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第2話 最強王女ミリアがいざ決戦の舞台へ
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国王「では、隣国には、お前が代表として闘うと伝えておくよ」
ミリア「はい、お願いします。相手のルナさんの試合映像が手に入ったら、見せてちょうだい。闘う前に研究しておきたいわ」
国王「うん、分かった。何とかして手に入れるよ」
この国の国王は、王女ミリアを対戦相手として、隣国の国王に講和の提案受諾を伝えた。
おそらく、隣国の国王も、想定どおりだったのだろう。
すぐに休戦が決まり、急ピッチで試合開催の話が進んでいった。
国境をまたいで野外に円形のコロシアムを作り、両国民の観客を半分ずつ入れる。その数、合計1万人。
コロシアムの中央では、ミリアとルナが国境をまたいで対峙し、決着がつくまで闘う。
両国が半分ずつを担当したコロシアムは、約1か月余りの工事で完成した。
いよいよ、1週間後には、ミリアとルナの試合が開催となる。
両国では、まるで戦争がなかったかのように、2人の試合予想で盛り上がっていった。
試合当日、ミリアは、薄い黄色を基調にしたドレスで送迎車に乗り込んだ。
隣には、国王が座る。
国王「いよいよだな。お前は、緊張もせず、そんなオシャレなドレスを着て、まるで旅行気分じゃないか」
ミリア「だって、今まで闘ったことのないような強い女と闘えるんですもの。うきうきするわ。それに1万人に見られるんですから、これくらいのオシャレはしていきたいじゃない」
国王「さすがわしの娘。心強い限りだ。ルナの試合映像は、研究できたか?」
ミリア「ええ、手に入れてくれてありがとう。3試合あったけど、パンチでKO、蹴りでKO、寝技でギブアップ勝ち、と全部違う勝ち方だった。立ち技も寝技も強いわ」
国王「あんな強い女に勝てそうか?」
ミリア「ええ、大丈夫よ。あたしの方がいい体だし、パワーや技術も上よ」
国王「そうか。期待してるぞ。国を背負っての闘いになるから、向こうも命がけで闘うだろう。お前の体が心配だ。もう無理だと思ったら、遠慮なくギブアップしてもいい。お前が精いっぱい闘って負けたのなら、わしも国民もあきらめがつく」
ミリア「分かったわ。もし万が一、限界が来たらね。まあ、任せておいて。あたしは、秒殺勝利を目指してるんだから」
コロシアムが見えてくると、ミリアは、真剣な表情で目を輝かせた。
ミリア「わあ、すごい立派なコロシアムね。力がみなぎってくるわ」
国王「両国が力を注いで作り上げたコロシアムだからね。試合後は、きっと平和の象徴となるだろう」
国王も、満足そうにコロシアムを眺める。
コロシアムの控室に入ったミリアは、呼ばれるのを待つ。国王は、先にコロシアムの来賓席へ案内され、部屋を出た。
ミリアは、試合直前だけに、目を閉じて精神統一している。
しばらくすると、家臣が控室に入ってきた。
家臣「ミリア様、出番です」
ミリア「いよいよね。体調も万全だから、すぐ勝って戻ってくるわ」
家臣「お待ちしております」
ミリア「はい、お願いします。相手のルナさんの試合映像が手に入ったら、見せてちょうだい。闘う前に研究しておきたいわ」
国王「うん、分かった。何とかして手に入れるよ」
この国の国王は、王女ミリアを対戦相手として、隣国の国王に講和の提案受諾を伝えた。
おそらく、隣国の国王も、想定どおりだったのだろう。
すぐに休戦が決まり、急ピッチで試合開催の話が進んでいった。
国境をまたいで野外に円形のコロシアムを作り、両国民の観客を半分ずつ入れる。その数、合計1万人。
コロシアムの中央では、ミリアとルナが国境をまたいで対峙し、決着がつくまで闘う。
両国が半分ずつを担当したコロシアムは、約1か月余りの工事で完成した。
いよいよ、1週間後には、ミリアとルナの試合が開催となる。
両国では、まるで戦争がなかったかのように、2人の試合予想で盛り上がっていった。
試合当日、ミリアは、薄い黄色を基調にしたドレスで送迎車に乗り込んだ。
隣には、国王が座る。
国王「いよいよだな。お前は、緊張もせず、そんなオシャレなドレスを着て、まるで旅行気分じゃないか」
ミリア「だって、今まで闘ったことのないような強い女と闘えるんですもの。うきうきするわ。それに1万人に見られるんですから、これくらいのオシャレはしていきたいじゃない」
国王「さすがわしの娘。心強い限りだ。ルナの試合映像は、研究できたか?」
ミリア「ええ、手に入れてくれてありがとう。3試合あったけど、パンチでKO、蹴りでKO、寝技でギブアップ勝ち、と全部違う勝ち方だった。立ち技も寝技も強いわ」
国王「あんな強い女に勝てそうか?」
ミリア「ええ、大丈夫よ。あたしの方がいい体だし、パワーや技術も上よ」
国王「そうか。期待してるぞ。国を背負っての闘いになるから、向こうも命がけで闘うだろう。お前の体が心配だ。もう無理だと思ったら、遠慮なくギブアップしてもいい。お前が精いっぱい闘って負けたのなら、わしも国民もあきらめがつく」
ミリア「分かったわ。もし万が一、限界が来たらね。まあ、任せておいて。あたしは、秒殺勝利を目指してるんだから」
コロシアムが見えてくると、ミリアは、真剣な表情で目を輝かせた。
ミリア「わあ、すごい立派なコロシアムね。力がみなぎってくるわ」
国王「両国が力を注いで作り上げたコロシアムだからね。試合後は、きっと平和の象徴となるだろう」
国王も、満足そうにコロシアムを眺める。
コロシアムの控室に入ったミリアは、呼ばれるのを待つ。国王は、先にコロシアムの来賓席へ案内され、部屋を出た。
ミリアは、試合直前だけに、目を閉じて精神統一している。
しばらくすると、家臣が控室に入ってきた。
家臣「ミリア様、出番です」
ミリア「いよいよね。体調も万全だから、すぐ勝って戻ってくるわ」
家臣「お待ちしております」
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