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3 後宮の薬師は、王に恋するか?

3-13 叶わぬ願い

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            3ー13    叶わぬ願い

  「アルテミア様、王は?」
    ラウスが金髪の男に訊ねると、男は、頭を振った。
   「王は、国境まで出掛けられていて2、3日お戻りにならない」
    「そんな!」
    「仕方がない」
    金髪の男が俺の体に手をかけて昂りへと触れてきた。
   「ひぁっ!」
    「ご安心ください、セイ様。気持ちよくさせるだけですから」
   「あっ、あぁっ!」
    俺は、男の手に固くなったものを弄られてすぐに男の手の中へ精を吐いた。だが、すぐにまた俺のものは、芯を持った。
    「はっ・・あ・・」
     金髪の男は、何度も何度も俺をいかせ続ける。
   最後には、達しても何も出なくなっていたが、それでも俺の体は、静まることがなかった。
   俺は、もっと体の奥から求めていた。
    俺の中の何かが、変わっていた。
    体の奥へと、熱いものを注ぎ込んで欲しい。
    俺は、涙に霞む目で男を見つめた。  
   「・・もっと・・奥に・・ほしい・・」
    俺は、恥ずかしさに顔を背けて、涙を流した。
   まだ、足りなかった。
   俺に熱い精を注ぎ、孕ませて欲しい。
   俺は、甘い吐息を漏らして、男を誘った。
   「・・おねがい・・」
 「ちっ!」
     金髪の男は、舌打ちした。
    「セイ様、お許しください」
     「ふぁっ!」   
     金髪の男は、俺をうつ向かせると腰を高く上げさせ俺の後孔へとそっと触れた。
   「ひゃぅっ!」
     俺は、そこに触れられただけで軽くいってしまった。
   「失礼いたします、セイ様」
     男は、俺に断ると俺のそこへと指を何本か突き入れた。
    「はっ・・あぁっ!」
    じゅぶじゅぶと指を抽挿され敏感な場所を攻められて、俺は、堪らずシーツへ突っ伏して呻いた。
    「ぁっふっ・・あぁっ。。」
    俺の前は、また立ち上がり、露を滴らせていた。
   俺は、何度も、精を吐かずにいかされた。
   「あぁっ!はぁっ・・も、だめぇっ!おかしくなっちゃう!」
    男は、呼吸を荒げると俺の前へと手を伸ばしてきた。 
     俺は、何度も達して、もう、おかしくなっていた。
    「あぁっ!・・おねがい・・俺の、中に・・」
    俺は、懇願した。
   「俺を・・孕ませて・・」
    「セイ様っ!」
    男は、俺の体を抱き締め首もとへと口づけて、囁いた。
    「あなたを、王に差し出すのではなかった」
    前を擦られ後孔を攻められて、俺は、快感のあまり、上り詰め、そして、意識を手放した。
   
    
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