人違いです。

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学びの庭にて

56. (※)

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「改めて、此度は突然の申し出に迅速丁寧な対応をいただき感謝します。僕にも公務がありますので、明日の夕刻には帰国せねばならないのが残念ではありますが……」
「楽しんでいかれると良い」
「……えぇ。勿論」


 傅いた俺の顎をすりすりと擽りながら、透き通った美しい声で社交辞令を述べる第1王子殿下。彼の背後には、俺の直属の上司である第1部隊隊長が悠然と立っている。対面するように優雅に腰掛けた王様は、一切笑みすら浮かべることなく単調に返事をするのみで愛想もクソもない。王様のにべもない対応に、殿下の指先がピクリと震える。
 王様が此方に視線をやったのが視界の端に入る。昨晩話したとはいえ、久々の対面で。何か思うところでもあるのだろう。しかし、彼は俺の立場を#正確に・__#理解しているからか、特に何も言うことなく立ち上がった。


「では、我々はそろそろ戻る。ご案内しよ――」
「兄様!!!」

 ーーギィイイ!!!

 冷涼な声を遮り、ノックもなく重厚な扉を嫌な音を立てて押し開け、入ってきた殿下(わかりにくいのでロバル様と呼ぶことにする)が満面の笑みで第1王子殿下のもとへと走り寄る。ロバル様は俺や王様に見向きもせ殿下の横に座ると、殿下の腰に思いっきり抱きついた。
 俺はと言えば、それでも尚俺の顎を撫でる手を止めないせいでむず痒いわ王様とツヴァイ騎士団長が不快げに眉を顰めるのが気になって仕方がないわ、散々である。限りなく退出したい。何より、死んだ目でイチャイチャする殿下とロバル様を待つ俺をニヤニヤと眺めるツヴァイ騎士団長が死ぬほどムカつく。


「兄様が来られるなんて知りませんでしたぁ!嬉しいです!!」
「ふふ、久しぶり。相変わらず可愛いね、お前は。―ー申し訳ないですが、暫く兄弟水入らずの時間を頂いても?この部屋をお借りしたいのですが」


 絵画に描かれた天使のように柔らかな微笑を浮かべた殿下が、立ち上がったまま固まっていた王様を見つめる。……その柔和な表情の陰に、恐ろしいほど冷徹で残酷な性格が潜んでいるのだと、多くの国民が思い知らされているのだ。ロバル様と同じ薄紫の瞳には、慈悲慈愛は一切浮かぶことはない。それを王様も知っているのか、彼は酷く胡乱げな表情をした。深く息を吐くと、ツヴァイ騎士団長を促して扉に手を掛ける。


「……よかろう。しかし、闘技大会終了の鐘がなるまでには出るように」
「えぇ。ありがとうございます」


 黒衣の外套を翻して騎士団長と共に部屋を出ていく王様を無意識に目で追ってしまい、俺は慌てて目を伏せた。



 
 王様たちの気配が完全になくなったことを確認した途端。懐くロバル様の癖っ毛を撫でつけながら、いつの間にか俺に視線の先を向けていた殿下の顔が残酷に歪む。天使のような笑顔から一転、魔物のような恐ろしい笑顔を浮かべた男が、俺の顎を乱暴に掴みあげた。


「ふッ、ふふ、レーネ。久しぶりだねぇ……元気にしていたかい?学園では何をしていた?制服姿もかわいいねぇ」
「ッ、ぐ、」
「あれ?僕の質問には1秒以内に答えろって再三教えこんだと思うのだけど」

 ――ドゴッ

「ごふッーー」
「イリアス様を無視するんじゃない」


 体の芯の髄まで太い杭を刺されてしまったかのように、恐怖で動くことができない。
 いつの間にか殿下の機嫌を損ねていたのだと理解した時には、俺は殿下の背後に立っていた第1部隊隊長に横腹を蹴りつられ、吹っ飛ばされていた。ゲホッと眉を顰めて咳き込む俺を見て愉悦に頬を染めた殿下が立ち上がる。そして、ゆったりと優雅な足取りで俺に近づいてきた。

