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番外編
表裏一体。3
しおりを挟む(フィオーレ王国編続き)
まだ続きました。ごめんなさい。これで終わりです。
【アリアの妻:カレン・ネルの場合】
※死亡前に調査したものです。
アリア「私には勿体ない人です。見目は可愛らしく、中身は勇敢で聡明で美しい。私の光であり、指針であり、愛する人です」
カンナ「友であり、初めて……その、好きになった人だよ。僕の内に燻る劣等感に寄り添い、何時も励ましてくれた。……ずっと一緒にいると約束した、大切な光の友さ」
レーネ「花のような容姿をして置いて、その内はそこいらの武人よりも猛々しい性格をしてる。ただ、聡明過ぎるがあまりに、妙な所で思い切りがいい所があるから心配なんだ。光の権化のようなお人だよ」
結論:光
【レーネの父:セダム・フォーサイスの場合】
※死亡前に調査したものです。
レーネ「父上の周りはいつも静かで落ち着くんだ。俺の心が揺らいでも、凪いだ海の様に穏やかな父上の傍にいると、正しい道を見つけることができる。俺の光だよ」
アンリ「厳格な人だけれど、愛を知っている。けれど人を騙す事も、時には見捨てて殺す事も厭わないフォーサイス家当主としての姿も知ってるんだ。尊敬すべき、闇だよね」
アストランティア「普段は寡黙で本の虫である旦那様ですけれど、私への独占欲がとってもお強いの。そのせいで私、他の殿方とお話も出来ないんですの。ふふ、素敵でしょう?ーー旦那様となら、どんな苦しみも怖くないのですわ」
結論:光/闇
【レーネの母:アストランティア・フォーサイスの場合】
※死亡前に調査したものです。
セダム「美しい人だ。自分に見合う物を知り、手に入れる事が許された人。彼女の話す理想郷の物語を聞いている時が最も有益な時間だと思っている」
レーネ「母上は沢山の世界を生きている人だ。物語を渡り歩き、理想郷を探究するーーそんな母上に憧れて、俺も本を読み始めた。俺にとってかけがえのない光だ」
アンリ「尊敬する母です。俺とレーネに心を与え、家族を愛する事を教えてくれた素晴らしい人だ。その上で自分の魅力をふんだんに使い、周囲を己の力にする術を教わった」
結論:光
【レーネの兄:アンリ・フォーサイスの場合】
セダム「……アンリは貴族としての血を色濃く受け継いだ子だ。優しくて賢く、当主としては申し分ない。あと足りないものは家族以外への愛だな」
アストランティア「つまり、旦那様は『闇』と仰りたいんですの。言葉足らずで申し訳ございませんわ。ーー母は、アンリは煌々と輝く夜光花のような子だと理解しております。理由?だってそうなのですもの」
レーネ「兄上は優しくて格好いい、自慢の人です。フォーサイス家当主として残酷な事にも平気で手を染める一方で、家族への愛は本物です。……まぁ、臨機応変なお人なんです」
結論:闇/光
【革命軍頭領:アリス・デスぺリアの場合】
ヴィンセント「闇だ。だが彼女を闇たらしめた原因はこの国にある。だからこの国の長が、彼女を幸せにせねばならないんだ。……この俺が」
アルヴィア「闇だろォな。だが、奴と飲む酒はうめェ。奴は人を悪く言わねェからなァ。悪い奴は言う前に殺す。単純明快で良いじゃねェか」
カンナ「……どうだろうね。そこに心が伴っていなかったとしても、誰かの死を悼む行為をする事ができるようになった時点で少しは変わっていると思うんだよね」
結論:闇
【第3部隊のレーネへの印象シリーズ】
【レーネ→第3部隊】
アリア
「アリアはとっても頼りになる部下で、友人だ。それに物凄く格好良くて綺麗で可愛い。俺って結構脳筋らしいからアリアがいてくれると冷静になれるしすごく助かるんだ。……それに、アリアはほら、安定してるから保護者的な面でも。これからもずっと一緒にいようなー。戦争が終わったらカレンとの新婚旅行プレゼントするつもり」
ナヨン
「昔は放っておくと死のうとするから必死だったなぁ。今はそこそこ安定してきて第3部隊の皆とも打ち解けてるから良かったよ。前髪とか俺の真似してるらしくてさぁ。可愛いだろ?ナヨンの頭をよしよしするのが俺の朝の始まり見たいなとこある。ただシャルとシャロンに対しての煽り耐性が低すぎる……でも可愛いから怒れない……」
シャル
