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13 聖女の行進

13ー6 生きたいように生きる!

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 13ー6 生きたいように生きる!

 縦ロールアメリアとストロベリーブロンドのクリスティアの2人は、ぎゃあぎゃあ騒いでいたが神官たちの手で食堂から連れ出されていった。
 残った11人の聖女たちは、しん、と水を打ったように静まり返った。
 「さて・・大聖女の件ですが」
 アルム神官長が軽く咳払いをした。
 「実力からすれば、間違いなくユイ様が相応しいと思われますが、みなさん、ご意見はありますか?」
 みな、下を向いて何も言おうとはしないので、私は、挙手した。アルム神官長が私を指した。
 「では、ユイ様、どうぞ」
 「はいっ!」
 私は、立ち上がると声を張り上げた。
 「なんか、私が大聖女とか言われてますが、私は、そんなものにはなりたくはありません」
 「ゆ、ユイ様!」
 デミルさんが私の発言を止めようとするので私は、精霊さんたちに頼んでデミルさんの動きを封じた。
 光の玉がデミルさんの周囲を飛び交いデミルさんの体が宙に浮いていた。
 「こ、これは・・どうなってるんですか?ユイ様!」
 私は、デミルさんのことを無視して話した。
 「私は、ここから逃げるために天使の力を使いその代わり、この世界に来てからの記憶を失いました。でも、それは、私にとって幸運だったと思います。こんなところでとじ込もって暮らすなんて私には考えられないし!」
 私は、続けた。
 「これから先もここにとじ込もってくらすなんてごめんです!私は、もう、『ヴェータ』沼へ帰ります。こんなところには、いたくありません!大聖女になるのもごめんです!」
 そういうと私は、食堂から出ていこうとした。その私をアルム神官長が呼び止める。
 「しかし、ユイ様。それでは、聖女としての務めが果たされません。あなたは、この世界を大聖女になり救うためにこの世界に召喚されたのですよ!」
 「はぁ?」
 私は、振り向くと応じた。
 「誰が召喚して欲しいっていいました?勝手に召喚して聖女だなんだと騒いでるのは、そっちの勝手でしょ?私は、私のやりたいようにするし、生きたいように生きる。それだけです!」
 
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