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第2話 美帆と真凛の走り高跳びと100メートル走対決
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最初の対戦は、走り高跳びとなった。
美帆も、真凛も、低いバーは、綺麗なフォームで軽々と越えていく。
身長の高さに近づくにつれ、選手は絞られて行き、予想どおり、美帆と真凛が残った。
2人になってからも、2回バーの高さが上がってもクリアしたが、3回目に上げたバーの高さでは、2人とも失敗に終わった。
結果、記録は、美帆と真凛が同じ記録で優勝となった。
喜ぶ真凛とは逆に、美帆は、3連覇を果たしたものの、浮かない顔だ。
美帆「あの女の記録を上回らなきゃ、優勝の意味がないよ」
由香「いいじゃない。同点でも優勝は優勝。3連覇おめでとう。去年の記録を超えてるんだから、もっと喜んで」
由香の言葉に軽い笑みを見せた美帆だが、やはり表情は晴れない。
真凛の方は、素直に喜びを爆発させている。
真凛「美帆の3連覇は、阻止できなかったけど、まず優勝できたからよかったわ。次は、差をつけて勝つからね」
理緒「その調子で行けば、次は絶対勝てるわ。隣のクラスと今1位を争ってるから頼むわよ」
100メートル走の予選は、美帆と真凛が別組スタートとなった。
最初に走った真凛は、スタートから独走して最後は流してゴールし、決勝に進んだ。後で走った美帆も、独走してゴールした。美帆は、流さなかったので、全体1位のタイムで決勝に進んだ。
いよいよ花形の100メートル走決勝。真凛は、2コースで、美帆は、3コース。
まさかの隣同士で、2人の間には、緊張感あるピリピリした空気が漂う。
美帆は、スタート前に並んだ真凛に話しかける。
美帆「高跳びでは引き分けだったけど、100メートルでは圧勝して、俊介さんにあたしの方が上だって認めてもらうわ」
真凛「あんたの予選のタイムより、あたしの持ってるタイムの方がずっと上。圧勝して俊介さんと付き合うのはあたしよ」
美帆「あら、あたしの予選の走りが本気だと思ってるの?あれは、かなり手を抜いてたのよ」
2人は、睨み合いながらも、スタートの時間が近づき、位置につく。
スタートと同時に2人は、他の選手を置き去りにしていく。真凛が先行したものの、美帆も必死の形相で追いつき、並んで疾走する。
中盤で一瞬美帆が真凛を抜いて先行するも、すぐ真凛が並び、ラストの10メートルで真凛が少し先行し、美帆が懸命に追いかけてゴールに飛び込んだ。
わずか0.1秒差で真凛が優勝、美帆が2位となった。
真凛は、クラスメイトに向かって満面の笑みでガッツポーズをする。
一方、3連覇を逃した美帆は、しゃがみこんで悔しがる。
真凛が自分のクラスのエリアに戻ると、理緒が喜んで抱きついてくる。
理緒「やったー、これでうちのクラスがトップよ。美帆の100メートル走3連覇を阻止するなんて、すごい快挙!このまま行ったら、うちのクラスが総合優勝だわ」
真凛「そうね。あとは、気を抜かず、騎馬戦を頑張ろうね」
美帆は、肩を落として自分のクラスのエリアに戻ると、地面に座り込む。
由香「まさかの負けだけど、相手の予選で流す作戦がはまっただけよ。予選なしの
一発勝負なら美帆が勝ってたはずよ。ま、次の騎馬戦で勝てば、クラスが総合優勝できるから、リベンジしましょ」
美帆「うん…、そうね。落ち込んでいても仕方ないから、騎馬戦では圧勝して、栄冠をつかみましょ」
美帆も、真凛も、低いバーは、綺麗なフォームで軽々と越えていく。
身長の高さに近づくにつれ、選手は絞られて行き、予想どおり、美帆と真凛が残った。
2人になってからも、2回バーの高さが上がってもクリアしたが、3回目に上げたバーの高さでは、2人とも失敗に終わった。
結果、記録は、美帆と真凛が同じ記録で優勝となった。
喜ぶ真凛とは逆に、美帆は、3連覇を果たしたものの、浮かない顔だ。
美帆「あの女の記録を上回らなきゃ、優勝の意味がないよ」
由香「いいじゃない。同点でも優勝は優勝。3連覇おめでとう。去年の記録を超えてるんだから、もっと喜んで」
由香の言葉に軽い笑みを見せた美帆だが、やはり表情は晴れない。
真凛の方は、素直に喜びを爆発させている。
真凛「美帆の3連覇は、阻止できなかったけど、まず優勝できたからよかったわ。次は、差をつけて勝つからね」
理緒「その調子で行けば、次は絶対勝てるわ。隣のクラスと今1位を争ってるから頼むわよ」
100メートル走の予選は、美帆と真凛が別組スタートとなった。
最初に走った真凛は、スタートから独走して最後は流してゴールし、決勝に進んだ。後で走った美帆も、独走してゴールした。美帆は、流さなかったので、全体1位のタイムで決勝に進んだ。
いよいよ花形の100メートル走決勝。真凛は、2コースで、美帆は、3コース。
まさかの隣同士で、2人の間には、緊張感あるピリピリした空気が漂う。
美帆は、スタート前に並んだ真凛に話しかける。
美帆「高跳びでは引き分けだったけど、100メートルでは圧勝して、俊介さんにあたしの方が上だって認めてもらうわ」
真凛「あんたの予選のタイムより、あたしの持ってるタイムの方がずっと上。圧勝して俊介さんと付き合うのはあたしよ」
美帆「あら、あたしの予選の走りが本気だと思ってるの?あれは、かなり手を抜いてたのよ」
2人は、睨み合いながらも、スタートの時間が近づき、位置につく。
スタートと同時に2人は、他の選手を置き去りにしていく。真凛が先行したものの、美帆も必死の形相で追いつき、並んで疾走する。
中盤で一瞬美帆が真凛を抜いて先行するも、すぐ真凛が並び、ラストの10メートルで真凛が少し先行し、美帆が懸命に追いかけてゴールに飛び込んだ。
わずか0.1秒差で真凛が優勝、美帆が2位となった。
真凛は、クラスメイトに向かって満面の笑みでガッツポーズをする。
一方、3連覇を逃した美帆は、しゃがみこんで悔しがる。
真凛が自分のクラスのエリアに戻ると、理緒が喜んで抱きついてくる。
理緒「やったー、これでうちのクラスがトップよ。美帆の100メートル走3連覇を阻止するなんて、すごい快挙!このまま行ったら、うちのクラスが総合優勝だわ」
真凛「そうね。あとは、気を抜かず、騎馬戦を頑張ろうね」
美帆は、肩を落として自分のクラスのエリアに戻ると、地面に座り込む。
由香「まさかの負けだけど、相手の予選で流す作戦がはまっただけよ。予選なしの
一発勝負なら美帆が勝ってたはずよ。ま、次の騎馬戦で勝てば、クラスが総合優勝できるから、リベンジしましょ」
美帆「うん…、そうね。落ち込んでいても仕方ないから、騎馬戦では圧勝して、栄冠をつかみましょ」
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