「シャル?可愛いよな。そもそも見た目が可愛いし中身も可愛い。あの赤いクリっとした目でお強請りされたら俺何でも叶えちゃう。で、アリアに怒られるまでが日課。まぁシャロンと喧嘩になったら部屋半壊させるのだけはやめて欲しい。シャルを抱っこしたら物凄く幸せそうな顔すんの。可愛くてもう…………幸せになって欲しいなぁ」
シャロン
「シャロン?可愛いよな。そもそも見た目が可愛いし中身もーーってこれさっきも言ったな。これからも長く生きる2人の中で、俺や第3部隊との出会いがかけがえのないものになっていればいいと思うよ。あとナヨン煽るのやめてくれ。ちなみにシャロンの二つ結びは俺がやるんだけどさ、シャルがたまにやってあげてんの見ると死ぬ。感動で」
セス
「セスは俺が呼び込んだんじゃなくて正規に入ってきた子なんだけど、滅茶苦茶可愛いから聞いて欲しい。俺が1人で仕事してたら背後からくっついて来るし俺がセスって呼んだらふにゃって目細めんの。死ぬぞ???見たら死ぬぞ???まぁ見せないけど。黒い肌に青い目が綺麗でさぁ。まさに人類の至宝だと思う。可愛い」
ユズ
「可愛いだろ?たどたどしい発音もさ、俺と話したくて必死に覚えてくれたんだって。今はもう普通に話せるんだけど自分が可愛く見えるからって発音変えてないのも可愛くね?薬の知識も技術もまさに天才的。だからこそ俺が護ってやらないと誰かに奪われてしまう。ユズの魅力溢れる姿に皆見惚れてしまうからーー俺が護らないと」
エーレ
「死ぬほど可愛い。父親似で真面目でさ、アリアと一緒に俺の書類仕事助けてくれるんだ。あといじられ要員みたいで俺に怒られる時はいっつもエーレが代表で謝りに来る。第2部隊隊長にも気に入られててさ、飲み会ではいっつもエーレの優勝。……性に奔放なのを攻める事はしないけど、やっぱり心配は残るよ。ほら、我が子だから」
【第3部隊→レーネ】
アリア
「素晴らしいお人です。騎士としての矜恃を高く持ち、部下を大切にする。本人は『興味無い』と仰りつつも誰にでも優しいお人ですから、そんな彼からの特別扱いはやはり胸を打つものがあります。彼が思っている以上に私は彼に独占欲を抱いているんです。……言いませんけれど。上司としても友としても、私達のものですもの」
ナヨン
「俺の神様です。俺を奈落の世界から救い出してくれて、不安な時も恐ろしい時もずっと離れずそばにいてくれたんです。沢山傷付けてしまったから、今度は俺が隊長を護りたいんです。でも隊長にとって俺はまだ庇護対象でで…………隊長にとって対等に大切な人が増える度、不安になります。俺達を捨てるんじゃないかって」
シャル
「俺とシャロンの神様。檻の中から俺達を出してくれた。髪を整えて綺麗な服を着せてくれて、宝物をくれた。……何かは内緒。俺とシャロンを2人で1つだと分かってくれてるけど、それでも個々に大切にしてくれる人。シャロンが笑っていると俺も嬉しいから、俺達を別々に愛してくれるレーネが大好き。何処までも一緒」
シャロン
「私とシャルの神様。檻の中から私達を出してくれた。綺麗な服を着せて髪を結ってくれて、宝物をくれた。……何かは内緒。私とシャロンを2人1緒に居させてくれるけど、別々に愛してくれる人。シャルがレーネに抱き着いていると私も幸せだから、私達をそれぞれに愛してくれるレーネが大好き。レーネが死ぬ時が私達が死ぬ時」
セス
「俺達の宝物だ。俺は第3部隊の信頼し合っている皆が羨ましかったから、配属された時は凄く嬉しかった。隊長が俺を使ってくれる事が嬉しくて光栄で、皆も打ち解けてくれてからは優しくて、人を信じられるようになった。泥のような人間ばかりじゃないと知ることが出来た。俺にとって第3部隊は唯一だから、隊長もそうであるべきだと思う」
ユズ
「東の顔はココでは珍しいらしくて散々酷い事をされて来たケド、隊長はそんな事しない。アタシの能力を正しく使ってくれて頼りにしてくれるんだヨ~!大好きなノ。アタシを人間にしてくれた。アタシに第3部隊の皆をくれた。アタシを隊長に相手されない有象無象よりも上の存在にしてくれたノヨ。アタシの神様だヨ~。誰にも渡さない」
エーレ
「隊長は俺の宝です。父の暴挙から俺を救ってくれて、怯えて外に出れない俺の隣にずっと居てくれた。隊長の体温から人に慣れて、外に出て第3部隊の皆と話せるようになった。俺の閉じた世界を再び開いてくれて、人生を楽しむ事を教えてくれて、帰る場所になってくれた。まだ隊長を不安に思わせてしまっているが、いつかは俺が隊長の前に立ちたい。護りたいんです」
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