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2 スマホ型の女神様ですか?

2―5 2人目の女神ですか?

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 2ー5 2人目の女神ですか?

 フローディアいわく、この世界は魔王の力をもとにして成り立っているのだという。
 世界を支える108人の魔王たちを柱として成り立つ世界。
 「じゃ、なんで勇者が必要なわけ?」
 「それは、必要なのではなく、ある意味儀式のようなものなんですが」
 フローディアは、説明した。
 「長く生き続けると魂が劣化してきます。それは、魔王も同じです。そのために一度リセットする必要があるんです」
 つまり、劣化してきた魔王を勇者の力で倒して、魔王を新しく創造するとか、フローディアはのたまった。
 「だって、魔王はこの世界に絶対に必要なんです!」
 フローディアは、俺に話した。
 「この世界ルージナルスを存続させるためには、108の魔王の柱が1本でも欠けてはいけないのです」
 理由は、ときくとフローディアは、目をそらした。
 うん。
 理由は特にないわけな?
 フローディアは、続けた。
 「魔王となれるだけの魂を持つ者は、限られています。いちいち探し出すことは難しい。だから、魔王は、転生を繰り返すことになります」
 フローディアは、えへんと咳払いをした。
 「これが、この世界の最大の特徴です。この世界では、魔王は、決して無駄にされません」
 何それ?
 俺は、遠浅にひいていた。
 魔王が無駄にされる世界なんてあるのかよ?
 フローディアは、魔王の魂の補完について語り出した。
 なんだか、すごくうざったらしい話だったので丸っとまとめて言うと要するに、魔王は、倒されても甦るし、死なないらしい。
 それが、この度、変化してしまったのだという。
 「今、この世界に魔王は107人しか存在しません」
 フローディアがしょんぼりとして俺を見つめた。
 「この魔王の魂の循環に意を唱える者が現れたのです。その者は、世界の理に反して魔王を狩り始めたのです」
 「マジで?」
 俺は、興味もなくきいていた。
 「まずいんじゃね?」
 「はい、とってもまずいです」
 「誰がそんなこと始めたわけ?」
 「それは、もう1人の女神です」
 はい?
 俺は、顔をあげた。
 こんな迷惑なものがもう1人いるわけですか?
 
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