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第6話 王妃第3候補アンとの闘い 後半
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2人は、ほぼ同時に起き上がり、膝立ちでがっぷりよつに組み合う。そしてそのまま立ち上がった。双方ともに相手の方の上に顎を乗せ、呼吸を図る。
馬力に勝るアンが押すが、サヤも回り込みながら、逆に押し返す。両者ともに右足と右わき腹は、蹴られて赤くなっていて、少し力が入らない様子だ。
アンは、踏ん張り、力でサヤを持ち上げた。そして壁際まで持っていき、押し付ける。しかし、サヤも壁に足の裏をつけて、バランスをとる。強引に投げ捨てようとしたアンだったが、うまく着地されて投げられない。
アン「もう。手を煩わせるんじゃないわよ」
サヤ「喧嘩は、パワーだけじゃ勝てねえんだよ」
2人とも息が荒いが、年上で体の大きなアンの方が疲労の色が濃い。
サヤは、右脚をアンの左脚に内側からかけて投げようとする。しかし、アンも腰を落として必死に踏ん張る。
アン「あんたがあたしを倒せるわけないでしょ」
そして、今度は、アンが右脚をサヤの左脚に外側から絡めめ、強引に押し倒そうとする。しかし、サヤも、必死に食らいついて踏ん張り、倒れない。
サヤ「細くてもあんたより筋肉があるのよ」
サヤは、逆にアンを押し返す。そして、アンは、サヤが押し出してくるところを利用して、右から捨て身の投げを打った。
サヤの体が傾き、組み合ったまま、アンともつれ合うように倒れた。上になったアンは、サヤの首に手を絡めて押さえつけようとする。しかし、サヤも両手をアンのボトムに手をかけたまま、全身を使って、アンを裏返した。アンも、威勢の良い声を上げながら体勢を入れ替えて上になる。すると、またサヤがうまく反動をつけてアンを転がし、上になる。2人は、マットの上を転がりながら、上の体勢を取り合う。
2人は、取っ組み合ったまま転がって闘技場の端まで行き、ゴンッという音と共にアンの背中が壁に当たった。
アン「痛ってぇな」
サヤ「もう逃げ場はないわよ」
アン「それはこっちのセリフだよ」
2人は、髪の毛をつかみあいながら互いの顔にパンチを入れ合う。そして、隙を見てサヤがアンの顔面に頭突きをする。アンの後頭部が壁に当たってアンがうめく。
サヤは、アンの腕や腹にパンチを入れ、手を放した後、両脚で交互にアンの腹や股間に前蹴りを入れていく。アンも、重い蹴りを返していくが、サヤの方が速く、繰り出す蹴りも多い。
アンは、耐え切れず、体を起こして立ち上がろうとする。サヤは、そんなアンの腹に頭突きを入れ、そのままアンの首をのど輪で壁に押し付けたまま、押し上げていく。
サヤ「ほら、苦しいでしょ。もうあんたの抵抗も終わりかな」
アン「お前なんかに負けねえよ」
アンは、つま先立ちのまま、両腕を振り回し、サヤの顔面をとらえる。サヤは、右手をアンの股下へ回し、アンの体を持ち上げて床に投げつけた。豪快なボディスラムだ。アンは、背中から床に落ちて顔を歪める。
サヤ「今まで投げられたお返しよ」
アン「てめぇ、いい加減にしないと、本気で怒るわよ」
サヤ「早く怒らないと、怒る前に負けちゃうわよ」
サヤは、あお向けになっているアンの体を上から踏みつけ攻撃を加えていく。アンも、両腕と両足でガードしながら、下から蹴りで対抗する。
アン「あたしを怒らせるとどうなるか、教えてあげるわ」
アンは、起き上がると、サヤの脚にタックルをしようとする。サヤは、それに合わせて脚を上げ、アンの顔面を脛で押し出すように蹴った。
