンのボトムを両手でつかみ、押し返そうとする。膠着状態の中、サヤがボトムをつかんだ右手で投げを打とうとしたとき、指に引っかかったカレンのボトムの紐がほどけた。
カレンのボトムがずり落ちる。カレンの股間が丸見えとなった。
カレン「やめろよ。卑怯者」
サヤ「たまたま、指が引っかかっただけよ」
カレン「あんた、負けそうになって必死ね」
怒ったカレンは、サヤの首を上から押さえつけ、ボトムを脚から抜いて全裸になると、サヤの後ろに回りスリーパーをかけようとする。サヤは、うつ伏せで亀のようになりながら両手で必死に絞められるのを防ぐ。
カレン「早く負けを認めなさいよ」
サヤ「全裸にされて、偉そうなこと言ってるんじゃないわよ」
カレン「あんたこそ、逃げてばかりじゃないの」
カレンは、亀になったサヤの脇腹にパンチを繰り出し、膝蹴りも入れる。
サヤ「うぅっ…。うぅっ…」
サヤは、痛みにうめき声を上げ、両腕で脇腹を防御する。そこで空いた首にカレンは腕を回し、横に倒すようにして、サヤの体を返し、そのままあお向けに胴絞めスリーパーの体勢に移行しようとする。
サヤは、必死に両手で防御しながら絞められまいと抵抗する。
カレン「あんたも、全裸になりなさいよ」
カレンは、足の指をサヤのボトムの紐にかけ、ほどいてずり降ろす。
カレンは、サヤは、必死に暴れて抵抗するが、カレンは、サヤの動きを巧みに制御しながら、脱がせてしまう。
カレン「これであなたも全裸よ。そのみずぼらしい体をじっくりいたぶってあげるわ」
カレンは、右足のかかとをサヤの腹に落とし、さらにサヤの股間にもかかとを落とす。
サヤ「きゃあっ、やめろよ」
カレン「やめてほしければギブアップでしょ」
サヤは、膝を折り曲げ、腹や股間にカレンの蹴りが入らないように防御する。
カレン「時間稼ぎばかりするんじゃないわよ」
カレンは、膝でサヤの尻やわき腹を蹴り上げていく。
サヤ「そんなの、全然効かないんだよ」
サヤは、左足を床に着けて踏ん張ると、体を持ち上げ、右足の裏でカレンの股間を踏みつける。そして、カレンがひるむと、2回、3回と踏みつける。
カレンは、慌てて腕を放し、サヤの体を左横に押し倒す。サヤは、何回か回転しながら、距離をとって立ち上がる。
カレンも、すぐに立ち上がり、にらみ合う。
サヤ「あたしの蹴りがかなり効いたみたいね。あそこがびしょびしょじゃない」
カレン「あんたこそ、あたしの蹴りのせいで、あそこが光ってるわよ」
カレンが前蹴りをサヤの股間に繰り出すと、サヤも対抗してカレンの股間に繰り出す。互いに腰を引いてダメージを最小限に食い止めたものの、2人は顔をしかめながら、強引に前蹴りを入れ合う。
細いながらも長くて筋肉質な2人の美脚から繰り出される蹴りは、相手の太ももや股間、腹にヒットするごとに激しい音を立てる。
そして、カレンの踏み込んだ突き刺さるような前蹴りが入ってサヤが尻もちをつく。
カレン「これであたしのKOね」
サヤ「ちょっと足が滑っただけよ」
サヤは、強がってすぐに立ち上がる。そして、サヤのがむしゃらでしなやかな前蹴りがカレンの股間に入って、カレンの動きが止まる。
サヤは、柔らかい股関節を生かしたハイキックを繰り出すが、カレンは、下がって防ぐ。
逆にカレンも、豪快な顔面前蹴りを返し、サヤの顎にヒットするが、サヤも、何とか体を反らしてダメージを軽減する。
カレン「早くダウンしなさいよ」
サヤ「まともに入ってないから効いてないわよ。あなたこそ、もうダウンしなさいよ」
