166 / 170
13 聖女の行進
13ー9 コガモ
しおりを挟む
13ー9 コガモ
聖女が『ヴェータ』沼にきてから変化したことがいくつかあった。
それは、『ヴェータ』沼の扱いだった。
いままでは王都から腫れ物扱いされてきた『ヴェータ』沼だったが、聖女たちがきたことで王国も認めざるを得なくなり、正式に奇跡の地とされることになった。
それにより『ヴェータ』沼に近寄ろうとしなかった人々もここを訪れるようになり『ヴェータ』沼は、観光客やらなんやらで賑わうようになった。
この『ヴェータ』沼自体の観光客もいれば、聖女の診療所が目的の人々もいた。
また、聖女に使える神殿の神官たちまで移り住んできたし!
なんか、ちょっと複雑。
アルム神官長がエリクさんにお願いして『聖女の診療所』の隣にあった野良クルの木に神殿の分室が作られた。
アルム神官長が赴任し、デミルさんたちもここを拠点として活動を始めた。
神官たちの活動は、主に『聖女の診療所』のお手伝いだった。
あとは、なぜか、私の身の回りの世話とか。
そんなことは、必要ないといっているがなぜか、デミルさんを筆頭とした数名の神官たちがエリクさん家に住み込んで私の世話を焼こうとする。
辟易していたのだが、彼らにうるうるした目で見つめられると出ていけともいえなくて、仕方ないので魔道具開発の手伝いとかしてもらっている。
もともと魔法の素地のある連中なのでなかなか役にたつのだ。
私は、エリクさんたちと話し合い、エリクさん家の近所にはえていた野良クルの木に趣味の魔道具研究所を移すことにした。
そこにも看板を上げることになった。
ほんと、みんな看板が好きだな!
私の意向で看板は、『魔道具屋』となったが、デミルさんたちは、どうしても『聖女の』あるいは、『大聖女の』とかつけたがったので、私は、全力でそれを拒否した。
私は、そこで広い『ヴェータ』沼を移動するのに小回りがきく船を開発したりした。
小さい船というよりは、小型の水上バイク的なもので、安全のためにあまりスピードはでない。
子供でも乗れるし、なかなか便利がいい。
『コガモ』と名付けられたそれは、瞬く間に『ヴェータ』沼の人々に広まっていった。
聖女が『ヴェータ』沼にきてから変化したことがいくつかあった。
それは、『ヴェータ』沼の扱いだった。
いままでは王都から腫れ物扱いされてきた『ヴェータ』沼だったが、聖女たちがきたことで王国も認めざるを得なくなり、正式に奇跡の地とされることになった。
それにより『ヴェータ』沼に近寄ろうとしなかった人々もここを訪れるようになり『ヴェータ』沼は、観光客やらなんやらで賑わうようになった。
この『ヴェータ』沼自体の観光客もいれば、聖女の診療所が目的の人々もいた。
また、聖女に使える神殿の神官たちまで移り住んできたし!
なんか、ちょっと複雑。
アルム神官長がエリクさんにお願いして『聖女の診療所』の隣にあった野良クルの木に神殿の分室が作られた。
アルム神官長が赴任し、デミルさんたちもここを拠点として活動を始めた。
神官たちの活動は、主に『聖女の診療所』のお手伝いだった。
あとは、なぜか、私の身の回りの世話とか。
そんなことは、必要ないといっているがなぜか、デミルさんを筆頭とした数名の神官たちがエリクさん家に住み込んで私の世話を焼こうとする。
辟易していたのだが、彼らにうるうるした目で見つめられると出ていけともいえなくて、仕方ないので魔道具開発の手伝いとかしてもらっている。
もともと魔法の素地のある連中なのでなかなか役にたつのだ。
私は、エリクさんたちと話し合い、エリクさん家の近所にはえていた野良クルの木に趣味の魔道具研究所を移すことにした。
そこにも看板を上げることになった。
ほんと、みんな看板が好きだな!
私の意向で看板は、『魔道具屋』となったが、デミルさんたちは、どうしても『聖女の』あるいは、『大聖女の』とかつけたがったので、私は、全力でそれを拒否した。
私は、そこで広い『ヴェータ』沼を移動するのに小回りがきく船を開発したりした。
小さい船というよりは、小型の水上バイク的なもので、安全のためにあまりスピードはでない。
子供でも乗れるし、なかなか便利がいい。
『コガモ』と名付けられたそれは、瞬く間に『ヴェータ』沼の人々に広まっていった。
11
お気に入りに追加
131
あなたにおすすめの小説
【完結】「父に毒殺され母の葬儀までタイムリープしたので、親戚の集まる前で父にやり返してやった」
まほりろ
恋愛
十八歳の私は異母妹に婚約者を奪われ、父と継母に毒殺された。
気がついたら十歳まで時間が巻き戻っていて、母の葬儀の最中だった。
私に毒を飲ませた父と継母が、虫の息の私の耳元で得意げに母を毒殺した経緯を話していたことを思い出した。
母の葬儀が終われば私は屋敷に幽閉され、外部との連絡手段を失ってしまう。
父を断罪できるチャンスは今しかない。
「お父様は悪くないの!