 ロバル様はニコニコとご機嫌そうに笑っているのみで、全く俺を助けたり止めたりする様子はない。

 第1王子殿下改め、イリアス・フィオーレが俺の前髪をわし掴んで無理やり顔を上げさせる。そして、何故かスンスンと俺の顔周りを嗅ぎ始めた。本能的な嫌悪感にぞわりと怖気が走る。
 無意識に顔を背けようとした俺に、第1部隊隊長がもう1度、今度は脇腹を蹴り抜いた。受け身を取るに取れず、もろに入った攻撃に無様に呻く。


「お、やめ、くださ――ガハッ、ァ"」
「―――うーん、やっぱり」
「イリアス様、どうされましたか」
「うん。僕のが消えてる」


 匂い、とは。言われた言葉の意味を理解できずに困惑する。俺はイリアス殿下に何かを付けられた記憶はないし、魔法契約のことを言っているのならば、その効力は今だ健在だ。消えてなどいない。
 しかし「イリアス様」とイリアス殿下を親しげに呼んだ第1部隊隊長は、酷く驚いたような顔で俺を凝視する。ロバル様はイリアス殿下の言葉の意味が分からないのか、ソファに腰掛けたまま首を傾げている。


「うぁ―――ぐ、」


 毛を大量に引き抜かれる激痛に逆らえず、立ち上がった殿下につられるように立った俺が腹部の痛みにふらついたのをいいことに、殿下は俺を思いっきりソファへと吹っ飛ばした。先程まで王様が座っていた所へ倒れこみ、ソファの腕置きに思いっきり頭をぶつけてしまう。 
 視界がぐわんと揺れる気持ち悪さに身体を丸めれば、その間に俺の傍にやって来ていたイリアス殿下が俺の上に覆いかぶさってきた。
 慌てて抵抗しようとする。が、今度は俺の頭側に回っていた第1部隊隊長に両腕を頭上で拘束されてしまう。


「――っ、やめ、」
「逆らうの?」


 余裕綽々で俺のシャツの釦を取り始めるイリアス殿下。身を捩るが、第1部隊隊長に拘束されているせいで動くことができない。今から何が始まるのか、なんて、嫌でも理解している。――拷問の時間だ。

 最近はご無沙汰になっていた圧倒的な恐怖感情に、ぶるりと身体が震える。咄嗟に救いを求めるように対面に座るロバル様を見てしまって、直ぐに後悔した。

 だって、なんでそんなに、たのしそうなんだ。


「なに、お前ぇ!!ボクの方なんか見ちゃって、助けてもらえると思ってるの?」
「ッッ、」
「兄様、後でボクにも貸してくださいね」
「……ふふ。いいよ。僕が満足したら貸してあげる」


 今度こそ、呆然と固まってしまった俺にロバル様は愉快でたまらないとばかりに嗜虐的に嗤う。そして、俺のスラックスに手をかけてロバル様を見つめていたイリアス殿下を見つめ、ニコニコと可愛らしく無邪気に、残酷な言葉を掛けた。
 殿下はロバル様の言葉に殊更楽しそうにクスクスと笑うと、胸ポケットから小さな瓶を取り出した。


「―――――ッッ"それは、ぐッ"!!!」
「…………あれ?レーネ、随分反抗的になったね?」


 ……まぁ。調教しがいがあるけど」









 

 ――ぐちゅ、ぐちゅ、ずぶ、

「ッ、ぅ、う"ッーーぐ、"ぅ!」
「あぁああああ可愛い可愛い……!!」
「っ"ぁああ"あ"ッ」


 透き通った美しい歓声を上げるイリアス殿下の声が、ぐわんぐわんと脳に響く。

 俺は、永続的に襲い来る悍ましい快感に唇を噛み締めることしかできない。顔は瓶の中の薬の所為で真っ赤に染まり、さぞ無様な表情をしているのだろう。
 先程まで第1部隊隊長に拘束されていた腕には、『魔力封じ』の拘束具が嵌められ、何かに引っ掛けられているのか上手く動かすことができない。

 そして、俺の上に跨ったイリアス殿下が握った短剣によって、俺の腹の上には血溜まりが出来上がっていた。真っ赤な血液がポタポタと崩された制服に滴り落ち、白いシャツを汚していく。