カレン「あんたの蹴りなんて、蚊に刺されたようなものよ」
カレンの蹴りは、強烈だが、長い闘いの疲労のため、蹴る数は減ってきている。サヤは、疲れの色を見せながらも、蹴る数はそれほど減っておらず、カレンよりも多くなってきている。
試合を決めに行きたいカレンは、踏み込むと豪快な回し蹴りをサヤの太ももに叩きこむ。サヤは、よろめきながらも、カレンを睨みつけると、高い回し蹴りを繰り出し、カレンの二の腕に決める。カレンは、顔をしかめて腕を押さえる。
サヤ「あら、折れちゃったかしら」
カレン「あんたの蹴り程度で折れるわけねえんだよ」
カレンは、怒りに任せて回し蹴りをサヤの脇腹に決めるも、サヤは、よろめきながらもその脚をつかんで、両手で抱える。
カレン「放せよ」
サヤ「あんた、得意の蹴りも捕まってしまえば終わりね」
カレンは、片足でけんけんをしながら、何とかバランスをとって倒れまいとする。
サヤ「あんた、もうふらふらじゃない。やっぱり若いあたしの方が持久力は上ね」
サヤは、微笑みながら、右脚を振り上げて豪快に股間を蹴り上げる。足の甲での蹴りをまともに受けたカレンは、膝から崩れ落ちる。
痛みでうめくカレンの右脚を持って引きずり回したサヤは、仰向けのカレンの股間に右脚で踏みつけ攻撃を加えていく。
カレンは、顔を歪めながら、両手で股間をガードし、左膝を折り曲げて蹴りを防ぐ。
サヤ「防御ばっかりなのは、どちらかしら」
サヤは、カレンの左太ももに右の回し蹴りや踏みつけを加えていく。さらに右脚の太ももにも回し蹴りを加えていく。みるみるうちにカレンの脚が赤くなっていく。
サヤ「もう、あなたの自慢の脚も使い物にならないわねえ」
カレン「あんたの脚だって、もうボロボロでしょ」
カレンは、下から左脚でサヤの股間に前蹴りを入れる。
サヤ「まだそんな元気があったんだ」
サヤは、再びカレンの右脚を引っ張って回転するように引きずり回す。
そして、左右の回し蹴りで、カレンの太ももを痛めつけていく。
カレンは、必死の形相で体を起こしてサヤの腕をつかむと、渾身の力で左脚でサヤの腹に前蹴りを入れる。
その力に押されて、サヤは手を放し、2人の間に距離ができる。カレンは、必死の形相で立ち上がる。
カレンの足元はおぼつかないものの、力を振り絞って前蹴りや回し蹴りを繰り出す。しかし、明らかにヒットしない確率が増えており、逆にサヤの前蹴りや回し蹴りが綺麗にカレンの股間や太もも、ふくらはぎに入る。
動きが止まったカレンの太ももとふくらはぎにサヤは、回し蹴りを連打する。カレンは、耐えきれずにダウンする。
サヤ「先輩、またダウンですか?みっともない。自慢の脚力じゃなかったんですか?」
カレン「あんた、こんなことしてただじゃおかないわよ」
サヤ「へえ、楽しみねえ。早く立ってくださいよ」
カレンが歯を食いしばって立とうとする。脚が思うように動かないカレンは、前のめりに大振りのパンチを振るうが、下がって避けたサヤは、カレンの股間を豪快に蹴り上げる。
カレンは、また前のめりにダウンして両手をつく。サヤは、カレンの髪の毛を強引に引っ張り、カレンをうつぶせにさせると、背中の上に乗る。そして、カレンの顎に両手を回して、カレンの体を反らせる。
サヤ「ギブアップしなさいよ」
カレン「しないわよ……」
サヤは、さらに力を入れてカレンの体を反らせる。えぐいほどの角度に反り返ったカレンは、苦しい表情を見せる。
サヤ「ギブアップね」
カレン「……放せ……」
カレンは、両手でサヤの両腕をそれぞれつかんで爪を立てる。
