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学びの庭にて
63.
しおりを挟む[XXX年XX月XX日。
エーレとセスの2人がとにかく捕まってくれない。アリアいわく、別れの挨拶のようなものを済ませたくないらしい。可愛いなぁ。可愛いけども。]
ここ最近の2人の逃げっぷりたるや、凄まじいものがある。俺の視界には入ってくるものの(だからこそタチが悪いのだが)、俺が少しでも彼らに注意を向けた瞬間、2人一緒にその場から逃げ出すのだ。追いかけようにも魔法士寄りの俺と完全肉体派の2人では、如何せん分が悪い。
そんな事を繰り返している内に、すっかり俺達の鬼事は最近の学園の名物となっているらしい。果てには俺の帰国までに2人と話が出来るのか否か、生徒間で賭け事まで行われているという。なんとも低俗な話だ。
そこまで話を終えた俺は、一息ついて、カップの中の色鮮やかな紅茶へと口を付ける。ふわりと果実の香りが抜ける上品なそれは、きっと最高級品なのだろう。
ーーここでは、1級品しか出ないから。
円卓を挟んだ俺の対面には、柔和な微笑を称えて茶菓子を食む副会長と、反対に一貫した無表情で俺をひたすら凝視している生徒会長が座っている。
今となっては随分昔となった生徒会役員とのお茶会以来、こうして円卓を共に囲むことは無かったのだが。
つい最近になって、何度かラルム先輩伝いで彼らの茶会に招待されるようになったのだ。特に断る理由もないので俺は了承し、お互いの予定が合致した今日この日、俺達は共に円卓で再会することとなった。
前とは違って、親衛隊長達の姿はない。正真正銘、3人きりである。
俺の話を興味深そうに頷いて聞いていた副会長が、クスクスと口元に手を当てて上品に笑う。その黄金色の瞳は、陽の光を反射してキラキラと輝いていた。
「ふふ、親衛隊の子から賭け事のお話を聞いていたのだけど、そんな事になっているんだね」
「お恥ずかしい限りです……。学園の風紀を乱すな、と風紀委員長様直々に苦言を呈されまして」
「え、全然いいと思うよ。風紀委員長なんて気にしなくても。寧ろどんどんやっていいよ」
俺が『風紀委員長』の名を出した瞬間、その場の気温が数度下がった。寛容、慈愛と言えば副会長、とまで言われる彼でも、風紀委員会のことは苦手らしい。正直彼らの諍いには関わりたくないし、その辺の関係性に興味もないので苦笑して誤魔化しておく。
ちなみに、ノア曰く、ノアが風紀委員会に加入した際にも相当揉めたらしい。家族会議とやらにまで発展したというから筋金入りの仲の悪さである。
聡明だがお優しい副会長はそのまま誤魔化されてくれるらしく、優しい表情を保ったまま会長の方を見つめる。
俺も、のんびりと視線を副会長から会長へと移した。あ、このお菓子美味しい。何だこれ。え、何これ。
「テオ、レーネ君に何か言いたいことがあるんでしょう?」
「そうなのですか?」
「…………あぁ」
希少な白銀の髪と瞳が大層美しい生徒会長。存在が優雅とは正にこういうことを言うのだろう。
美しい雪景色を擬人化したかのような真白の青年は、ティーカップを机に静かに置くと、真っ直ぐに俺を見据えた。そして、おもむろに語り始める。
「――俺達も、もう直ぐこの学園を卒業する。あと3か月ほどだ。だが、その時には、お前はもういないんだろう」
「えぇ、俺はあと1か月でここを去り、王城にて手続きやご挨拶を済ませねばなりませんから」
「だから、……」
会長が、心なしか緊張しているかのように白銀の瞳を揺らして口を噤んだ。そんな彼に気付いた副会長が、彼の背中に手を当て「頑張れ、テオ」と囁きかけるのが聞こえる。
「俺は、お前に――レーネ・フォーサイスという人間に憧れて、ここまで来た。お前が魔法詠みを習得したと聞いて、俺も昼夜構わず訓練した。魔法詠みを習得したら、理事長が俺を気にかけてくれるようになって、生徒会長に任命されてからは、両親が俺を次の当主として認めるようになった」
「……」
唐突に始まった興味もクソもない過去の話に、口角が引き攣る。しかし、彼の本題がそこにある訳でないことくらい俺にでも理解できるので、口を挟むことはしない。無言で先を促す俺を澄んだ雪の結晶が見つめ、言葉を積もらせていく。
関係ないのだが、副会長がまるで幼子を見守る親のような目線で会長を見つめているのが何となくツボに入る。やめて欲しい。
そもそも、彼が俺に憧れてくれていたという話は、前の茶会の時に会計から聞いた。それに、研究の時にも何度も何度も嫌という程聞かされている。
どうやら会計は俺と会長に仲良くなって欲しいらしく、事あるごとに彼の話をしたがったのだ。無論無視したが。
「だが、俺はずっと、自分の将来を決めかねていた。元々家督は義理の弟に譲られる予定だったし、特にやりたい仕事も、逆にやりたくないこともなかった。――周囲のことに、まるで興味がなくなっていた」
「あの頃のテオ、人形みたいだったものね」
副会長の相槌に小さく首肯した会長が、紅茶を啜る。
無能だと息子を切り捨てて義理の弟に家督を譲る宣言をした彼の両親は、息子が類稀なる才能を持って帰って来た途端、すぐに掌を返したのだろう。その現金さと潔さは、息子には愛として伝わらなかったに違いない。
会長は、ダイヤモンド家に求められているものが、テオドーレ・ダイヤモンド自身ではなく、『魔法詠みを若くして習得した生徒会長』であると理解してしまった。
その事実は、会長に相当な失望を与えたのだろう。能力だけを求められるのは、虚しい。
何となく同情する俺を置いて、尚も会長は言葉を続ける。しかし、俺の予想とは反対に、その目は澄んだ輝きを失っていなかった。
「だけど、お前が来て――お前の報告を受けて、実際に姿を見て、話をして、俺は自分が成りたかった姿を思い出した。俺が憧れたお前は、正しく美しい、高潔な人間だった。
もう一度、憧れた」
「――そんな、」
「俺は、レーネ・フォーサイスになろうと思う」
はーー。
と、思わず目を見開いた。手放しの純粋な賞賛の数々にいつの間にか熱くなった顔を隠すように伏せていた俺は、バッと顔を上げて会長の顔を凝視する。彼は、美しい清廉な微笑みを浮かべて俺を見つめていた。
彼は今、なんと言ったか。ヘイデル王国有数の公爵家であるダイヤモンド家を捨てて、騎士になると言ったのか。
騎士となって平民や下級貴族と同等に訓練をこなし、国民を護る盾となると。戦争に赴き、戦い、そして死んでいくような、国の礎になるのだと。
彼の境遇が、自然自分と重なって、思わず唇が震えた。しかし、何も言葉に出来ずにそのまま噛み締める。
まさか、騎士にはなるなとでもいうつもりか俺は。そんなの、自分の職務に誇りを持たない人間のすることだろう。
顔色を悪くして唇を噛んで俯く俺に何を思ったのか。会長は優雅な所作で立ち上がって俺の目の前まで歩いてくると、その場で地面に跪いた。そして、彼は慌てて止めようと伸ばした俺の手を柔らかく取り、手の甲に口付けを落とす。
彼の親衛隊長がいたら確実にぶちギレられるだろうな、なんてどうでもいいことを考えてしまった。
顔を上げた会長はその美しい白銀の瞳で俺を見上げ、華やかな笑みを浮かべる。いつの間にか会長の横にやってきた副会長も、同じように跪いて俺を見上げた。
「俺は、レーネ・フォーサイスのような騎士になりたい。国民を想い、国を護る、美しい騎士。皆の指針になるような――そんな偉大な騎士になることを、この場で誓おう」
「私も、テオ――テオドーレ・ダイヤモンドと共に、騎士として、彼を支えていくことを誓います。彼に、私に、――そしてノアに、確かなる道標を示して下さった貴方に、最大限の感謝を」
そう言って、2人一緒に深々と頭を下げる。
俺はもう、何も言うことができなかった。
「ひっでぇ顔してんなぁ」
「…………煩いですよ」
紫階級の校舎の前で待っていてくれたラルム先輩が、愉悦とばかりに笑みを深めるのを見つめ、深く溜息を吐く。すぃ、と彼の横を通り過ぎて馬車に乗り込んだ俺に、彼は「ご機嫌斜めかぁ?」と両肩を竦めて振り返った。
彼の挑発には無反応が一番だとこの学園生活で理解した俺は、そっぽを向いて無視を決めこむ。
しかし、割と直ぐに俺弄りに飽きたらしいラルム先輩が馬車に乗り込んでくる。馭者が恭しく扉を閉め、馬車が出発した。既に日は、西に傾いている。
パカラ、パカラ、と規則正しい馬の蹄の音を聞きながら瞼を閉じる。重たい沈黙が車内を包み込んだ。
「会長と副会長、騎士になるらしいな。3学年の間で専ら騒ぎになってるぜ。この前なんか、会長の母親が憤慨して学園に乗り込んで来ようとしたらしい」
「…………」
「紫階級2人が騎士なんざ前代未聞だっつって、教師陣も大混乱。担任は何とか家督を継ぐ方向に持っていこうとしているらしいが、ありゃ効果はねぇな。完全に心決めてるやつに何言っても無駄だって」
「…………」
俺の所為、だろうか。
俺が、彼らの人生を、変えてしまったのだろうか。
寿命を縮めてしまったのだろうか。
騎士になりたい、だなんて。俺ですら、当初はそんな事考えてもいなかった。王家の命令で強制的に騎士になって、気付けば第3部隊隊長としてここにいる。ただ流されて来ただけで、自分で人生を決めてきたわけじゃない。
勿論騎士としての人生に誇りを持って、その人生を全うするつもりではいるけれど。ーー騎士が、幸せへの道であるとは、思えないのだ。どうしても。
