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5 世界は、『スマホ』が回してる?
5―14 かわいい奴
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5ー14 かわいい奴
何度か、テオのキスを受けているうちに、俺の疲れきった体は、回復していった。
泥のように重かった体が、軽くなっていくのを感じて、俺は、呻いた。
「んぅっ・・」
テオは、満足するまで俺の口中を貪ってから唇を離すと、ぺろっと俺の唇を舐めた。
「いいか?お前は、俺が1番最初に女にしたんだ。それを忘れるな!」
かぶっと首もとを噛まれて、俺は、その痛みに堪えていた。
テオは、俺の首もとから流れる血を舐めとると呟いた。
「悪い」
俺の体は、すでに浄化魔法できれいにされていたけれど、テオは、濡らした布で何度も拭ってくれた。
まるでそうすれば、俺の体に刻まれたガイの番紋が消え去るかのように。
「ありがとう、テオ」
俺は、掠れた声でぼそっと礼を言った。
テオは、いつものように素っ気なく俺に答えた。
「当然のことだ。お前は、俺のものなんだからな」
テオは、俺の胸から腹にかけて布で拭いながら小声で囁く。
「この体に最初に快楽を刻んだのは、この俺だ」
「でも、俺は、もう」
言いかけた時、テオの手が俺の下腹部へと伸びて、そこを拭き清めようとしたので、俺は、慌ててテオの手から布を奪い取った。
「そこは、自分でやるから!」
俺は、テオから体を隠すように後ろを向くと布で自分の中心を拭っていった。
そこはまだ熱を持っていて冷水を含んだ布は、心地よかった。
ふと気づくと、背後で呻くような声がきこえた。
俺が振り向くと、テオが泣いていた。
テオは、歯をくいしばって大きな涙をポロポロと溢していた。
「テオ?」
「俺が」
テオは、泣きながら俺にきいた。
「もっと強ければ、お前を一人占めできるのか?」
「それは・・」
「俺、もっと強くなりたい!いつか、魔王になれるぐらいに強くなって、それで、お前を取り戻したい」
「テオ・・」
俺は、テオを抱き寄せた。
テオは、俺の胸に顔を寄せると号泣始めた。
「俺、俺、いつか、絶対に魔王になる!魔王になって、ティルの1番の番になる!」
「ああ」
俺は、テオを抱いてポンポンと優しく背を叩いた。テオは、俺にしがみついたまま泣き続けた。
「絶対、絶対に!他の番の誰にも負けない男になる!」
「ああ、わかった」
俺は、子供をあやすようにテオに囁いた。
「テオは、いつか俺の1番の番になる男だ」
「ほんとだぞ!」
俺は、テオを抱き締めて微笑んだ。
ほんとに。
大きな図体になっても、まだまだ子供だな。
ほんとに。
俺が育てたんだ。
俺が魔力を注いで育てた俺のかわいい奴。
俺は、テオを抱いたまま思っていた。
いつまでも。
こいつが、このままであるように、と。
何度か、テオのキスを受けているうちに、俺の疲れきった体は、回復していった。
泥のように重かった体が、軽くなっていくのを感じて、俺は、呻いた。
「んぅっ・・」
テオは、満足するまで俺の口中を貪ってから唇を離すと、ぺろっと俺の唇を舐めた。
「いいか?お前は、俺が1番最初に女にしたんだ。それを忘れるな!」
かぶっと首もとを噛まれて、俺は、その痛みに堪えていた。
テオは、俺の首もとから流れる血を舐めとると呟いた。
「悪い」
俺の体は、すでに浄化魔法できれいにされていたけれど、テオは、濡らした布で何度も拭ってくれた。
まるでそうすれば、俺の体に刻まれたガイの番紋が消え去るかのように。
「ありがとう、テオ」
俺は、掠れた声でぼそっと礼を言った。
テオは、いつものように素っ気なく俺に答えた。
「当然のことだ。お前は、俺のものなんだからな」
テオは、俺の胸から腹にかけて布で拭いながら小声で囁く。
「この体に最初に快楽を刻んだのは、この俺だ」
「でも、俺は、もう」
言いかけた時、テオの手が俺の下腹部へと伸びて、そこを拭き清めようとしたので、俺は、慌ててテオの手から布を奪い取った。
「そこは、自分でやるから!」
俺は、テオから体を隠すように後ろを向くと布で自分の中心を拭っていった。
そこはまだ熱を持っていて冷水を含んだ布は、心地よかった。
ふと気づくと、背後で呻くような声がきこえた。
俺が振り向くと、テオが泣いていた。
テオは、歯をくいしばって大きな涙をポロポロと溢していた。
「テオ?」
「俺が」
テオは、泣きながら俺にきいた。
「もっと強ければ、お前を一人占めできるのか?」
「それは・・」
「俺、もっと強くなりたい!いつか、魔王になれるぐらいに強くなって、それで、お前を取り戻したい」
「テオ・・」
俺は、テオを抱き寄せた。
テオは、俺の胸に顔を寄せると号泣始めた。
「俺、俺、いつか、絶対に魔王になる!魔王になって、ティルの1番の番になる!」
「ああ」
俺は、テオを抱いてポンポンと優しく背を叩いた。テオは、俺にしがみついたまま泣き続けた。
「絶対、絶対に!他の番の誰にも負けない男になる!」
「ああ、わかった」
俺は、子供をあやすようにテオに囁いた。
「テオは、いつか俺の1番の番になる男だ」
「ほんとだぞ!」
俺は、テオを抱き締めて微笑んだ。
ほんとに。
大きな図体になっても、まだまだ子供だな。
ほんとに。
俺が育てたんだ。
俺が魔力を注いで育てた俺のかわいい奴。
俺は、テオを抱いたまま思っていた。
いつまでも。
こいつが、このままであるように、と。
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