 ロバル様が、鞭によって痛みを耐える姿を好むとすれば、イリアス殿下は薬で痛みを快楽に無理矢理変換し、混乱と恐怖に喘ぐ姿を好む人間だ。
 本来ならば、短剣によって切り付けられた痛みだけが襲うはずなのに、脳が教えてくるのは暴力的なまでの快楽。噛み締めた唇の隙間から聞こえる無様な喘ぎ声に、イリアス殿下が狂ったように嗤った。そして、興奮した彼が思いっきり俺の利き腕に短剣を突き刺す。途端、脳内を直接搔き回されるような悍ましい感覚に絶叫が上がった。
 は、は、と涎を垂らしてがくがく震える自分の身体が嫌になる。

 これなら、ロバル様の拷問の方が、何倍も何倍もマシだ。視覚情報と感覚情報の差異に頭がおかしくなってしまう。腕から短剣が引き抜かれる感覚にまた呻けば、今度は勢いよく太腿に突き刺さるそれに腰がびくびくと揺れた。

 せめて視覚情報を遮断しようと、目を瞑る。その拍子に頬を伝った涙さえもが快感として伝わってくるのが恐ろしくて、カタカタと身体が小刻みに震える。そんな俺の無様な様子を眺めていた殿下が、何かに気付いたようにクツリと嗤った。


「ふは、レーネ。勃ってるよ?可愛い」
「っ、ち、ちが、ちがいます」
「違わないよ?――ほら」
「ひっ!?」


 前を寛げられ、取り出された陰茎をフニフニと握られ、ビクンと大げさに反応してしまう。勝手知りたるとばかりに竿を上下に揺すられ、同時に太腿に刺さった短剣をぐりぐりと抉られればもう堪らず、陰茎からは先走りが溢れ出す。


「ッ、ツ、ひ、ぃあ、…んぐ、ぅ"」
「泣いてるの?悲しいね、怖いねぇ。レーネ。でもそれはね、レーネが僕に恐れを抱いてるからなんだ」
「――?ッぁあ"ッ!?」
「僕は他の愚民たちと同じ様にレーネを処刑したりしない。レーネが僕から逃げなければ、ただただ本当の快楽だけに浸して愛してやるんだよ?ねぇゴーダン」
「はい。その通りで御座います。イリアス様……」


 はぁ、と卑しい溜息を吐いたゴーダン第一部隊隊長が、俺に跨った殿下の靴を舐めて恍惚と頷いた。それに気を良くしたらしい殿下は、俺の陰茎をさらに速度を上げて扱きながら朗々と喋り続ける。
 快感と激痛快感にがくがくと目を見開いて震える俺の顔に、幾度も幾度も口付けを落としながら。


「は、ぁ、ぁ"、あ"ッひ、んぅうッ"」
「そう。忌々しい弟の都合のいい命令で副団長がお前を隊長になんて据えなかったら、今頃レーネは僕の奴隷だったのに……お前もそれを受けたものね?僕から離れられるなら何でも良かった?」
「ひ、ひ、ち、ちぁ"…ちが、―ぁ"!」
「違わないよね?まだ可愛いロバルの下についたからよかったものの……出国前日も前々日も、こうして可愛がってあげたのを覚えてる?今みたいに可愛らしく喘いでたねぇ」


 呪文の用に降りかかってくる言葉の数々に、意識が正常を保てなくなっていく。底なし沼にずぶずぶ沈んでいくように思考が淀み、イリアス殿下の声とぐちゅぐちゅと下品な音だけしか聞こえなくなっていく。射精を無理やり誘導され、腰がかくかくと揺れるのが恥ずかして、消えてしまいたくなる。思わず殿下から顔を背けた。

 すると、呑気に足をぶらぶらと揺らし、退屈そうに俺を見ていた殿下と目が合った。ボロボロと快楽に涙を流す俺は、彼の目にどれ程無様に映っていることだろうか。
 
 せっかく、せっかく騎士として認めてくれたのに。夢のような時間を許してくれたのに。


「うわぁ、まるで性奴だね。レーネ」
「ッッ"――――――ッ!!!!!」


 吐き捨てる様なロバル様の言葉と共に、勢いよく白濁を飛ばす。ケラケラと「ロバルに罵られて達しちゃったの?」と嘲笑うイリアス殿下の声に、ひぐ、と喉が鳴った。

 カーン、カーン、カーン。

 生徒たちの歓声と共に、闘技大会終了の鐘が鳴るのを遠くに聞きながら、ぼんやりと天井を見つめる。太腿や腕から流れる血が止まっていないのか、寒気と眩暈がひどい。薬の効果も切れてしまったらしく、奈落のような痛みがやってきていた。ーーそれに、何故かひどくほっとしてしまう。


