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2 旅の道連れは魔王様?
2―9 白銀竜の番
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2ー9 白銀竜の番
俺とガイが帰る帰さないともめていると、不意にどこからか現れた丸い物体が俺に飛び付いてきた。
「な、なにっ?」
大型の犬ぐらいの大きさの大きさの何かに俺は、、ベッドの上に押し倒されていた。
「きゅう!」
それは、俺の上にのしかかり、ざらざらの舌で俺の頬を舐め始めた。
「痛い!そんなに舐めたら痛いって!」
俺が叫んだ次の瞬間には、そいつはあぐっと口を開いたかと思うと、俺の頭をがじがじと丸ごと噛みついてきた。
「ぎぃやあぁあぁあっ!」
俺は、恐怖から悲鳴をあげた。
「たすけてっ!喰われるぅっ!」
数分後、ガイが引き剥がしてくれるまで俺は、たっぷりと頭部を甘噛みされすっかり唾液にまみれていた。
ガイは、まだ俺を狙っているらしいその生き物を腕に抱えていた。
「きゅうっ!」
ガイにきつく抱かれて抗議の声をあげているそれを俺は、まじまじと見詰めていた。
「何、それ?」
それは、小さな竜のようだった。
頭部から腹部辺りまで白い羽毛におおわれたその生き物は、太くて長い、鱗におおわれた尻尾を持っていた。
「竜?」
「これは、白銀竜の幼体だ。私も実際に見るのは初めてなんだが。白銀竜は、たいてい人里離れた渓谷に住む故にこんな幼体を目撃されることは滅多にないからな」
「その珍しい竜がなんでここに?」
俺は、好奇心から訊ねた。
「あんたのペットか?」
「これは、お前の竜だ」
ガイは、俺に話した。
「覚えてないか?これは、お前が腹に巻いていた帯の中に入っていた卵から孵化したものだ」
はい?
俺は、まじまじとその竜を見詰めた。
「これが?」
「そうだ」
ガイは頷いた。
「お前が気をやってしまった後、こいつが生まれた。希少な竜の子を森に置き去りにするわけにもいかんから連れてきた」
マジですか?
俺は、そっと手を伸ばしてポンポンと竜の子の頭を撫でた。
「きゅうぅっ!」
竜の子は、嬉しげに鳴いて目を細める。
なんか、かわいいな、こいつ!
「名前は?」
俺は、ガイにきいた。
「こいつの名前」
「まだない」
ガイが答えた。
「お前がつけるのではないのか?」
「俺が?」
「お前の竜だ。お前が名付ければいい」
俺は、ちょっと考えてからその名を呼んだ。
「キュウ」
「きゅう?」
「そう。お前の名前は、キュウだ」
「きゅう!」
キュウが一声高く鳴いたかと思うと、俺たちを繋ぐ光の鎖が現れた。
それは、俺とキュウのことを繋いでそして、消えた。
「テイムしたのか?」
俺は、呟いた。
ガイが不機嫌そうに顔をしかめた。
「違う。これは、番の契約だ。お前とこいつは番となった」
俺とガイが帰る帰さないともめていると、不意にどこからか現れた丸い物体が俺に飛び付いてきた。
「な、なにっ?」
大型の犬ぐらいの大きさの大きさの何かに俺は、、ベッドの上に押し倒されていた。
「きゅう!」
それは、俺の上にのしかかり、ざらざらの舌で俺の頬を舐め始めた。
「痛い!そんなに舐めたら痛いって!」
俺が叫んだ次の瞬間には、そいつはあぐっと口を開いたかと思うと、俺の頭をがじがじと丸ごと噛みついてきた。
「ぎぃやあぁあぁあっ!」
俺は、恐怖から悲鳴をあげた。
「たすけてっ!喰われるぅっ!」
数分後、ガイが引き剥がしてくれるまで俺は、たっぷりと頭部を甘噛みされすっかり唾液にまみれていた。
ガイは、まだ俺を狙っているらしいその生き物を腕に抱えていた。
「きゅうっ!」
ガイにきつく抱かれて抗議の声をあげているそれを俺は、まじまじと見詰めていた。
「何、それ?」
それは、小さな竜のようだった。
頭部から腹部辺りまで白い羽毛におおわれたその生き物は、太くて長い、鱗におおわれた尻尾を持っていた。
「竜?」
「これは、白銀竜の幼体だ。私も実際に見るのは初めてなんだが。白銀竜は、たいてい人里離れた渓谷に住む故にこんな幼体を目撃されることは滅多にないからな」
「その珍しい竜がなんでここに?」
俺は、好奇心から訊ねた。
「あんたのペットか?」
「これは、お前の竜だ」
ガイは、俺に話した。
「覚えてないか?これは、お前が腹に巻いていた帯の中に入っていた卵から孵化したものだ」
はい?
俺は、まじまじとその竜を見詰めた。
「これが?」
「そうだ」
ガイは頷いた。
「お前が気をやってしまった後、こいつが生まれた。希少な竜の子を森に置き去りにするわけにもいかんから連れてきた」
マジですか?
俺は、そっと手を伸ばしてポンポンと竜の子の頭を撫でた。
「きゅうぅっ!」
竜の子は、嬉しげに鳴いて目を細める。
なんか、かわいいな、こいつ!
「名前は?」
俺は、ガイにきいた。
「こいつの名前」
「まだない」
ガイが答えた。
「お前がつけるのではないのか?」
「俺が?」
「お前の竜だ。お前が名付ければいい」
俺は、ちょっと考えてからその名を呼んだ。
「キュウ」
「きゅう?」
「そう。お前の名前は、キュウだ」
「きゅう!」
キュウが一声高く鳴いたかと思うと、俺たちを繋ぐ光の鎖が現れた。
それは、俺とキュウのことを繋いでそして、消えた。
「テイムしたのか?」
俺は、呟いた。
ガイが不機嫌そうに顔をしかめた。
「違う。これは、番の契約だ。お前とこいつは番となった」
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