92 / 121
8 魔王の降臨とマリージアの奇跡
8ー7 ダンジョン攻略に行くぞ!
しおりを挟む
8ー7 ダンジョン攻略に行くぞ!
「じゃあ、もう、ライディアたちのこと諦めるのか?」
俺は、オルティスに訊ねた。
オルティスは、頭を振った。
「いえ。私とその仲間たちは、ライディア様たちが処刑される予定の広場へと連れていかれる途中で救いだすつもりなのです」
マジですか?
俺は、なんとなくその計画には乗る気がしなかった。
「もし、助け出せなかったらどうするんだ?」
「そのときは」
オルティスが答えた。
「みな、命を捨てても勇者とあの恥知らずのラダス男爵を殺します」
はい?
俺は、ぎょっとなってしまった。
いやいやいや。
そんなことしても無駄死にしちゃうことになるんじゃね?
俺は、少し考えてからオルティスに告げた。
「俺は、ダンジョンを攻略することにする」
「あのダンジョンを、でございますか?」
オルティスが今度は、ぎょっとした表情を浮かべた。
「いや、それは、およしになったほうがようございます。いくらクロージャー様でもあれを攻略するのは無理でございましょう」
「誰が1人で行くって言った?」
俺は、にっと笑った。
「友達と一緒に攻略してみせるよ」
オルティスは、それでも俺を止めようとしたが、俺は、気にせずにライドウの家へと転移した。
急に現れた俺にオウラが声をあげた。
「婿殿!?」
「リリウスたちはいるか?」
俺は、家の奥へと入っていきながらみんなに向かって告げた。
「これからダンジョンを攻略しに行くぞ!」
「はぁ?」
俺の声をきいて出てきたリリウスたちが呆気に取られている。
「ダンジョン攻略するって?」
「マジでか?」
ロナードがきいた。
「なんでまた、そんな話しになってるんだ?」
俺は、みんなを集めて事情を話した。
ライディアたちが囚われているラダクリフ辺境伯の屋敷の地下が勇者の呪いで迷宮になってしまっていること。
これを明後日の朝までに攻略しなくては二人をたすけられないこと。
「そういうことで、俺は、これからダンジョンの攻略に行こうと思う」
「なるほど」
サハロフとスクルドが頷いた。
「ぜひ、我々も協力させてほしい」
俺たちは、二組に分かれてそれぞれパーティーを組んで迷宮にもぐることにした。
まずは、俺とリリウスとエディットとロナードの組。
そして、オウラとサハロフ、スクルドとルウシエの組。
「どちらかが明後日の朝までにダンジョンを攻略するんだ!」
俺は、みんなに告げた。
「そして、ライディアとラダクリフ辺境伯を救いだす!」
「じゃあ、もう、ライディアたちのこと諦めるのか?」
俺は、オルティスに訊ねた。
オルティスは、頭を振った。
「いえ。私とその仲間たちは、ライディア様たちが処刑される予定の広場へと連れていかれる途中で救いだすつもりなのです」
マジですか?
俺は、なんとなくその計画には乗る気がしなかった。
「もし、助け出せなかったらどうするんだ?」
「そのときは」
オルティスが答えた。
「みな、命を捨てても勇者とあの恥知らずのラダス男爵を殺します」
はい?
俺は、ぎょっとなってしまった。
いやいやいや。
そんなことしても無駄死にしちゃうことになるんじゃね?
俺は、少し考えてからオルティスに告げた。
「俺は、ダンジョンを攻略することにする」
「あのダンジョンを、でございますか?」
オルティスが今度は、ぎょっとした表情を浮かべた。
「いや、それは、およしになったほうがようございます。いくらクロージャー様でもあれを攻略するのは無理でございましょう」
「誰が1人で行くって言った?」
俺は、にっと笑った。
「友達と一緒に攻略してみせるよ」
オルティスは、それでも俺を止めようとしたが、俺は、気にせずにライドウの家へと転移した。
急に現れた俺にオウラが声をあげた。
「婿殿!?」
「リリウスたちはいるか?」
俺は、家の奥へと入っていきながらみんなに向かって告げた。
「これからダンジョンを攻略しに行くぞ!」
「はぁ?」
俺の声をきいて出てきたリリウスたちが呆気に取られている。
「ダンジョン攻略するって?」
「マジでか?」
ロナードがきいた。
「なんでまた、そんな話しになってるんだ?」
俺は、みんなを集めて事情を話した。
ライディアたちが囚われているラダクリフ辺境伯の屋敷の地下が勇者の呪いで迷宮になってしまっていること。
これを明後日の朝までに攻略しなくては二人をたすけられないこと。
「そういうことで、俺は、これからダンジョンの攻略に行こうと思う」
「なるほど」
サハロフとスクルドが頷いた。
「ぜひ、我々も協力させてほしい」
俺たちは、二組に分かれてそれぞれパーティーを組んで迷宮にもぐることにした。
まずは、俺とリリウスとエディットとロナードの組。
そして、オウラとサハロフ、スクルドとルウシエの組。
「どちらかが明後日の朝までにダンジョンを攻略するんだ!」
俺は、みんなに告げた。
「そして、ライディアとラダクリフ辺境伯を救いだす!」
0
お気に入りに追加
437
あなたにおすすめの小説
【完結】元・おっさんの異世界サバイバル~前世の記憶を頼りに、無人島から脱出を目指します~
コル
ファンタジー
現実世界に生きていた山本聡は、会社帰りに居眠り運転の車に轢かれてしまい不幸にも死亡してしまう。
彼の魂は輪廻転生の女神の力によって新しい生命として生まれ変わる事になるが、生まれ変わった先は現実世界ではなくモンスターが存在する異世界、更に本来消えるはずの記憶も持ったまま貴族の娘として生まれてしまうのだった。
最初は動揺するも悩んでいても、この世界で生まれてしまったからには仕方ないと第二の人生アンとして生きていく事にする。
そして10年の月日が経ち、アンの誕生日に家族旅行で旅客船に乗船するが嵐に襲われ沈没してしまう。
アンが目を覚ますとそこは砂浜の上、人は獣人の侍女ケイトの姿しかなかった。
現在の場所を把握する為、目の前にある山へと登るが頂上につきアンは絶望してしてしまう。
辺りを見わたすと360度海に囲まれ人が住んでいる形跡も一切ない、アン達は無人島に流れ着いてしまっていたのだ。
その後ケイトの励ましによりアンは元気を取り戻し、現実世界で得たサバイバル知識を駆使して仲間と共に救助される事を信じ無人島で生活を始めるのだった。
※この作品は「小説家になろう」さん、「カクヨム」さん、「ノベルアップ+」さん、「ノベリズム」さんとのマルチ投稿です。
【完結】元ドラゴンは竜騎士をめざす ~無能と呼ばれた男が国で唯一無二になるまでの話
樹結理(きゆり)
ファンタジー
ドラゴンが治める国「ドラヴァルア」はドラゴンも人間も強さが全てだった。
日本人とドラゴンが前世という、ちょっと変わった記憶を持ち生まれたリュシュ。
しかしそんな前世がありながら、何の力も持たずに生まれたリュシュは周りの人々から馬鹿にされていた。
リュシュは必死に強くなろうと努力したが、しかし努力も虚しく何の力にも恵まれなかったリュシュに十八歳のとき転機が訪れる。
許嫁から弱さを理由に婚約破棄を言い渡されたリュシュは、一念発起し王都を目指す。
家族に心配されながらも、周囲には馬鹿にされながらも、子供のころから憧れた竜騎士になるためにリュシュは旅立つのだった!
王都で竜騎士になるための試験を受けるリュシュ。しかし配属された先はなんと!?
竜騎士を目指していたはずなのに思ってもいなかった部署への配属。さらには国の争いに巻き込まれたり、精霊に気に入られたり!?
挫折を経験したリュシュに待ち受ける己が無能である理由。その理由を知ったときリュシュは……!?
無能と馬鹿にされてきたリュシュが努力し、挫折し、恋や友情を経験しながら成長し、必死に竜騎士を目指す物語。
リュシュは竜騎士になれるのか!?国で唯一無二の存在となれるのか!?
※この作品は小説家になろうにも掲載中です。
※この作品は作者の世界観から成り立っております。
※努力しながら成長していく物語です。
大学生活を謳歌しようとしたら、女神の勝手で異世界に転送させられたので、復讐したいと思います
町島航太
ファンタジー
2022年2月20日。日本に住む善良な青年である泉幸助は大学合格と同時期に末期癌だという事が判明し、短い人生に幕を下ろした。死後、愛の女神アモーラに見初められた幸助は魔族と人間が争っている魔法の世界へと転生させられる事になる。命令が嫌いな幸助は使命そっちのけで魔法の世界を生きていたが、ひょんな事から自分の死因である末期癌はアモーラによるものであり、魔族討伐はアモーラの私情だという事が判明。自ら手を下すのは面倒だからという理由で夢のキャンパスライフを失った幸助はアモーラへの復讐を誓うのだった。
異世界あるある 転生物語 たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?
よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する!
土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。
自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。
『あ、やべ!』
そして・・・・
【あれ?ここは何処だ?】
気が付けば真っ白な世界。
気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ?
・・・・
・・・
・・
・
【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】
こうして剛史は新た生を異世界で受けた。
そして何も思い出す事なく10歳に。
そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。
スキルによって一生が決まるからだ。
最低1、最高でも10。平均すると概ね5。
そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。
しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。
そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで
ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。
追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。
だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。
『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』
不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。
そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。
その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。
前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。
但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。
転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。
これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな?
何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが?
俺は農家の4男だぞ?
【完結】神スキル拡大解釈で底辺パーティから成り上がります!
まにゅまにゅ
ファンタジー
平均レベルの低い底辺パーティ『龍炎光牙《りゅうえんこうが》』はオーク一匹倒すのにも命懸けで注目もされていないどこにでもでもいる冒険者たちのチームだった。
そんなある日ようやく資金も貯まり、神殿でお金を払って恩恵《ギフト》を授かるとその恩恵《ギフト》スキルは『拡大解釈』というもの。
その効果は魔法やスキルの内容を拡大解釈し、別の効果を引き起こせる、という神スキルだった。その拡大解釈により色んなものを回復《ヒール》で治したり強化《ブースト》で獲得経験値を増やしたりととんでもない効果を発揮する!
底辺パーティ『龍炎光牙』の大躍進が始まる!
第16回ファンタジー大賞奨励賞受賞作です。
転生をしたら異世界だったので、のんびりスローライフで過ごしたい。
みみっく
ファンタジー
どうやら事故で死んでしまって、転生をしたらしい……仕事を頑張り、人間関係も上手くやっていたのにあっけなく死んでしまうなら……だったら、のんびりスローライフで過ごしたい!
だけど現状は、幼馴染に巻き込まれて冒険者になる流れになってしまっている……
元外科医の俺が異世界で何が出来るだろうか?~現代医療の技術で異世界チート無双~
冒険者ギルド酒場 チューイ
ファンタジー
魔法は奇跡の力。そんな魔法と現在医療の知識と技術を持った俺が異世界でチートする。神奈川県の大和市にある冒険者ギルド酒場の冒険者タカミの話を小説にしてみました。
俺の名前は、加山タカミ。48歳独身。現在、救命救急の医師として現役バリバリ最前線で馬車馬のごとく働いている。俺の両親は、俺が幼いころバスの転落事故で俺をかばって亡くなった。その時の無念を糧に猛勉強して医師になった。俺を育ててくれた、ばーちゃんとじーちゃんも既に亡くなってしまっている。つまり、俺は天涯孤独なわけだ。職場でも患者第一主義で同僚との付き合いは仕事以外にほとんどなかった。しかし、医師としての技量は他の医師と比較しても評価は高い。別に自分以外の人が嫌いというわけでもない。つまり、ボッチ時間が長かったのである意味コミ障気味になっている。今日も相変わらず忙しい日常を過ごしている。
そんなある日、俺は一人の少女を庇って事故にあう。そして、気が付いてみれば・・・
「俺、死んでるじゃん・・・」
目の前に現れたのは結構”チャラ”そうな自称 創造神。彼とのやり取りで俺は異世界に転生する事になった。
新たな家族と仲間と出会い、翻弄しながら異世界での生活を始める。しかし、医療水準の低い異世界。俺の新たな運命が始まった。
元外科医の加山タカミが持つ医療知識と技術で本来持つ宿命を異世界で発揮する。自分の宿命とは何か翻弄しながら異世界でチート無双する様子の物語。冒険者ギルド酒場 大和支部の冒険者の英雄譚。
ボッチになった僕がうっかり寄り道してダンジョンに入った結果
安佐ゆう
ファンタジー
第一の人生で心残りがあった者は、異世界に転生して未練を解消する。
そこは「第二の人生」と呼ばれる世界。
煩わしい人間関係から遠ざかり、のんびり過ごしたいと願う少年コイル。
学校を卒業したのち、とりあえず幼馴染たちとパーティーを組んで冒険者になる。だが、コイルのもつギフトが原因で、幼馴染たちのパーティーから追い出されてしまう。
ボッチになったコイルだったが、これ幸いと本来の目的「のんびり自給自足」を果たすため、町を出るのだった。
ロバのポックルとのんびり二人旅。ゴールと決めた森の傍まで来て、何気なくフラっとダンジョンに立ち寄った。そこでコイルを待つ運命は……
基本的には、ほのぼのです。
設定を間違えなければ、毎日12時、18時、22時に更新の予定です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる