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第5話 美帆と真凛が騎馬戦の続きを体育館で
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騎馬戦は、美帆と真凛のクラスが引き分けで同時優勝となった。
これにより、真凛のクラスが首位を守って逃げ切り、総合優勝を果たした。
表彰式では、勝ち取ったトロフィーを真凛が受け取る。
理緒「このクラスが総合優勝できたのは、真凛のおかげよ。出場した3種目すべてで優勝だもんね。100メートル走決勝で美帆の勝ったときは感動して泣いちゃったわ」
真凛「まあ、3つとも優勝したけど、走り高跳びと騎馬戦は、引き分けで同点優勝だからね。あの2種目も、きっちり美帆に勝ちたかったわ。俊介さんにあたしの方が上だって認めてもらうためにも」
真凛が優勝トロフィーを頭上に掲げる姿を見ながら、美帆は、苦虫を噛み潰したような表情を浮かべている。
由香「美帆、クラスは準優勝だったけど、100メートル走も予選を流していたら決勝で勝ってたはずだから、優勝と同じ価値があるわよ。無敵の美帆の称号も守り切ったし」
美帆「まあね。ちょっと真凛のことを舐めすぎていたわね。来年があれば圧勝できるんだけど、もう今年で卒業だから後味が悪いわ。それに俊介君に対する印象も悪くなってしまったし」
翌日、真凛のクラスでは、総合優勝の話題でもちきりで、全員が楽しそうに盛り上がっていた。
隣の美帆のクラスでは、総合準優勝ではあったが、美帆が100メートル走で3連覇を逃したこともあって、静まり返っている。みんなが気を遣って、体育祭の話題は出さないのだ。
昨日の結果に納得がいかない美帆は、由香から真凛の連絡先を聴き出し、真凛にメッセージを送る。
美帆≪随分、盛り上がってるわね。昨日の騎馬戦の勝負はまだついていないわよ。今日、続きをやらないかしら≫
真凛≪あら、あたしが1勝2引き分けで、もう勝負はついてるけど、騎馬戦をもう1度やって、あんたの負けを確定させたいのかしら≫
美帆≪あたしの無敵を証明したいのよ。騎馬戦の馬6人に突き合わせるのは悪いから、2人きりで闘うのはどう?≫
真凛≪2人きりで取っ組み合いをしようってこと?≫
美帆≪そう。物分かりがいいわね。あんたが受けてくれるのなら、放課後、体育館で一騎討ちしましょ≫
真凛≪いいわね。あたしも、騎馬戦は消化不良だったから、再戦したくて、うずうずしてたところなのよ≫
美帆≪じゃあ、放課後、体育館で待ってるわ。負けたら俊介さんと付き合うの、あきらめるってことでいいわね≫
真凛≪いいわよ。あきらめるのは、あんただから≫
美帆≪じゃあ、16:00に体育館へ入ってきて。邪魔者が入れないように、中から鍵を閉めてね≫
真凛≪分かったわ≫
美帆は、その日の授業が15:30に終わると、すぐ体育館に入った。体育祭の翌日は、すべての部活が休みと決まっていて、体育館は空いている。
服装は、白い半袖のセーラー服と短い紺のスカートだ。その日は体育も部活もないからである。
スカートは、校則では膝上10センチまでなのだが、美帆は、膝上20センチ。白い靴下も足首より少し上までしかなく、かなり短い。
蒸し暑い体育館の中で、美帆は、靴下を脱いで、入念な準備運動を始めた。
真凛は、16:00ちょうどに体育館に入る。メッセージのやりとりのとおり、中から鍵を閉める。これで、体育館の中は、2人以外誰も入って来られない。
真凛も、服装は白い半袖のセーラー服と紺のスカート。真凛は、真面目なだけあって、スカートは膝上10センチ。白い靴下も、ふくらはぎの中間あたりまである標準の長さだ。
これにより、真凛のクラスが首位を守って逃げ切り、総合優勝を果たした。
表彰式では、勝ち取ったトロフィーを真凛が受け取る。
理緒「このクラスが総合優勝できたのは、真凛のおかげよ。出場した3種目すべてで優勝だもんね。100メートル走決勝で美帆の勝ったときは感動して泣いちゃったわ」
真凛「まあ、3つとも優勝したけど、走り高跳びと騎馬戦は、引き分けで同点優勝だからね。あの2種目も、きっちり美帆に勝ちたかったわ。俊介さんにあたしの方が上だって認めてもらうためにも」
真凛が優勝トロフィーを頭上に掲げる姿を見ながら、美帆は、苦虫を噛み潰したような表情を浮かべている。
由香「美帆、クラスは準優勝だったけど、100メートル走も予選を流していたら決勝で勝ってたはずだから、優勝と同じ価値があるわよ。無敵の美帆の称号も守り切ったし」
美帆「まあね。ちょっと真凛のことを舐めすぎていたわね。来年があれば圧勝できるんだけど、もう今年で卒業だから後味が悪いわ。それに俊介君に対する印象も悪くなってしまったし」
翌日、真凛のクラスでは、総合優勝の話題でもちきりで、全員が楽しそうに盛り上がっていた。
隣の美帆のクラスでは、総合準優勝ではあったが、美帆が100メートル走で3連覇を逃したこともあって、静まり返っている。みんなが気を遣って、体育祭の話題は出さないのだ。
昨日の結果に納得がいかない美帆は、由香から真凛の連絡先を聴き出し、真凛にメッセージを送る。
美帆≪随分、盛り上がってるわね。昨日の騎馬戦の勝負はまだついていないわよ。今日、続きをやらないかしら≫
真凛≪あら、あたしが1勝2引き分けで、もう勝負はついてるけど、騎馬戦をもう1度やって、あんたの負けを確定させたいのかしら≫
美帆≪あたしの無敵を証明したいのよ。騎馬戦の馬6人に突き合わせるのは悪いから、2人きりで闘うのはどう?≫
真凛≪2人きりで取っ組み合いをしようってこと?≫
美帆≪そう。物分かりがいいわね。あんたが受けてくれるのなら、放課後、体育館で一騎討ちしましょ≫
真凛≪いいわね。あたしも、騎馬戦は消化不良だったから、再戦したくて、うずうずしてたところなのよ≫
美帆≪じゃあ、放課後、体育館で待ってるわ。負けたら俊介さんと付き合うの、あきらめるってことでいいわね≫
真凛≪いいわよ。あきらめるのは、あんただから≫
美帆≪じゃあ、16:00に体育館へ入ってきて。邪魔者が入れないように、中から鍵を閉めてね≫
真凛≪分かったわ≫
美帆は、その日の授業が15:30に終わると、すぐ体育館に入った。体育祭の翌日は、すべての部活が休みと決まっていて、体育館は空いている。
服装は、白い半袖のセーラー服と短い紺のスカートだ。その日は体育も部活もないからである。
スカートは、校則では膝上10センチまでなのだが、美帆は、膝上20センチ。白い靴下も足首より少し上までしかなく、かなり短い。
蒸し暑い体育館の中で、美帆は、靴下を脱いで、入念な準備運動を始めた。
真凛は、16:00ちょうどに体育館に入る。メッセージのやりとりのとおり、中から鍵を閉める。これで、体育館の中は、2人以外誰も入って来られない。
真凛も、服装は白い半袖のセーラー服と紺のスカート。真凛は、真面目なだけあって、スカートは膝上10センチ。白い靴下も、ふくらはぎの中間あたりまである標準の長さだ。
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