美人OLのサヤがバトルで勝ち取れる王妃の候補に転生して最強を目指す

ヒロワークス

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第8話 王妃第2候補マリーとの闘い 後半

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 2人は、互いに手四つの状態で力比べになる。
マリー「あんたの細い腕じゃ、勝負にならないわよ。あたしは、日々鍛えてるんだから」
サヤ「あたしも、日々鍛えてるわよ。あんたの腕なんて、あたしよりちょっと太いだけでしょ。筋肉量はあたしのが上よ」
 2人は、両手に全力を注ぎ込んで相手の腕を押し倒したりひねり上げようとする。しかし、一進一退のまま、2人の腕が小刻みに震えて、2人の吐息が聴こえるのみである。
 長い間、ずっと膠着して動かなかった腕も、次第に上に乗っているサヤの方が優勢になってきてついに、サヤがマリーの腕を床に押し付けた。
サヤ「鍛えている割に持久力ないわねえ」
 サヤは、その勢いでマリーに馬乗りになる。
マリー「あたしが下になってたから、上のあんたが有利になっただけよ。同じ条件なら勝ってたわ」
サヤ「あら、先輩。プライドだけは一人前ねえ。こんなみすぼらしい恰好なのに、よく言えるわね」
マリー「あんたの細い体なんて、すぐに引きずりおろしてやるよ」
 マリーは、両脚を踏ん張り、ブリッジを試みてサヤの体を浮かせようとする。しかし、サヤも、歯を食いしばりながら、両脚で踏ん張り、マリーの体を床に押さえつける。
 サヤは、尻をマリーの胸の上まで移動させる。
サヤ「あんたの自慢のおっぱいだけあって、座り心地がいいわねえ。でも、ギブアップしないと、そのうちつぶれちゃうわよ」
マリー「あんたのおっぱいとはものが違うんだよ。あんたの軽い尻でつぶれるわけないでしょ」
 マリーは、必死の形相で両脚を振り上げてサヤの胸に当ててサヤの体を反らせる。サヤは耐えようとするが、マリーの足の力に押されて、手を離し、マリーの足をつかむ。
 しかし、マリーは、一気にサヤの体を脚で押し倒して、起き上がり、逆に馬乗りになる。

マリー「どっちが強いか分からせてあげる」
 マリーは、サヤの手に指を絡めて、再び手四つの状態で力比べを挑む。
サヤ「さっき負けたくせに、また負けたいの?」
マリー「上になったら勝つに決まってるじゃない」
サヤ「弱いやつは何回やっても負けるんだよ」
 2人は、歯を食いしばりながら腕に全力を注ぐ。最初は互角だったものの、上になっているマリーの方が優勢になり、マリーがサヤの両手を床に押し付ける。
マリー「あんたの負けよ」
サヤ「あんたの重いケツが腹に乗ってるから、力が入らないんだよ」
マリー「へえ、じゃあ、あんたのちっちゃい胸の上に乗ってあげる」
 マリーは、尻をサヤの胸の上に移動させる。
サヤ「どけよ。重いんだよ」
マリー「あんたの胸じゃ、すぐぺちゃんこになって座り心地が悪いわ。首の上に乗ってあげる」
 マリーは、サヤの首の上に尻を乗せる。
サヤ「げほっ、ふざけんじゃねえよ」
 サヤは、足を振り上げると、長い脚を生かしてマリーの顔を両足で挟み込むようにしてマリーの体を一気に反らせる。
 マリーは、驚いたような顔をして体を後ろに投げ出される。
 サヤは、再び馬乗りになろうとするが、マリーは、仰向けのまま、ひざを曲げてサヤが乗ろうとするところを蹴りで跳ね返す。

 サヤは、立ち上がって、マリーの体を見下ろしながら、マリーの太ももに蹴りを入れる。
マリー「びびってないでかかってきなさいよ」
サヤ「びびってるのはあんたでしょ。もう起き上がれないんじゃないの」
 サヤは、右足と左足で交互に回し蹴りを繰り出して、マリーの太ももを蹴り上げて行く。マリーの太ももは、みるみるうちに赤くなっていく。
マリー「あんた、覚えときなさいよ」
サヤ「あんたが弱いってことを覚えといてあげるわ。もう負けを認めなさいよ」
マリー「あんたの細い脚の蹴りなんて効かねえんだよ」
 マリーは、怒りの表情で前蹴りを繰り出す。サヤのすねに何発か入り、サヤも、同じように前蹴りで返す。

 そのうち、マリーの一発がサヤのひざに当たり、サヤは、少し後ろに下がるとマリーは、体を起こして、低い体勢からサヤにタックルを入れる。
 サヤは、それを受け止めて左腕をマリーの首に回したものの、体勢を崩されて尻餅をつく。それでも、マリーの体を引き込み、下から腕でマリーの首を絞め上げる。
サヤ「落ちる前にギブアップしなさいよ」
マリー「下敷きになってる奴に言われたくねえよ」
 マリーは、首を抜こうと必死に両腕で外そうとするが、サヤも必死の形相で外さない。
 マリーは、サヤの腹にパンチを連打する。サヤは、うめき声を上げながらも耐えるが、マリーが足を踏ん張っての連打を入れると、たまらず腕を離した。
 マリーは、馬乗りになろうとするが、サヤは、両脚でマリーの胴体を挟み込んで下から絞め上げる。
マリー「離しなさいよ」
 マリーは、上からサヤの顔にパンチを入れる。
サヤ「痛いんだよ」
 サヤも、下からマリーにパンチを入れる。強烈なパンチの打ち合いになるが、首を振ってよけられるマリーが有利。サヤのパンチはなかなか当たらないが、マリーのパンチは頻繁にあたるようになる。顔が腫れてきたサヤは、マリーの勢いに押されて両腕で顔をガードする。
マリー「ギブアップしなさいよ。青白い顔が赤ら顔になってるわよ」
サヤ「あんたこそ、お腹が苦しいでしょ」
マリー「腹筋鍛えてるあたしには何も効かないわよ」
 マリーは、サヤの尻に膝蹴りを何度も入れる。それでも、離さないサヤに、今度はまた腹にパンチを入れていく。