お父様は愛する人と一緒になりたかっただけなの!
だからお父様はお母様に毒をもったの!
お願いお父様を捕まえないで!」
私は声の限りに叫んでいた。
心の奥にほんの少し芽生えた父への殺意とともに。
※他サイトにも投稿しています。
※表紙素材はあぐりりんこ様よりお借りしております。
※「Copyright(C)2022-九頭竜坂まほろん」
※タイトル変更しました。
旧タイトル「父に殺されタイムリープしたので『お父様は悪くないの!お父様は愛する人と一緒になりたくてお母様の食事に毒をもっただけなの!』と叫んでみた」
転生したら使用人の扱いでした~冷たい家族に背を向け、魔法で未来を切り拓く~
沙羅杏樹
恋愛
前世の記憶がある16歳のエリーナ・レイヴンは、貴族の家に生まれながら、家族から冷遇され使用人同然の扱いを受けて育った。しかし、彼女の中には誰も知らない秘密が眠っていた。
ある日、森で迷い、穴に落ちてしまったエリーナは、王国騎士団所属のリュシアンに救われる。彼の助けを得て、エリーナは持って生まれた魔法の才能を開花させていく。
魔法学院への入学を果たしたエリーナだが、そこで待っていたのは、クラスメイトたちの冷たい視線だった。しかし、エリーナは決して諦めない。友人たちとの絆を深め、自らの力を信じ、着実に成長していく。
そんな中、エリーナの出生の秘密が明らかになる。その事実を知った時、エリーナの中に眠っていた真の力が目覚める。
果たしてエリーナは、リュシアンや仲間たちと共に、迫り来る脅威から王国を守り抜くことができるのか。そして、自らの出生の謎を解き明かし、本当の幸せを掴むことができるのか。
転生要素は薄いかもしれません。
最後まで執筆済み。完結は保障します。
前に書いた小説を加筆修正しながらアップしています。見落としがないようにしていますが、修正されてない箇所があるかもしれません。
長編+戦闘描写を書いたのが初めてだったため、修正がおいつきません⋯⋯拙すぎてやばいところが多々あります⋯⋯。
カクヨム様にも投稿しています。
断罪終了後に悪役令嬢だったと気付きました!既に詰んだ後ですが、これ以上どうしろと……!?【続編公開】
一番星キラリ
恋愛
「お前は何も悪くはない。だが、爵位も剥奪された。お前を養うことはもうできない。このまま身売りをするよりはマシだろう……」
号泣する父であり、元ベラスケス公爵を見て、私は唇をかみしめる。確かに私はまだ19歳になったばかりで、もちろん未婚。身売りすることになれば、高値で取引されるだろうと、容姿と美貌を見て自分でも分かる。
政治ゲームで父は負けた。ライバルであるドルレアン公爵は、父にやってもいない横領の罪をなすりつけ、国王陛下も王太子もそれを信じてしまった。しかもドルレアン公爵の娘カロリーナと私は、王太子の婚約者の座を巡り、熾烈な争いを繰り広げてきた。親同士が政治ゲームで争う一方で、娘同士も恋の火花を散らしてきたわけだ。
でも最初から勝敗は決まっていた。だってカロリーナはヒロインで、私は悪役令嬢なのだから。
え……。
え、何、悪役令嬢って? 今、私は何かとんでもないことを思い出そうとしている気がする。
だが、馬車に押し込まれ、扉が閉じられる。「もたもたしていると、ドルレアン公爵の手の者がやってくる」「で、でも、お父様」「パトリシア、元気でな。愛しているよ」「お、お父様―っ!」その瞬間、ものすごいスピードで馬車が走り出した。
だが、激しい馬車の揺れに必死に耐えながら、自分が何者であるか思い出したパトリシア・デ・ラ・ベラスケスを待ち受ける運命は、実に数奇で奇妙なものだった――。
まさか・どうして・なんでの連続に立ち向かうパトリシア。
こんな相手にときめいている場合じゃないと分かっても、ドキドキが止まらない。
でも最後にはハッピーエンドが待っています!
パトリシアが経験した数奇な運命を、読者の皆様も一緒に体験してみませんか!?
111話から続編を公開しています。もしよろしければご覧くださいませ(2024/1/15)
小説家になろうで3月より掲載しており、日間恋愛異世界転生/転移ランキングで22位(2023/05/16)を獲得しているので、きっとお楽しみいただけると思います。こちらのサイトでも続編更新が追いつくよう、投稿作業頑張ります。本サイトでは初投稿でいまだ緊張中&手探り状態。温かく見守っていただけると幸いです。第4回HJ小説大賞前期の一次選考通過作品。
◆模倣・盗用・転載・盗作禁止◆
(C)一番星キラリ All Rights Reserved.
