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13 聖女の行進
13ー1 いじめあったんだ!
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13ー1 いじめあったんだ!
私は、少し遅れて食堂へと入っていった。
聖女たちは、すでに朝食を始めていて、私がきても誰も見向きもしなかった。
私は、席につくとじぃっと聖女たちを見回した。
こいつらが犯人だ。
私を殺そうとしていた。いや、殺そうとしている犯人だ。
全員が関わっているとは思いたくはないが、複数人は、絶対に関わっている。
だから、ルキエルが手を出せなかったのだ。
いくら傲慢不遜なルキエルでも複数の聖女が私を殺そうとしているなんて言えないし!
私は、運ばれてきた朝食をじっと見下ろした。
湯気のたつ美味しそうな金色の卵粥だった。
私は、ごくっと唾を飲んだ。
これには、おそらく毒が入っている。
だって、毒々しい色をした精霊が器の縁に腰かけているし!
精霊は、私に告げた。
『これを食べないで』
私は、匙を置いた。
「まあ、召し上がらないのですか?ユイ様」
誰かが私にきいたので顔をあげてそちらを見た。
豪奢な金髪を縦ロールに巻いていて白いレースのドレスを身にまとっている美しい少女が私に微笑みかけていた。
ぞっとする。
だって、目が笑ってないし。
私は、にこりと笑った。
「ええ、ちょっと食欲がなくて」
「まあ、食欲がないなんて」
他の誰かが言った。
「あの、動くものは屋根裏のネズミだって食べてしまいそうなユイ様が?」
聖女たちがさざめくように笑う。
屋根裏のネズミ・・
私は、言葉を失っていた。
これって、いじめ?
気のせいか、すごくディスられてるし!
もしかして、いや、もしかしなくても私ってこの聖女の神殿でいじめられてた?
『残念ながらそうです』
ルキエルが肯定した。
マジで?
異世界にもいじめあったんだ!
「それ、ほんとに召し上がりませんの?ユイ様」
隣の席の淡いストロベリーブロンドの可愛らしい女の子が私を覗き込んだ。
「ならば、あなたの使用人に食べてもらわなくてはなりませんけど」
はい?
私の使用人ですと?
一瞬なんのことかわからなかった。
でも、よく考えるとそれがルシアさんのことだとわかった。
「なんで?」
私は、笑顔で訊ねた。
「私が食べなければ、なぜ、これを私のツレが食べなくてはいけないんですか?」
私は、少し遅れて食堂へと入っていった。
聖女たちは、すでに朝食を始めていて、私がきても誰も見向きもしなかった。
私は、席につくとじぃっと聖女たちを見回した。
こいつらが犯人だ。
私を殺そうとしていた。いや、殺そうとしている犯人だ。
全員が関わっているとは思いたくはないが、複数人は、絶対に関わっている。
だから、ルキエルが手を出せなかったのだ。
いくら傲慢不遜なルキエルでも複数の聖女が私を殺そうとしているなんて言えないし!
私は、運ばれてきた朝食をじっと見下ろした。
湯気のたつ美味しそうな金色の卵粥だった。
私は、ごくっと唾を飲んだ。
これには、おそらく毒が入っている。
だって、毒々しい色をした精霊が器の縁に腰かけているし!
精霊は、私に告げた。
『これを食べないで』
私は、匙を置いた。
「まあ、召し上がらないのですか?ユイ様」
誰かが私にきいたので顔をあげてそちらを見た。
豪奢な金髪を縦ロールに巻いていて白いレースのドレスを身にまとっている美しい少女が私に微笑みかけていた。
ぞっとする。
だって、目が笑ってないし。
私は、にこりと笑った。
「ええ、ちょっと食欲がなくて」
「まあ、食欲がないなんて」
他の誰かが言った。
「あの、動くものは屋根裏のネズミだって食べてしまいそうなユイ様が?」
聖女たちがさざめくように笑う。
屋根裏のネズミ・・
私は、言葉を失っていた。
これって、いじめ?
気のせいか、すごくディスられてるし!
もしかして、いや、もしかしなくても私ってこの聖女の神殿でいじめられてた?
『残念ながらそうです』
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マジで?
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はい?
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でも、よく考えるとそれがルシアさんのことだとわかった。
「なんで?」
私は、笑顔で訊ねた。
「私が食べなければ、なぜ、これを私のツレが食べなくてはいけないんですか?」
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