 サヤは、苦しい表情ながらも、足を素早く外すと今度は、片足をマリーの首にかけて、マリーの右腕を巻き込むように両脚を絡めて三角絞めを決める。
サヤ「あたし、手癖の悪い女は嫌いなの。きっちり絞め落としてあげるわ」
 サヤは、股がマリーの顔に近づくように脚を深く組み上げていき、太ももで絞め上げる。
マリー「放せよ。あんたの濡れた股、臭いんだよ」
サヤ「それは、あんたのパンチのせいでしょ」
 マリーは、もがきながら必死の形相で踏ん張り、立ち上がろうとする。
マリー「あんたの体なんて、簡単に持ち上がるのよ」
 マリーは、サヤの体ごと持ち上げると、背中から床に叩きつける。しかし、サヤは、一瞬顔を歪めながらも、脚をマリーの首にしっかり絡め、手を離さない。
サヤ「そんなの無駄よ。あんたが苦しむだけ」
マリー「あんたのしゃべり方は生意気なんだよ」
 マリーは、苦しみに耐えながら、左腕でサヤの腹や股間にパンチを叩き込む。
サヤ「あんたの攻撃はいつも同じパターンばかりね」
 サヤは、足を外してマリーの腹を跳ね上げるようにして仰向けにさせ、今度は、腕ひしぎ十字固めをかけようとする。
マリー「あんたは、足癖が悪いんだよ」
 マリーは、必死に起き上がり、腕を伸ばされないように左手で支えながら、サヤの上に乗ろうとする。
 しかし、サヤも足を放すと、腕を取ったまま、下から右脚の前蹴りでマリーの腹を蹴り上げる。そのうち一発がおっぱいに入り、さらに強烈な蹴りが腹に何発か入って、マリーは、ひざまづいて耐える。

 亀のようになったマリーに対し、素早く起き上がったサヤは、マリーの髪をつかむと強引に体を起こし、仰向けにして脚をマリーの首に絡ませ、首四の字固めをかける。
サヤ「もう逃げられないわよ。おとなしくギブアップしなさい」
マリー「汚い脚どけろよ」
サヤ「あら、自分でどけたらどうなの。細い脚なんて簡単にどけられるんでしょ」
マリー「どけてやるよ」
 マリーは、サヤの脚をつかんで、外そうとする。しかし、がっちりと決まっているため、あきらめてサヤの太ももやすねにパンチを入れていく。
サヤ「そんなの、何も効かないわよ。あんたの腕力なんて、あたしの脚に比べれば、赤ちゃんみたいなものよ」
マリー「放せよ」
 マリーは、苦しみから逃れようと、サヤの太ももに爪を立ててひっかく。
サヤ「もうっ。負けそうになって卑怯な真似をするなんて」

 サヤは、マリーの頬を上から左右のパンチを叩き込んでいく。歯を食いしばって耐えるマリーの顔が赤くなり、次第に腫れあがっていく。
 マリーは、必死に両手で防ごうとするが、サヤは、マリーの両手をつかんで床に押し付ける。
マリー「ううっ……。離せよ」
サヤ「あんたが落ちないように、軽く絞めてあげているんだから、苦しいうちにギブアップしなさいよ」
マリー「苦しく……ねえんだよ……」
サヤ「ふふ、我慢強いわねえ」
 サヤは、脚に力を入れて、徐々に強く絞め上げる。マリーの顔が赤くなり、マリーは、足をばたつかせる。
サヤ「さあ、ギブアップしなさい」
マリー「しねえよ……」
 サヤは、さらに脚に力を入れる。
マリー「ギブ……アップ……」
 サヤは、マリーに抵抗する力が残ってないことをしばらく確認したあと、脚を外した。
サヤ「あーあ。あたしの美脚が台無しだわ。あんたの汚い爪でこんなになっちゃって」
 サヤは、そう言いながら強烈なびんたをマリーに浴びせる。マリーは、無抵抗のまま両手で顔を覆う。
サヤ「これであんたの時代も終わりね。あんたがどれだけやっても勝てなかったカレンさんをあたしが代わりに倒してあげるわ」
 サヤは、立ち上がると、マリーのDカップの乳房を踏みつけて、見下ろした。

 サヤが観客席に手を振ると、それまでの歓声が大歓声に変わった。観客は、マリーがカレン以外の女に敗れるのを観るのは初めて。
 次は、絶対王者カレンとの闘いが待っているだけに、大きな期待が渦巻いている。
 オリバー王子も、立ち上がり、両手でガッツポーズを作って称賛している。

 サヤは、興奮でビキニアーマーのトップスを着けるのも忘れて、闘技場を後にした。

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