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8 冒険者ギルドで一攫千金ですか?
8―9 薬草の採集ですか?
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8ー9 薬草の採集ですか?
俺たちは森へと向かって歩きだした。
が。
冒険者ギルドのある王都の中心部から帰らずの森までは、かなりの距離があった。
「乗り合い馬車に乗れば速いんだが、俺たちは、今、金がないからな」
アルバートおじさんが言うには、乗り合い馬車は1人5ジーズの料金が必要だった。
歩いて森へと向かう途中でクーランドが俺に教えてくれた。
「ほんとは、奴隷は金があっても乗り合い馬車には乗せてもらえないんだからな」
マジか?
クーランドは、俺に話した。
「この国では、奴隷は、受け入れられているようで受け入れられていないからな」
俺は、奴隷になってからほとんどを魔王連合ギルドで過ごしてきた。
魔王連合ギルドの人たちは、みんな、俺たちに親切だった。
だけど、これからは、違うということか?
外の世界は、俺たちに厳しい。
俺たちが森へとたどり着いたのは昼過ぎのことだった。
俺たちは、到着するとすぐにセイタカブクブク草を探し始めた。
ギルドのお姉さんの話では、森の入り口付近に群生しているということだったが、なかなか発見できなくて、俺たちはどんどん森の奥へと入っていった。
「あれじゃね?」
しばらく行ったところでクーランドが茂みを指差した。
木々の根本の少し広い場所に黄色い小さな花が群生していた。
うん。
間違いなくお姉さんに教えてもらったセイタカブクブク草だった。
というのも、俺が見るとその花の上に文字が浮かび上がったのだ。
『セイタカブクブク草』
これが、鑑定スキルってやつか?
便利でいいな!
俺たちは手分けしてセイタカブクブク草を刈り取り始めた。
この花は、なんでもポーションの作成に必要な薬草なのだという。
クエストの達成には、20本のセイタカブクブク草が必要だったけれど、俺たちは、余裕で50本は、採集できた。
それを俺は、腰にぶら下げている小さな魔物の革製のカバンへとしまった。
普通にありえないことだった。
この小さなカバンには、とても入りきらない筈の薬草を俺は、そのカバンへとおさめた。
これは、小さな10センチ四方の大きさのカバンだが、なんでもたいていのものは収納できる不思議なカバンだった。
こういったストレージ機能のついた魔法カバンは、とてもお高いらしい。
これは、あの例の3人組が俺にプレゼントしてくれたものだった。
なんてことのない、茶色の小さなカバンだが、かなり貴重なものなんだとアルバートおじさんは、教えてくれた。
今度、あの連中に会ったらお礼を言わなくては。
俺たちは森へと向かって歩きだした。
が。
冒険者ギルドのある王都の中心部から帰らずの森までは、かなりの距離があった。
「乗り合い馬車に乗れば速いんだが、俺たちは、今、金がないからな」
アルバートおじさんが言うには、乗り合い馬車は1人5ジーズの料金が必要だった。
歩いて森へと向かう途中でクーランドが俺に教えてくれた。
「ほんとは、奴隷は金があっても乗り合い馬車には乗せてもらえないんだからな」
マジか?
クーランドは、俺に話した。
「この国では、奴隷は、受け入れられているようで受け入れられていないからな」
俺は、奴隷になってからほとんどを魔王連合ギルドで過ごしてきた。
魔王連合ギルドの人たちは、みんな、俺たちに親切だった。
だけど、これからは、違うということか?
外の世界は、俺たちに厳しい。
俺たちが森へとたどり着いたのは昼過ぎのことだった。
俺たちは、到着するとすぐにセイタカブクブク草を探し始めた。
ギルドのお姉さんの話では、森の入り口付近に群生しているということだったが、なかなか発見できなくて、俺たちはどんどん森の奥へと入っていった。
「あれじゃね?」
しばらく行ったところでクーランドが茂みを指差した。
木々の根本の少し広い場所に黄色い小さな花が群生していた。
うん。
間違いなくお姉さんに教えてもらったセイタカブクブク草だった。
というのも、俺が見るとその花の上に文字が浮かび上がったのだ。
『セイタカブクブク草』
これが、鑑定スキルってやつか?
便利でいいな!
俺たちは手分けしてセイタカブクブク草を刈り取り始めた。
この花は、なんでもポーションの作成に必要な薬草なのだという。
クエストの達成には、20本のセイタカブクブク草が必要だったけれど、俺たちは、余裕で50本は、採集できた。
それを俺は、腰にぶら下げている小さな魔物の革製のカバンへとしまった。
普通にありえないことだった。
この小さなカバンには、とても入りきらない筈の薬草を俺は、そのカバンへとおさめた。
これは、小さな10センチ四方の大きさのカバンだが、なんでもたいていのものは収納できる不思議なカバンだった。
こういったストレージ機能のついた魔法カバンは、とてもお高いらしい。
これは、あの例の3人組が俺にプレゼントしてくれたものだった。
なんてことのない、茶色の小さなカバンだが、かなり貴重なものなんだとアルバートおじさんは、教えてくれた。
今度、あの連中に会ったらお礼を言わなくては。
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