サヤ「そんなことしても無駄よ。早く楽になりなさいよ」
サヤは、また力を入れ直して何度もカレンの体を反らせる。
カレン「ギブ……アップ……」
サヤは、その言葉を聞くと、もう一度力を入れてカレンの体を反らせてから、腕を放した。
闘技場内にどよめきが起こる。何せ、王妃第1候補で無敗だった絶対王者カレンがギブアップしたのだ。
サヤ「やっぱりあたしの方が持久力が上だったわね。あんたの王子様への恋も、持久力なく終わっちゃいますね」
カレン「覚えときなさいよ……」
サヤ「あら、負けてまだ口答えするのかしら」
サヤは、カレンの頭を両手で押さえつけ、カレンの顔をマットに押し付ける。カレンは、顔を横に向けて耐える。
サヤ「あんたは、もう王妃第2候補に落ちたのよ。あたしの下なの」
カレン「ううっ……」
サヤ「返事は?」
サヤは、また強くカレンの顔を押さえつける。
カレン「はい……」
サヤ「全く。最初からそう言いなさいよ」
サヤは、立ち上がって右足の裏でカレンの頬を踏みつけて、ぐりぐりと踏みにじる。
そして、観客席に向かって手を振ると、大歓声が巻き起こる。
サヤ「じゃあ、あたし、お先に失礼させていただきます」
サヤは、カレンの背中を踏んでまたぎ、自分のビキニアーマーを身に着ける。
そして、王妃候補のチャンピオンだけが持てる王冠を被る。
サヤ「この王冠、あたしにぴったりだわ。よく似合うでしょ」
カレン「うううっ……」
悔しそうに歯を食いしばるカレンを尻目に、サヤは、胸を張って闘技場を後にした。
サヤ「あんたも石頭ね」
カレン「あんたも、よく失神しなかったわね」
2人は、手四つのまま、両腕を前に出して、相手からの頭突きを警戒する。2人は、脚での攻め合いに移って、互いに相手のすねや太ももを蹴り合う。
カレンは、抜群のキック力を持つだけあって、鋭い蹴りがサヤの体に入るとバチッという大きな音がして、すぐにそこが赤くなるほどである。
攻撃の数は同じくらいだったが、脚力自慢のカレンの蹴りの方が鋭くて強く、サヤの蹴りは押され気味になる。
徐々にサヤの表情が険しくなってくる。
カレン「やっと実力の差が出てきたわね。たいした力もないくせに、あたしに勝負を挑むのが間違いなのよ」
サヤ「うるさいわね。持久力はあたしの方が上よ」
サヤは、カレンの股間に蹴りを入れる。カレンの表情が曇り、カレンの股間が濡れてにじんだ。
カレン「あんた、よくもやってくれたわね」
カレンも、対抗するようにサヤの股間を狙って蹴りを繰り出す。ビキニアーマーの上からとはいえ、強烈な蹴りは、かなり痛い。2人は、股間を狙った蹴り合いになり、2人の股間がだんだんと濡れていく。
蹴り合いではカレンの方に分があり、サヤにダメージと焦りの色が見て取れる。
カレン「早くギブアップしないと、そこが使い物にならなくなるわよ」
サヤ「あんたも、もうボロボロでしょ」
サヤは、脚を折りたたむように曲げるとカレンの体を一気に這い上がるように脚を伸ばし、カレンの首をふくらはぎで挟み込む。
驚いたカレンは、頭を振って外そうとするが、サヤは、脚の甲を交差させるようにして、固めて外さない。
サヤ「ふふ、あなたにはこんなことできないでしょ。あたしは、新体操もやってたたから体が柔らかいのよ」
カレン「放せよ」
サヤ「ギブアップしたら放してあげるわよ」
カレンは、怒りの表情でサヤの尻を膝で蹴り上げる。しかし、サヤは、笑みを浮かべて、さらに脚に力を入れる。
サヤ「最近、ふくらはぎを鍛えてたのよ。どう、あたしの筋肉に絞められる気持ちは」
カレン「柔らか過ぎて、気持ちいいくらいよ」
カレンは、歯を食いしばりながら立ち上がろうとする。サヤは、そうさせまいとカレンの首を挟んだまま脚を横に振って倒そうとするが、カレンはふらつきながらも踏ん張って中腰になる。
そして、強靭な背筋力でサヤの体を少し持ち上げ、床に落とす。サヤは、何とか受け身を取るが、痛みで顔をしかめる。
サヤ「そんなの効かないわよ」
カレン「じゃあ、効かせてあげるわ」
カレンは、右脚でサヤの腹を踏みつける。サヤの顔が歪み、カレンが再度踏みつけると、サヤは、脚を放して下から蹴りを繰り出す。サヤの下からの蹴りがカレンの股間に命中すると、2人は、手を放して、互いに蹴りを打ち合う。
カレンの鋭い蹴りが上から入るため、次第にサヤの方が防戦一方になり、膝を折り曲げて、腹や股間への攻撃を防ぐ。
カレン「あんた、防御ばっかりじゃない。もっと来なさいよ」
サヤ「あんたこそ、へなちょこな蹴りばかりで効かないのよ」
カレン「あら、あざだらけの脚してよく言うわね。もう立てないんじゃないの」
サヤ「立てるに決まってるでしょ」
サヤは、体を起こすと、カレンの右脚にタックルを入れる。カレンも中腰になって必死に踏ん張る。
体幹が強いカレンは、サヤの体に上から覆いかぶさるようにしてサヤの上体を押し下げる。
サヤは、カレンのボトムを両手でつかみ、押し返そうとする。膠着状態の中、サヤがボトムをつかんだ右手で投げを打とうとしたとき、指に引っかかったカレンのボトムの紐がほどけた。
カレンのボトムがずり落ちる。カレンの股間が丸見えとなった。
カレン「やめろよ。卑怯者」
サヤ「たまたま、指が引っかかっただけよ」
カレン「あんた、負けそうになって必死ね」
怒ったカレンは、サヤの首を上から押さえつけ、ボトムを脚から抜いて全裸になると、サヤの後ろに回りスリーパーをかけようとする。サヤは、うつ伏せで亀のようになりながら両手で必死に絞められるのを防ぐ。
カレン「早く負けを認めなさいよ」
サヤ「全裸にされて、偉そうなこと言ってるんじゃないわよ」
カレン「あんたこそ、逃げてばかりじゃないの」
カレンは、亀になったサヤの脇腹にパンチを繰り出し、膝蹴りも入れる。
サヤ「うぅっ…。うぅっ…」
サヤは、痛みにうめき声を上げ、両腕で脇腹を防御する。そこで空いた首にカレンは腕を回し、横に倒すようにして、サヤの体を返し、そのままあお向けに胴絞めスリーパーの体勢に移行しようとする。
サヤは、必死に両手で防御しながら絞められまいと抵抗する。
カレン「あんたも、全裸になりなさいよ」
カレンは、足の指をサヤのボトムの紐にかけ、ほどいてずり降ろす。
カレンは、サヤは、必死に暴れて抵抗するが、カレンは、サヤの動きを巧みに制御しながら、脱がせてしまう。
カレン「これであなたも全裸よ。そのみずぼらしい体をじっくりいたぶってあげるわ」
カレンは、右足のかかとをサヤの腹に落とし、さらにサヤの股間にもかかとを落とす。
サヤ「きゃあっ、やめろよ」
カレン「やめてほしければギブアップでしょ」
サヤは、膝を折り曲げ、腹や股間にカレンの蹴りが入らないように防御する。
カレン「時間稼ぎばかりするんじゃないわよ」
カレンは、膝でサヤの尻やわき腹を蹴り上げていく。
サヤ「そんなの、全然効かないんだよ」
サヤは、左足を床に着けて踏ん張ると、体を持ち上げ、右足の裏でカレンの股間を踏みつける。そして、カレンがひるむと、2回、3回と踏みつける。
カレンは、慌てて腕を放し、サヤの体を左横に押し倒す。サヤは、何回か回転しながら、距離をとって立ち上がる。
カレンも、すぐに立ち上がり、にらみ合う。
サヤ「あたしの蹴りがかなり効いたみたいね。あそこがびしょびしょじゃない」
カレン「あんたこそ、あたしの蹴りのせいで、あそこが光ってるわよ」
カレンが前蹴りをサヤの股間に繰り出すと、サヤも対抗してカレンの股間に繰り出す。互いに腰を引いてダメージを最小限に食い止めたものの、2人は顔をしかめながら、強引に前蹴りを入れ合う。
細いながらも長くて筋肉質な2人の美脚から繰り出される蹴りは、相手の太ももや股間、腹にヒットするごとに激しい音を立てる。
そして、カレンの踏み込んだ突き刺さるような前蹴りが入ってサヤが尻もちをつく。
カレン「これであたしのKOね」
サヤ「ちょっと足が滑っただけよ」
サヤは、強がってすぐに立ち上がる。そして、サヤのがむしゃらでしなやかな前蹴りがカレンの股間に入って、カレンの動きが止まる。
サヤは、柔らかい股関節を生かしたハイキックを繰り出すが、カレンは、下がって防ぐ。
逆にカレンも、豪快な顔面前蹴りを返し、サヤの顎にヒットするが、サヤも、何とか体を反らしてダメージを軽減する。
カレン「早くダウンしなさいよ」
サヤ「まともに入ってないから効いてないわよ。あなたこそ、もうダウンしなさいよ」
カレン「あんたの蹴りなんて、蚊に刺されたようなものよ」
カレンの蹴りは、強烈だが、長い闘いの疲労のため、蹴る数は減ってきている。サヤは、疲れの色を見せながらも、蹴る数はそれほど減っておらず、カレンよりも多くなってきている。
試合を決めに行きたいカレンは、踏み込むと豪快な回し蹴りをサヤの太ももに叩きこむ。サヤは、よろめきながらも、カレンを睨みつけると、高い回し蹴りを繰り出し、カレンの二の腕に決める。カレンは、顔をしかめて腕を押さえる。
サヤ「あら、折れちゃったかしら」
カレン「あんたの蹴り程度で折れるわけねえんだよ」
カレンは、怒りに任せて回し蹴りをサヤの脇腹に決めるも、サヤは、よろめきながらもその脚をつかんで、両手で抱える。
カレン「放せよ」
サヤ「あんた、得意の蹴りも捕まってしまえば終わりね」
カレンは、片足でけんけんをしながら、何とかバランスをとって倒れまいとする。
サヤ「あんた、もうふらふらじゃない。やっぱり若いあたしの方が持久力は上ね」
サヤは、微笑みながら、右脚を振り上げて豪快に股間を蹴り上げる。足の甲での蹴りをまともに受けたカレンは、膝から崩れ落ちる。
痛みでうめくカレンの右脚を持って引きずり回したサヤは、仰向けのカレンの股間に右脚で踏みつけ攻撃を加えていく。
カレンは、顔を歪めながら、両手で股間をガードし、左膝を折り曲げて蹴りを防ぐ。
サヤ「防御ばっかりなのは、どちらかしら」
サヤは、カレンの左太ももに右の回し蹴りや踏みつけを加えていく。さらに右脚の太ももにも回し蹴りを加えていく。みるみるうちにカレンの脚が赤くなっていく。
サヤ「もう、あなたの自慢の脚も使い物にならないわねえ」
カレン「あんたの脚だって、もうボロボロでしょ」
カレンは、下から左脚でサヤの股間に前蹴りを入れる。
サヤ「まだそんな元気があったんだ」
サヤは、再びカレンの右脚を引っ張って回転するように引きずり回す。
そして、左右の回し蹴りで、カレンの太ももを痛めつけていく。
カレンは、必死の形相で体を起こしてサヤの腕をつかむと、渾身の力で左脚でサヤの腹に前蹴りを入れる。
その力に押されて、サヤは手を放し、2人の間に距離ができる。カレンは、必死の形相で立ち上がる。
カレンの足元はおぼつかないものの、力を振り絞って前蹴りや回し蹴りを繰り出す。しかし、明らかにヒットしない確率が増えており、逆にサヤの前蹴りや回し蹴りが綺麗にカレンの股間や太もも、ふくらはぎに入る。
動きが止まったカレンの太ももとふくらはぎにサヤは、回し蹴りを連打する。カレンは、耐えきれずにダウンする。
サヤ「先輩、またダウンですか?みっともない。自慢の脚力じゃなかったんですか?」
カレン「あんた、こんなことしてただじゃおかないわよ」
サヤ「へえ、楽しみねえ。早く立ってくださいよ」
カレンが歯を食いしばって立とうとする。脚が思うように動かないカレンは、前のめりに大振りのパンチを振るうが、下がって避けたサヤは、カレンの股間を豪快に蹴り上げる。
カレンは、また前のめりにダウンして両手をつく。サヤは、カレンの髪の毛を強引に引っ張り、カレンをうつぶせにさせると、背中の上に乗る。そして、カレンの顎に両手を回して、カレンの体を反らせる。
サヤ「ギブアップしなさいよ」
カレン「しないわよ……」
サヤは、さらに力を入れてカレンの体を反らせる。えぐいほどの角度に反り返ったカレンは、苦しい表情を見せる。
サヤ「ギブアップね」
カレン「……放せ……」
カレンは、両手でサヤの両腕をそれぞれつかんで爪を立てる。
サヤ「そんなことしても無駄よ。早く楽になりなさいよ」
サヤは、また力を入れ直して何度もカレンの体を反らせる。
カレン「ギブ……アップ……」
サヤは、その言葉を聞くと、もう一度力を入れてカレンの体を反らせてから、腕を放した。
闘技場内にどよめきが起こる。何せ、王妃第1候補で無敗だった絶対王者カレンがギブアップしたのだ。
サヤ「やっぱりあたしの方が持久力が上だったわね。あんたの王子様への恋も、持久力なく終わっちゃいますね」
カレン「覚えときなさいよ……」
サヤ「あら、負けてまだ口答えするのかしら」
サヤは、カレンの頭を両手で押さえつけ、カレンの顔をマットに押し付ける。カレンは、顔を横に向けて耐える。
サヤ「あんたは、もう王妃第2候補に落ちたのよ。あたしの下なの」
カレン「ううっ……」
サヤ「返事は?」
サヤは、また強くカレンの顔を押さえつける。
カレン「はい……」
サヤ「全く。最初からそう言いなさいよ」
サヤは、立ち上がって右足の裏でカレンの頬を踏みつけて、ぐりぐりと踏みにじる。
そして、観客席に向かって手を振ると、大歓声が巻き起こる。
サヤ「じゃあ、あたし、お先に失礼させていただきます」
サヤは、カレンの背中を踏んでまたぎ、自分のビキニアーマーを身に着ける。
そして、王妃候補のチャンピオンだけが持てる王冠を被る。
サヤ「この王冠、あたしにぴったりだわ。よく似合うでしょ」
カレン「うううっ……」
悔しそうに歯を食いしばるカレンを尻目に、サヤは、胸を張って闘技場を後にした。
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でも、学園入学は来年だ。まだ間に合う。そうだ、隣国に移住しよう……問題ないな、うん!
「おのれぇぇ! 公爵令嬢たる我が娘を断罪するとは! 許さぬぞーっ!」
余裕ぶっこいてたら、おヒゲが素敵な公爵(41)が突進してきた!
え? え? 公爵もゲーム情報キャッチしたの? ぎゃぁぁぁ!
【ヒロインの父親】vs.【悪役令嬢の父親】の戦いが始まる?
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