75 / 131
7 俺の過去と愛と欲情
7ー4 聖獣を飼うとか
しおりを挟む
7ー4 聖獣を飼うとか
アーネストがいうには、この子山羊は、ダキーニという名の聖獣らしい。
「とにかく、すごいことなんです!」
アーネストは、興奮冷めやらぬ調子で話し続けた。
なんでもこの聖獣が人前に現れるのは、300年ぶりぐらいなんだとか。
「これは、王宮に知らせなくては!それに神殿にも!」
アーネストが騒ぐので人が集まってくる。
ウィルとクロムウェル、それにアルフォンスも顔を出した。
「かわいい!」
ウィルが興味津々で近づいてくると子山羊の背をそっと撫でる。
「これ、ここで飼うんですか?」
「うん・・えっと・・」
俺は、アルフォンスをちらっと見て上目使いに訊ねた。
「飼ってもいいかな?」
アルフォンスが口許を押さえて呻いている?
なんか、ちょっと顔が赤い?
アルフォンスの代わりにクロムウェルが答えた。
「いいですけど、誰が世話をするんです?」
「それは」
俺が言いかけるとアーネストとウィルが手を上げる。
「僕が!」
「私にお世話させてください!」
だが。
子山羊は、2人を冷たい目でみるとふん、とそっぽを向くと俺に冷たい鼻面を押し当ててくる。
「めぇ~」
うっ!
すごくかわいいし!
俺は、子山羊の頭を両手でがしがしっと撫でまくる。
「ノオザの木から生まれたと?」
俺が子山羊が現れた経緯を説明したところ、アーネストが疑わしげに訊ねた。
俺は、頷いた。
だって、ほんとのことだし!
子山羊は、ウィルによってゼノと名付けられた。
俺たちは、裏庭にゼノのための小屋を建てることにした。
ゼノは、今、ウィルと庭で走り回って遊んでいる。
俺は、それをノオザの木の根本に座って眺めていた。
「もしかしたら、ミコト様は、よく理解されていないかと思うのですが、このウィルゼンターナ王国においては、聖獣は、とても貴重な生き物でして」
アーネストが必死に捲し立てる。
「とても離宮でちょっとペットとして飼うとかいうことは許されません!」
そうなの?
俺が困惑しているのを見てアルフォンスが告げた。
「しかし、聖獣がここに現れたということは、ミコト様を契約者として認めたということなのでは?」
「た、確かに、そうかもしれませんが・・」
「この聖獣をミコトが離宮で飼うことに何か問題があるのか?」
不意に聞こえた声に俺は、はっとして顔を上げた。
そこには、アルバート国王陛下の姿があった。
アーネストがいうには、この子山羊は、ダキーニという名の聖獣らしい。
「とにかく、すごいことなんです!」
アーネストは、興奮冷めやらぬ調子で話し続けた。
なんでもこの聖獣が人前に現れるのは、300年ぶりぐらいなんだとか。
「これは、王宮に知らせなくては!それに神殿にも!」
アーネストが騒ぐので人が集まってくる。
ウィルとクロムウェル、それにアルフォンスも顔を出した。
「かわいい!」
ウィルが興味津々で近づいてくると子山羊の背をそっと撫でる。
「これ、ここで飼うんですか?」
「うん・・えっと・・」
俺は、アルフォンスをちらっと見て上目使いに訊ねた。
「飼ってもいいかな?」
アルフォンスが口許を押さえて呻いている?
なんか、ちょっと顔が赤い?
アルフォンスの代わりにクロムウェルが答えた。
「いいですけど、誰が世話をするんです?」
「それは」
俺が言いかけるとアーネストとウィルが手を上げる。
「僕が!」
「私にお世話させてください!」
だが。
子山羊は、2人を冷たい目でみるとふん、とそっぽを向くと俺に冷たい鼻面を押し当ててくる。
「めぇ~」
うっ!
すごくかわいいし!
俺は、子山羊の頭を両手でがしがしっと撫でまくる。
「ノオザの木から生まれたと?」
俺が子山羊が現れた経緯を説明したところ、アーネストが疑わしげに訊ねた。
俺は、頷いた。
だって、ほんとのことだし!