カタ、と震え始める両掌を無理やり抑え込み、馬車の壁に体重を預ける。彼ら自身やご家族への申し訳なさで、吐き気がしそうだった。
瞼を固く閉じて外界を遮断しようとする俺を、ラルム先輩がじっと見つめている気配がする。暫くの間、何も言うことなく沈黙を守っていた彼は、大きな溜息を吐いた。
思わずびくりと全身が震える。
「……ちなみに、俺も騎士志望だから」
「ぇ、」
「魔法研究所とかからも推薦書貰ったけど、蹴った。騎士団に志願書出しに行って、もう合格済み」
「な、んで、そんな、あなたは」
騎士団をあれ程憎んでいたじゃないか。
そう言葉にしようとして、躊躇った。違う、彼が恨んでいるのはフィオーレ王国騎士団だった。
ガタン、と馬車が揺れるほどの勢いで身を起こした俺を、ラルム先輩が呆れたように赤褐色の瞳を細めて見上げている。無作法なことをしてしまったことに顔を赤らめつつ腰を下ろすと、彼は俺から目を逸らすことなく言葉を続けた。
「勘違いすんなよ。俺は騎士になって直接フィオーレ王国を屠りに行きたい訳でも、自暴自棄になってる訳でもねぇ」
「ならどうして、……魔法研究員、目指してらっしゃったのでしょう」
以前彼の部屋にお邪魔したとき、ヘイデル王国の様々な魔法研究所の資料が沢山あったのを、覚えている。彼は赤階級にも紫階級にもなれた程優秀だとノアから聞いていたから、きっと将来は安泰なのだろうな、と思ったものだ。
だというのに、目の前の男は、今日も明日も分からぬ戦地へ赴く騎士になるという。
誰かに大切なものを全て壊された彼だからこそ、漸く安寧を得られるのだと安心したのに。
唇から血が滲むような感覚がする。噛み締めすぎたのかもしれない。
先輩は深く俯きかけた俺の両頬を乱暴に掴むと、無理矢理顔を上げさせた。その顔は、険しい。
「だぁかぁらぁ、勘違いすんな。お前の所為じゃねぇよ。――寧ろ、お前のおかげだ。
俺はリリアナ村を皆殺しにされて、本当に死にそうだった。実際死のうともした。理不尽にも、毎日毎日のうのうと笑って過ごしてるダチを殺したくなった。ルキナ殿下の顔を見ると恐ろしくなったし、ツヴァイの顔を見ると、赦せなかった。なんでお前らがのうのうと過ごしてて、妹は、家族は――――」
「……」
「でも、――でも、違う。俺は、それ全部糧にして、経験にして、生きていかなきゃなんねぇんだって、お前を見て思った。どれだけ辛くても、吐き気のするような日常の中でも、……生きてるんだから」
開いた瞳孔が仄暗く揺れるのを見つめながら、それでも彼から目を逸らさぬように。抑えられた両頬に触れる手に、俺も両手を重ねた。
先輩が、詰まらせた息を大きく吐き出す。そして、目を閉じて数回深呼吸をして、もう1度俺と目を合わせた。
「恨んで、憎んで毎日を浪費するだけだった俺が、気付けばお前の為にもう1度色んな人間と関わって、その内一緒に勉強して、遊ぶようになってた。
日常が充実することを、恐れなくなった。リリアナ村の滅亡が、自分の人生の歴史になっていくのを、赦せるようになった。
――まだ、まだ辛いけど、ちゃんと、受け入れられる」
「先輩、」
「お前が、お前じゃなかったら、きっと駄目だったよ。俺は、ッッ」
ほろり、と零れ落ちる涙のなんと美しいことか。整った顔を歪ませてほろほろと涙を流すラルム先輩に、俺は思わず見惚れてしまった。
呆然とその姿を眺める俺に恥ずかしげに苦笑した先輩は、両手を俺の頬から外すと、ギュッと俺の身体を抱き寄せた。思わずよろめく。連動するように馬車が大きく揺れた。
体勢を立て直そうともう一度動けば、「動かないで下さい」と馭者の怒気を含んだ声が聞こえて。カチンとそのままの体勢で固まってしまう。
すると、カラカラと愉しげに笑った先輩が、小窓を開けて大きな声で叫んだ。
「あーあ!!!陛下のものじゃなかったらすぐにでも俺のもんにしてんのになぁー!!」
「聞き捨てなりませんね。俺はフィオーレ王国のものです」
「あーはいはい、そうですねー!!!」
「なんですかその聞き分けの悪い子をいなすような口ぶりは」
先輩の腕の中でしかめっ面をする。本当にどいつもこいつも、誰が王様のものだ。誰が!!!!
ドス、と先輩の胸を殴ると、彼は殊更楽しそうに声を上げて笑った。
――涙よりも、爽やかな笑顔が似合う人だ。
「俺は生きるよ。憎しみも、苦しみも、寂しさも全部糧にして強くなる」
「――なれますよ、先輩なら」
「んで、何処にいても、必ずお前を護りに行く」
なんてったって、俺はお前の親衛隊長だからな。
そう耳元で囁いた彼に、俺は。
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