アンは、再び背中からあお向けに倒れる。
サヤ「それが本気の怒りかしら」
アン「うぉー」
アンは、うなるような気合の声をあげて、両腕で顔をガードしながら立ち上がる。サヤも、前蹴りで立ち上がらせまいとする。しかし、アンは、サヤの前蹴りの嵐を浴びながらも立ち上がる。サヤのローキックが太ももに入り、少しよろめいたものの、アンは、前進をとめず、サヤに突進する。
重い足取りながら、低い体勢から踏み込んでサヤのボディーにパンチを入れていく。攻撃の手数は、圧倒的にサヤの方が多いものの、ほとんど防御せずに攻撃するアンのパンチをサヤも浴びている。
足のフットワークは、サヤが左右前後に軽いが、アンは、重戦車のような足取りの前進のみである。サヤは、うまく回り込みながら壁を背にするのを避けている。
アン「逃げずに来いよ。びびってるのか、おい」
サヤ「あんたほど打たれ強い女、初めてだわ。化けものね」
2人とも汗だくである。
アン「勝つのはあたしよ」
アンは、力を振り絞ってラッシュをかける。アンの踏み込んだパンチがまともにサヤの顔面をとらえた。サヤの体が後ろに倒れる。アンは、上から攻撃しようとするが、サヤは、必死に足でアンを前蹴りして防ぐ。
アン「ダウンしたくせに、しぶといわね」
サヤ「……ちょっとアンラッキーだっただけよ」
サヤは、立ち上がり、逆にアンにラッシュをしかける。そして、がむしゃらに攻撃するサヤの右膝がアンの顎をとらえた。アンは、腰から崩れ落ちる。
あお向けになったアンをサヤは、深追いしない。両方の腰に手を当てて肩で息をしながら見下ろす。
サヤ「これであたしのKO勝ちでいいかしら」
アン「たまたま……一発当てただけで、大きな口利くんじゃねえよ」
アンは、重々しく体を起こして立ち上がり、またパンチを放っていく。アンは、もう防御は考えず、攻撃だけを繰り出す。サヤも、防御を固めながらも、攻撃を増やしてアンに対抗する。
サヤの膝蹴りをみぞおちに連続で浴びたアンが先にうずくまった。
サヤ「さっきのダウンは、たまたまじゃなかったの?」
亀になるアンにサヤは、上から足の裏で背中に、足の甲で脇腹に蹴りを入れていく。
サヤ「ギブアップ?」
アンは、その問いに無言で立ち上がり、サヤをにらみながら、サヤの腹にパンチを入れてくる。サヤは、アンの顔面にパンチを入れ返す。
そして、接近したところで互いの右膝が相打ちになって入った。2人が同時に崩れ落ちた。
先に立ち上ったのは、サヤの方である。
サヤ「あんたの短い足じゃ、効かねえんだよ」
アン「お前も、短いじゃねえか」
サヤは、立ち上がったアンに強烈なエルボーを決める。アンは、あお向けに倒れた。
サヤ「おら、早く立ちなさいよ」
サヤは、アンの髪の毛をつかみ、アンを立ち上がらせると、膝蹴りを腹に入れ、さらに首投げでアンを床に転がした。
サヤ「もう立てないでしょ」
アン「うるせえんだよ」
アンは、よろよろと立ち上がる。その胸にサヤの前蹴りがまともに入る。アンは後ろに飛ぶように倒れた。
それでも、アンは、驚異の粘りを見せて起き上がり、サヤをにらみながら立ち上がる。そこへサヤの右回し蹴りがアンの顔面にヒットした。
アンは、仰向けで大の字になったまま、動けなくなった。
サヤ「ギブアップ?」
サヤは、アンの首に足の裏を乗せて尋ねる。
アン「ゴホッ……」
サヤ「ギブアップでしょ?」
アン「ギブ…アップ」
オーッ!と闘技場全体に歓声が上がった。下から上がってきた女がアンに勝利するのは、実に3年ぶりだった。
サヤ「さすが、王妃第3候補だった女ね。強かったわ。でも、あたしは、もっと上を目指さなきゃならないから、負けられないの」
サヤは、悔し涙を流すアンの顔を踏みつける。