子山羊は、ウィルによってゼノと名付けられた。
俺たちは、裏庭にゼノのための小屋を建てることにした。
ゼノは、今、ウィルと庭で走り回って遊んでいる。
俺は、それをノオザの木の根本に座って眺めていた。
「もしかしたら、ミコト様は、よく理解されていないかと思うのですが、このウィルゼンターナ王国においては、聖獣は、とても貴重な生き物でして」
アーネストが必死に捲し立てる。
「とても離宮でちょっとペットとして飼うとかいうことは許されません!」
そうなの?
俺が困惑しているのを見てアルフォンスが告げた。
「しかし、聖獣がここに現れたということは、ミコト様を契約者として認めたということなのでは?」
「た、確かに、そうかもしれませんが・・」
「この聖獣をミコトが離宮で飼うことに何か問題があるのか?」
不意に聞こえた声に俺は、はっとして顔を上げた。
そこには、アルバート国王陛下の姿があった。
627
あなたにおすすめの小説
竜帝陛下の愛が重すぎて身代わりの落ちこぼれ薬師は今日も腰が砕けそうです 〜呪いを解いたら一生離さないと宣言されました〜
レイ
BL
「死ぬ覚悟はできています。でも、その前に……お口、あーんしてください」
魔力を持たない「無能」として実家で虐げられていた薬師のエリアン。
彼に下されたのは、触れるものすべてを焼き尽くす「死の竜帝」ヴァレリウスへの、身代わりの婚姻だった。
【WEB版】監視が厳しすぎた嫁入り生活から解放されました~冷徹無慈悲と呼ばれた隻眼の伯爵様と呪いの首輪~【BL・オメガバース】
古森きり
BL
【書籍化決定しました!】
詳細が決まりましたら改めてお知らせにあがります!
たくさんの閲覧、お気に入り、しおり、感想ありがとうございました!
アルファポリス様の規約に従い発売日にURL登録に変更、こちらは引き下げ削除させていただきます。
政略結婚で嫁いだ先は、女狂いの伯爵家。
男のΩである僕には一切興味を示さず、しかし不貞をさせまいと常に監視される生活。
自分ではどうすることもできない生活に疲れ果てて諦めた時、夫の不正が暴かれて失脚した。
行く当てがなくなった僕を保護してくれたのは、元夫が口を開けば罵っていた政敵ヘルムート・カウフマン。
冷徹無慈悲と呼び声高い彼だが、共に食事を摂ってくれたりやりたいことを応援してくれたり、決して冷たいだけの人ではなさそうで――。
カクヨムに書き溜め。
小説家になろう、アルファポリス、BLoveにそのうち掲載します。
逃げた弟のかわりに溺愛アルファに差し出されました。初夜で抱かれたら身代わりがばれてしまいます💦
雪代鞠絵/15分で萌えるBL小説
BL
逃げた弟の身代わりとなり、
隣国の国王である溺愛アルファに嫁いだオメガ。
しかし実は、我儘で結婚から逃げ出した双子の弟の身代わりなのです…
オメガだからと王宮で冷遇されていたので、身代わり結婚にも拒否権が
なかたのでした。
本当の花嫁じゃない。
だから何としても初夜は回避しなければと思うのですが、
だんだん王様に惹かれてしまい、苦しくなる…という
お話です。よろしくお願いします<(_ _)>
伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい
マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。
最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡)
世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。
幽閉王子は最強皇子に包まれる
皇洵璃音
BL
魔法使いであるせいで幼少期に幽閉された第三王子のアレクセイ。それから年数が経過し、ある日祖国は滅ぼされてしまう。毛布に包まっていたら、敵の帝国第二皇子のレイナードにより連行されてしまう。処刑場にて皇帝から二つの選択肢を提示されたのだが、二つ目の内容は「レイナードの花嫁になること」だった。初めて人から求められたこともあり、花嫁になることを承諾する。素直で元気いっぱいなド直球第二皇子×愛されることに慣れていない治癒魔法使いの第三王子の恋愛物語。
表紙担当者:白す(しらす)様に描いて頂きました。
身代わりの出来損ない令息ですが冷酷無比な次期公爵閣下に「離さない」と極上の愛で溶かされています~今更戻ってこいと言われてももう遅いです〜
たら昆布
BL
冷酷無比な死神公爵 × 虐げられた身代わり令息
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる