奥様は腐っている~やる気ないけどなんとなく玉の輿狙っていたのに婚約破棄されて腹立ちまぎれに通販で買った何かの卵を孵化してみました~

トモモト ヨシユキ

文字の大きさ
上 下
44 / 110
4 おっさんは、誰のもの?

4―3 だめぇっ!

しおりを挟む
 4ー3 だめぇっ!

 魔王は、俺を抱いて部屋から出ていくと手近なところにある部屋へと入っていく。
 そこは、かつて両親の部屋だったところで大きなベッドがそのまま置かれていた。
 たぶん、俺が嫁を連れて帰ってきたときのためだろう。きちんとベッドメイキングもされている。
 そこへと魔王は、俺をそっと下ろすと俺の上に覆い被さってきた。
 「愛しているぞ、ティル。我が番よ」
 いきなり唇を奪われて、俺は、呻いた。
 「んぅっ!ふっ・・あっ・・」
 魔王の舌が俺の中を掻き回すと同時に、俺の中へと奴の魔力が流れ込んでくる。
 甘い。
 俺は、呼吸を乱し魔王の舌を求めていた。
 乾いた大地に雨水が染み透っていくように、俺の中へと魔王の魔力が流れ込み、潤していく。
 俺は、夢中で奴の体にしがみついていた。
 魔王は、俺の唇を舐めると囁いた。
 「かわいい奴だ」
 「うるせぇ!」
 俺は、奴をこんなにも求めている自分に驚き戸惑っていた。
 「お前のことなんて」
 「まだ、認められないのか?」
 魔王は、俺の胸の頂へと唇を落とした。そこを強く吸われて、俺は、体を反らして呼吸を荒げた。
 こんなこと、望んでなんていない筈なのに!
 俺の体は、確かにこいつのことを求めていた。
 魔王が俺の下履きを脱がせると中からすでに固くなったものが飛び出してくる。
 すでに先走りに濡れているその先端を魔王は、掴むとそこに気を流し込んでくる。
 「あぁっ!」
 熱い。
 俺は、声にならない悲鳴をあげていた。
 狂おしいほどの快感が俺を満たしていく。
 俺は、歯をくいしばり声を殺した。
 ここは、壁が薄い。
 「安心しろ、ティル。ここには、結界をはった。誰にもお前の声は聞こえない」
 「で、もぉっ!」
 俺は、魔王に抗議した。
 「みんなに、何してるかバレバレだしっ!」
 「そんなこと、気にするな。今は、お前が気を向ける相手は、この私のだけだ!」
 魔王は、その昂りを俺の後孔へと押し付けると慣らしもしないで押し入れてきた。
 鋭い痛みに、俺は、呻いた。
 だが、それでも拒むことはできなかった。
 俺の体は、確かに、この男を求めていて。
 俺は、柔らかにこの男を迎え入れていった。
 穿たれて、俺は、鳴き声をあげていた。
  「あっ、あぁっ!そんな、奥、いきなりっ!」
 奥まで押し開かれて、俺は、堪らず達してしまった。だが、魔王は、かまわずに俺のことを責め続ける。
 「やっ!だめっ!いってるのにぃっ!」
 俺の抗議は受け入れられることなく、俺は、その夜、意識を飛ばすまで抱かれることとなった。
 
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

信じて送り出した養い子が、魔王の首を手柄に俺へ迫ってくるんだが……

鳥羽ミワ
BL
ミルはとある貴族の家で使用人として働いていた。そこの末息子・レオンは、不吉な赤目や強い黒魔力を持つことで忌み嫌われている。それを見かねたミルは、レオンを離れへ隔離するという名目で、彼の面倒を見ていた。 そんなある日、魔王復活の知らせが届く。レオンは勇者候補として戦地へ向かうこととなった。心配でたまらないミルだが、レオンはあっさり魔王を討ち取った。 これでレオンの将来は安泰だ! と喜んだのも束の間、レオンはミルに求婚する。 「俺はずっと、ミルのことが好きだった」 そんなこと聞いてないが!? だけどうるうるの瞳(※ミル視点)で迫るレオンを、ミルは拒み切れなくて……。 お人よしでほだされやすい鈍感使用人と、彼をずっと恋い慕い続けた令息。長年の執着の粘り勝ちを見届けろ! ※エブリスタ様、カクヨム様、pixiv様にも掲載しています