オリバー王子も、立ち上がって笑みを浮かべながら拍手をしている。
サヤは、途切れない歓声と拍手を浴びながら、オリバー王子に向かって両手を振った。
馬力に勝るアンが押すが、サヤも回り込みながら、逆に押し返す。両者ともに右足と右わき腹は、蹴られて赤くなっていて、少し力が入らない様子だ。
アンは、踏ん張り、力でサヤを持ち上げた。そして壁際まで持っていき、押し付ける。しかし、サヤも壁に足の裏をつけて、バランスをとる。強引に投げ捨てようとしたアンだったが、うまく着地されて投げられない。
アン「もう。手を煩わせるんじゃないわよ」
サヤ「喧嘩は、パワーだけじゃ勝てねえんだよ」
2人とも息が荒いが、年上で体の大きなアンの方が疲労の色が濃い。
サヤは、右脚をアンの左脚に内側からかけて投げようとする。しかし、アンも腰を落として必死に踏ん張る。
アン「あんたがあたしを倒せるわけないでしょ」
そして、今度は、アンが右脚をサヤの左脚に外側から絡めめ、強引に押し倒そうとする。しかし、サヤも、必死に食らいついて踏ん張り、倒れない。
サヤ「細くてもあんたより筋肉があるのよ」
サヤは、逆にアンを押し返す。そして、アンは、サヤが押し出してくるところを利用して、右から捨て身の投げを打った。
サヤの体が傾き、組み合ったまま、アンともつれ合うように倒れた。上になったアンは、サヤの首に手を絡めて押さえつけようとする。しかし、サヤも両手をアンのボトムに手をかけたまま、全身を使って、アンを裏返した。アンも、威勢の良い声を上げながら体勢を入れ替えて上になる。すると、またサヤがうまく反動をつけてアンを転がし、上になる。2人は、マットの上を転がりながら、上の体勢を取り合う。
2人は、取っ組み合ったまま転がって闘技場の端まで行き、ゴンッという音と共にアンの背中が壁に当たった。
アン「痛ってぇな」
サヤ「もう逃げ場はないわよ」
アン「それはこっちのセリフだよ」
2人は、髪の毛をつかみあいながら互いの顔にパンチを入れ合う。そして、隙を見てサヤがアンの顔面に頭突きをする。アンの後頭部が壁に当たってアンがうめく。
サヤは、アンの腕や腹にパンチを入れ、手を放した後、両脚で交互にアンの腹や股間に前蹴りを入れていく。アンも、重い蹴りを返していくが、サヤの方が速く、繰り出す蹴りも多い。
アンは、耐え切れず、体を起こして立ち上がろうとする。サヤは、そんなアンの腹に頭突きを入れ、そのままアンの首をのど輪で壁に押し付けたまま、押し上げていく。
サヤ「ほら、苦しいでしょ。もうあんたの抵抗も終わりかな」
アン「お前なんかに負けねえよ」
アンは、つま先立ちのまま、両腕を振り回し、サヤの顔面をとらえる。サヤは、右手をアンの股下へ回し、アンの体を持ち上げて床に投げつけた。豪快なボディスラムだ。アンは、背中から床に落ちて顔を歪める。
サヤ「今まで投げられたお返しよ」
アン「てめぇ、いい加減にしないと、本気で怒るわよ」
サヤ「早く怒らないと、怒る前に負けちゃうわよ」
サヤは、あお向けになっているアンの体を上から踏みつけ攻撃を加えていく。アンも、両腕と両足でガードしながら、下から蹴りで対抗する。
アン「あたしを怒らせるとどうなるか、教えてあげるわ」
アンは、起き上がると、サヤの脚にタックルをしようとする。サヤは、それに合わせて脚を上げ、アンの顔面を脛で押し出すように蹴った。
アンは、再び背中からあお向けに倒れる。
サヤ「それが本気の怒りかしら」
アン「うぉー」
アンは、うなるような気合の声をあげて、両腕で顔をガードしながら立ち上がる。サヤも、前蹴りで立ち上がらせまいとする。しかし、アンは、サヤの前蹴りの嵐を浴びながらも立ち上がる。サヤのローキックが太ももに入り、少しよろめいたものの、アンは、前進をとめず、サヤに突進する。
重い足取りながら、低い体勢から踏み込んでサヤのボディーにパンチを入れていく。攻撃の手数は、圧倒的にサヤの方が多いものの、ほとんど防御せずに攻撃するアンのパンチをサヤも浴びている。
足のフットワークは、サヤが左右前後に軽いが、アンは、重戦車のような足取りの前進のみである。サヤは、うまく回り込みながら壁を背にするのを避けている。
アン「逃げずに来いよ。びびってるのか、おい」
サヤ「あんたほど打たれ強い女、初めてだわ。化けものね」
2人とも汗だくである。
アン「勝つのはあたしよ」
アンは、力を振り絞ってラッシュをかける。アンの踏み込んだパンチがまともにサヤの顔面をとらえた。サヤの体が後ろに倒れる。アンは、上から攻撃しようとするが、サヤは、必死に足でアンを前蹴りして防ぐ。
アン「ダウンしたくせに、しぶといわね」
サヤ「……ちょっとアンラッキーだっただけよ」
サヤは、立ち上がり、逆にアンにラッシュをしかける。そして、がむしゃらに攻撃するサヤの右膝がアンの顎をとらえた。アンは、腰から崩れ落ちる。
あお向けになったアンをサヤは、深追いしない。両方の腰に手を当てて肩で息をしながら見下ろす。
サヤ「これであたしのKO勝ちでいいかしら」
アン「たまたま……一発当てただけで、大きな口利くんじゃねえよ」
アンは、重々しく体を起こして立ち上がり、またパンチを放っていく。アンは、もう防御は考えず、攻撃だけを繰り出す。サヤも、防御を固めながらも、攻撃を増やしてアンに対抗する。
サヤの膝蹴りをみぞおちに連続で浴びたアンが先にうずくまった。
サヤ「さっきのダウンは、たまたまじゃなかったの?」
亀になるアンにサヤは、上から足の裏で背中に、足の甲で脇腹に蹴りを入れていく。
サヤ「ギブアップ?」
アンは、その問いに無言で立ち上がり、サヤをにらみながら、サヤの腹にパンチを入れてくる。サヤは、アンの顔面にパンチを入れ返す。
そして、接近したところで互いの右膝が相打ちになって入った。2人が同時に崩れ落ちた。
先に立ち上ったのは、サヤの方である。
サヤ「あんたの短い足じゃ、効かねえんだよ」
アン「お前も、短いじゃねえか」
サヤは、立ち上がったアンに強烈なエルボーを決める。アンは、あお向けに倒れた。
サヤ「おら、早く立ちなさいよ」
サヤは、アンの髪の毛をつかみ、アンを立ち上がらせると、膝蹴りを腹に入れ、さらに首投げでアンを床に転がした。
サヤ「もう立てないでしょ」
アン「うるせえんだよ」
アンは、よろよろと立ち上がる。その胸にサヤの前蹴りがまともに入る。アンは後ろに飛ぶように倒れた。
それでも、アンは、驚異の粘りを見せて起き上がり、サヤをにらみながら立ち上がる。そこへサヤの右回し蹴りがアンの顔面にヒットした。
アンは、仰向けで大の字になったまま、動けなくなった。
サヤ「ギブアップ?」
サヤは、アンの首に足の裏を乗せて尋ねる。
アン「ゴホッ……」
サヤ「ギブアップでしょ?」
アン「ギブ…アップ」
オーッ!と闘技場全体に歓声が上がった。下から上がってきた女がアンに勝利するのは、実に3年ぶりだった。
サヤ「さすが、王妃第3候補だった女ね。強かったわ。でも、あたしは、もっと上を目指さなきゃならないから、負けられないの」
サヤは、悔し涙を流すアンの顔を踏みつける。
オリバー王子も、立ち上がって笑みを浮かべながら拍手をしている。
サヤは、途切れない歓声と拍手を浴びながら、オリバー王子に向かって両手を振った。
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