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3 奇妙なトライアングル?

3-3 悪夢ですか?

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              3ー3    悪夢ですか? 

   「見たのか?」
    俺は、男にきいた。男は、頷いた。
    「なかなかいいものを見せてもらった」
     「なっ!」  
     俺は、恥ずかしさと憤りでワナワナと震えていた。
    こんな見ず知らずの男に見られたなんて!
   「ひどい言いぐさだな」
    男は、俺の心を読んだかのように言うと、俺に近づいてきて耳元へと顔を寄せて囁いた。
   「俺を忘れたのか?お前の愛し子であるこの俺を」
    愛し子?
   俺は、なんのことだかわからず、ただ、男のことをじっと睨み付けていた。
    男は、寂しげに微笑んだ。
   「あんなに、優しく抱いてくれたのに」
    はい?
   俺は、ハトマメで男を見つめていた。
   「お前は、いつも俺に乳を与えてくれたじゃないか。こんな風に」
    男は、俺の体を地面へと押し倒すと俺の胸を暴き乳首を口に含んだ。
   「あぅっ!」
    いきなりそこを強く吸われて、俺は、思わず高い声を出してしまった。
   「や、やめっ・・」
    「ほんとに?」
    男は、舌先でちろちろとそこを舐めながら悪魔のように魅力的な笑みを浮かべた。
   「本当は、やめて欲しくないんだろう?レンタロウ」
 
    「らめぇっ!」
    俺は、叫びながら飛び起きた。
    呼吸を乱して辺りを見回す。
   そこは、いつものあの天涯付きのベッドの上だった。
   「ゆ、夢、か・・」
    俺は、寝乱れた夜着の前をかき合わせて胸元を隠した。
   あんな夢を見てしまうなんて、末期的だぜ!
   いや。
   俺は、ふっと笑った。
   もう、神子、いや、アメリは、大きくなったんだ。
   俺の悪夢は、終わったのだ。
  後は、国王の妃になるということを回避するだけだ!
   俺は、ベッドの上に体を起こしてニヤニヤ笑った。
   ここは、憧れの剣と魔法の世界だ。
   まあ、ハーレムとかは無理だろうけど(男しかいないからな)、その分、冒険者として自由に生きてやる!
    これから、胸踊る冒険の日々が俺を待っているんだ!
    そのためにも、王立学園に無事に入学して、そして、剣と魔法を極めなくては!
    俺は、輝ける未来を思い描いてワクワクしていた。
   待ってろよ、異世界め!
    その全てを手に入れてやるぜ!
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