「短冊に秘めた願い事」

悠里
BL
何年も片思いしてきた幼馴染が、昨日可愛い女の子に告白されて、七夕の今日、多分、初デート中。 落ち込みながら空を見上げて、彦星と織姫をちょっと想像。  ……いいなあ、一年に一日でも、好きな人と、恋人になれるなら。   残りの日はずっと、その一日を楽しみに生きるのに。 なんて思っていたら、片思いの相手が突然訪ねてきた。 あれ? デート中じゃないの?  高校生同士の可愛い七夕🎋話です(*'ω'*)♡ 本編は4ページで完結。 その後、おまけの番外編があります♡

【完結】『ルカ』

瀬川香夜子
BL
―――目が覚めた時、自分の中は空っぽだった。 倒れていたところを一人の老人に拾われ、目覚めた時には記憶を無くしていた。 クロと名付けられ、親切な老人―ソニーの家に置いて貰うことに。しかし、記憶は一向に戻る気配を見せない。 そんなある日、クロを知る青年が現れ……? 貴族の青年×記憶喪失の青年です。 ※自サイトでも掲載しています。 2021年6月28日 本編完結

家事代行サービスにdomの溺愛は必要ありません!

灯璃
BL
家事代行サービスで働く鏑木(かぶらぎ) 慧(けい)はある日、高級マンションの一室に仕事に向かった。だが、住人の男性は入る事すら拒否し、何故かなかなか中に入れてくれない。 何度かの押し問答の後、なんとか慧は中に入れてもらえる事になった。だが、男性からは冷たくオレの部屋には入るなと言われてしまう。 仕方ないと気にせず仕事をし、気が重いまま次の日も訪れると、昨日とは打って変わって男性、秋水(しゅうすい) 龍士郎(りゅうしろう)は慧の料理を褒めた。 思ったより悪い人ではないのかもと慧が思った時、彼がdom、支配する側の人間だという事に気づいてしまう。subである慧は彼と一定の距離を置こうとするがーー。 みたいな、ゆるいdom/subユニバース。ふんわり過ぎてdom/subユニバースにする必要あったのかとか疑問に思ってはいけない。 ※完結しました!ありがとうございました!

ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?

音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。 役に立たないから出ていけ? わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます! さようなら! 5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!

アルファな俺が最推しを救う話〜どうして俺が受けなんだ?!〜

車不
BL
5歳の誕生日に階段から落ちて頭を打った主人公は、自身がオメガバースの世界を舞台にしたBLゲームに転生したことに気づく。「よりにもよってレオンハルトに転生なんて…悪役じゃねぇか!!待てよ、もしかしたらゲームで死んだ最推しの異母兄を助けられるかもしれない…」これは第2の性により人々の人生や生活が左右される世界に疑問を持った主人公が、最推しの死を阻止するために奮闘する物語である。

乙女ゲームが俺のせいでバグだらけになった件について

はかまる
BL
異世界転生配属係の神様に間違えて何の関係もない乙女ゲームの悪役令状ポジションに転生させられた元男子高校生が、世界がバグだらけになった世界で頑張る話。

学園と夜の街での鬼ごっこ――標的は白の皇帝――

天海みつき
BL
 族の総長と副総長の恋の話。  アルビノの主人公――聖月はかつて黒いキャップを被って目元を隠しつつ、夜の街を駆け喧嘩に明け暮れ、いつしか"皇帝"と呼ばれるように。しかし、ある日突然、姿を晦ました。  その後、街では聖月は死んだという噂が蔓延していた。しかし、彼の族――Nukesは実際に遺体を見ていないと、その捜索を止めていなかった。 「どうしようかなぁ。……そぉだ。俺を見つけて御覧。そしたら捕まってあげる。これはゲームだよ。俺と君たちとの、ね」  学園と夜の街を巻き込んだ、追いかけっこが始まった。  族、学園、などと言っていますが全く知識がないため完全に想像です。何でも許せる方のみご覧下さい。  何とか完結までこぎつけました……!番外編を投稿完了しました。楽しんでいただけたら幸いです。

処理中です...