「……名残惜しいけれど、そろそろ行かなければね。ゴーダン、行こうか。レーネは掃除だけしておきなさい」
「兄様、晩餐会でお会いしましょうね!」
「あぁ、そうだね」


 拷問が終われば、俺がロバル様と同じところに座ることは赦されない。第1部隊隊長に乱暴にソファから蹴り落とされ、地面に崩れ落ちる。
 ぐしゃりとしゃがみ込んだ俺を冷めた目で見下ろしたイリアス殿下に、ロバル様が無邪気に話しかけた。
 きっと、彼は、イリアス殿下が一度も自分からロバル様に話しかけていない事実にすら気付いていないのだろう。王位にしか関心のない殿下に、興味の欠片も持たれていない事実に。

 イリアス殿下が第1部隊隊長を引き連れて機嫌よく去っていったのを確認し、詰めていた息を吐く。地面にしゃがみ込んだまま、何も考えられずにいる俺に、ロバル様が悠々と近づいた。そして、しゃがみ込んで俺の涙と涎で穢れた頬を包みこんだ。悪辣な笑み。


「ねぇレーネ」
「――は、い」
「庇わなかったこと、ノアに言ったら殺すから」
「はい」
「この部屋にボクは居なかったよね?」
「はい」
「うん!ならいいや!じゃ、ボクは『兄様のお下がり』で遊ぶ程落ちぶれてないし、もういいや。あ、ノアに問い詰められたら適当に誤魔化してね」
「……御意」


 ふわふわとした頭でなんとか了承の返事をする。ロバル様は満足そうににっこりと笑うと、イリアス殿下たちが出ていったように、軽やかな足取りで部屋を出ていった。

 ふと自分の足元を見下ろす。
 精液と血液がどろどろと混じって俺の身体を穢しているのがあまりにみすぼらしくて、嘲笑が漏れる。表彰者の発表をしているのだろう、外からは大歓声が聞こえていた。


「………………」


 一つ壁の向こうには、楽しくて幸せな場所があるのに。

 外された拘束具と穢れた短剣を暫くの間見つめ、徐に短剣を手に取る。そして、俺は短剣を太腿に突き刺した。


「…………痛い」


 太腿を刺して得られるものが快楽でないと理解し、思わず安堵の息を吐く。もう何度か反対の太腿も刺してみて、激痛だけが襲ってくるのを確認し、俺は短剣を捨てた。
 別に、無駄な自傷行為に走るつもりはない。これはあくまで確認だから。

 イリアス殿下に仕置きを受けた後は、こうするのがいつの間にか癖になっていた。――この短剣も、後で洗って返さなければ。

 手巾で汚れたソファや机を無心で拭いていく。客間に掃除用具なんて都合よく置いている訳がないから、とりあえず取れる汚れだけ取ってしまわなければ。
 
 
「…………護ってくれるっていったのに」


 それを振り払ったのは紛れもなく俺なのだけど。
 憎まれ口のようなものがぽつりと零れ落ち、自分勝手極まるそれに鼻で嗤う。
 ゴシゴシと汚れた床を拭き、手巾が黒ずんでいくのを見つめ、俺はーーーー。


「……………なんで、……」


 びきり、と痛む胸をぎゅっと抑えつける。


「ーーーーけて」


 小さな小さなそれは、俺の耳にすら届かず消えた。









ーーーーーーーーーーーーーーーー

イリアス・フィオーレ(25)
 フィオーレ王国第1王子。金髪に薄紫色の目が美しい、儚げな美青年。しかしその内面は、王位と権力にしか興味が無い冷酷無慈悲な悪魔。レーネを自分直属の部下にしようとしていたが、「忌々しい弟」に阻まれた。


ゴーダン・ブラック(48)
 フィオーレ王国近衛騎士団第1部隊隊長。エーレの実の父親(縁は切っている)。イリアスに心酔し、妻を殺して性奴隷のような扱いを享受している。イリアスの命令に何より忠実。レーネの元指導官でもあり、レーネは彼を尊敬していた。
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