悪役令嬢と言われ冤罪で追放されたけど、実力でざまぁしてしまった。
三谷朱花
恋愛
レナ・フルサールは元公爵令嬢。何もしていないはずなのに、気が付けば悪役令嬢と呼ばれ、公爵家を追放されるはめに。それまで高スペックと魔力の強さから王太子妃として望まれたはずなのに、スペックも低い魔力もほとんどないマリアンヌ・ゴッセ男爵令嬢が、王太子妃になることに。
何度も断罪を回避しようとしたのに!
では、こんな国など出ていきます!
お父様、お母様、わたくしが妖精姫だとお忘れですか?
サイコちゃん
恋愛
リジューレ伯爵家のリリウムは養女を理由に家を追い出されることになった。姉リリウムの婚約者は妹ロサへ譲り、家督もロサが継ぐらしい。
「お父様も、お母様も、わたくしが妖精姫だとすっかりお忘れなのですね? 今まで莫大な幸運を与えてきたことに気づいていなかったのですね? それなら、もういいです。わたくしはわたくしで自由に生きますから」
リリウムは家を出て、新たな人生を歩む。一方、リジューレ伯爵家は幸運を失い、急速に傾いていった。
「聖女は2人もいらない」と追放された聖女、王国最強のイケメン騎士と偽装結婚して溺愛される
沙寺絃
恋愛
女子高生のエリカは異世界に召喚された。聖女と呼ばれるエリカだが、王子の本命は一緒に召喚されたもう一人の女の子だった。「 聖女は二人もいらない」と城を追放され、魔族に命を狙われたエリカを助けたのは、銀髪のイケメン騎士フレイ。 圧倒的な強さで魔王の手下を倒したフレイは言う。
「あなたこそが聖女です」
「あなたは俺の領地で保護します」
「身柄を預かるにあたり、俺の婚約者ということにしましょう」
こうしてエリカの偽装結婚異世界ライフが始まった。
やがてエリカはイケメン騎士に溺愛されながら、秘められていた聖女の力を開花させていく。
※この作品は「小説家になろう」でも掲載しています。
側妃は捨てられましたので
なか
恋愛
「この国に側妃など要らないのではないか?」
現王、ランドルフが呟いた言葉。
周囲の人間は内心に怒りを抱きつつ、聞き耳を立てる。
ランドルフは、彼のために人生を捧げて王妃となったクリスティーナ妃を側妃に変え。
別の女性を正妃として迎え入れた。
裏切りに近い行為は彼女の心を確かに傷付け、癒えてもいない内に廃妃にすると宣言したのだ。
あまりの横暴、人道を無視した非道な行い。
だが、彼を止める事は誰にも出来ず。
廃妃となった事実を知らされたクリスティーナは、涙で瞳を潤ませながら「分かりました」とだけ答えた。
王妃として教育を受けて、側妃にされ
廃妃となった彼女。
その半生をランドルフのために捧げ、彼のために献身した事実さえも軽んじられる。
実の両親さえ……彼女を慰めてくれずに『捨てられた女性に価値はない』と非難した。
それらの行為に……彼女の心が吹っ切れた。
屋敷を飛び出し、一人で生きていく事を選択した。
ただコソコソと身を隠すつまりはない。
私を軽んじて。
捨てた彼らに自身の価値を示すため。
捨てられたのは、どちらか……。
後悔するのはどちらかを示すために。
婚約破棄をされ、父に追放まで言われた私は、むしろ喜んで出て行きます! ~家を出る時に一緒に来てくれた執事の溺愛が始まりました~
ゆうき@初書籍化作品発売中
恋愛
男爵家の次女として生まれたシエルは、姉と妹に比べて平凡だからという理由で、父親や姉妹からバカにされ、虐げられる生活を送っていた。
そんな生活に嫌気がさしたシエルは、とある計画を考えつく。それは、婚約者に社交界で婚約を破棄してもらい、その責任を取って家を出て、自由を手に入れるというものだった。
シエルの専属の執事であるラルフや、幼い頃から実の兄のように親しくしてくれていた婚約者の協力の元、シエルは無事に婚約を破棄され、父親に見捨てられて家を出ることになった。
ラルフも一緒に来てくれることとなり、これで念願の自由を手に入れたシエル。しかし、シエルにはどこにも行くあてはなかった。
それをラルフに伝えると、隣の国にあるラルフの故郷に行こうと提案される。
それを承諾したシエルは、これからの自由で幸せな日々を手に入れられると胸を躍らせていたが、その幸せは家族によって邪魔をされてしまう。
なんと、家族はシエルとラルフを広大な湖に捨て、自らの手を汚さずに二人を亡き者にしようとしていた――
☆誤字脱字が多いですが、見つけ次第直しますのでご了承ください☆
☆全文字はだいたい14万文字になっています☆
☆完結まで予約済みなので、エタることはありません!☆
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる