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12 聖女の神殿は、伏魔殿?
12ー7 愛する人
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12ー7 愛する人
聖女の神殿は、王都の東の端の森の中にあった。なんか由緒ありげな白亜の宮殿という感じの建物だったが周囲をなんとも武骨な門に囲まれているので違和感がある。
もしかして聖女ってみんな自由のない囚われの身の上なの?
馬車は、神殿の前までくると停まり、ドアが開いた。まずエリクさんが降りると私の手をとりエスコートしてくれる。次いで、ルシアさんのことをエリクさんは、エスコートする。
紳士なんだし仕方ないけど、なんかムカつく。
だいたいルシアさんは、私が『ヴェータ』沼に来るまでは、ほぼほぼエリクさんを独占してたんだし!
少しぐらいイケメン要素をわけてくれてもいいんじゃね?
「ようこそおいで下さいました!ユイ様」
デミルさんと見知らぬおじさんが出てきて私たちを出迎えた。
おじさんは、私の様子にはぁっとため息をつく。
「少し見ない間にまた面変わりされましたね」
はい?
また、幼くなったとかいいたいわけ?
私は、ムッとしていた。
この姿は、『ヴェータ』沼を救った証だし!
聖女としての勲章だっての!
「また、ご無理をされたのではないですか?ユイ様」
父親が娘を思いやるような言葉に私は、首を傾げた。
この人は、私とどういう関係の人なんですか?
「アルム神官長は、ユイ様がこの世界に召喚されてからずっと見守ってきた、いわば、ユイ様のこの世界での父親ともいえるお方ですから」
デミルさんが説明してくれたが、何も思い出せない。
「いいんですよ、ユイ様」
アルム神官長は、少し寂しそうに笑った。
「どうせ、私は、小言がうるさいおっさんですし」
ええっ?
何、その自虐的な台詞。
もしかして私が前に言ってたりする?
なんだか申し訳ない気もするが記憶がないので仕方ないな。
デミルさんとアルム神官長は、私たちをなんとも豪華な応接室へと通した。
そこには、見知らぬ若い男がいた。
それは、銀糸のような髪を長く伸ばした青い少し憂いを含んだ瞳の長身のイケメンだった。
黒い衣に金の刺繍が施されたイケメンにしか許されないような長衣を着たそのお兄さんは、私を見ると目を大きく見開いた。
「ユイ!」
駆け寄ってきたそのイケメンは、私をいきなり抱き締めた。
「探したんだよ?いったい今までどうしていたんだ?私の愛する人」
聖女の神殿は、王都の東の端の森の中にあった。なんか由緒ありげな白亜の宮殿という感じの建物だったが周囲をなんとも武骨な門に囲まれているので違和感がある。
もしかして聖女ってみんな自由のない囚われの身の上なの?
馬車は、神殿の前までくると停まり、ドアが開いた。まずエリクさんが降りると私の手をとりエスコートしてくれる。次いで、ルシアさんのことをエリクさんは、エスコートする。
紳士なんだし仕方ないけど、なんかムカつく。
だいたいルシアさんは、私が『ヴェータ』沼に来るまでは、ほぼほぼエリクさんを独占してたんだし!
少しぐらいイケメン要素をわけてくれてもいいんじゃね?
「ようこそおいで下さいました!ユイ様」
デミルさんと見知らぬおじさんが出てきて私たちを出迎えた。
おじさんは、私の様子にはぁっとため息をつく。
「少し見ない間にまた面変わりされましたね」
はい?
また、幼くなったとかいいたいわけ?
私は、ムッとしていた。
この姿は、『ヴェータ』沼を救った証だし!
聖女としての勲章だっての!
「また、ご無理をされたのではないですか?ユイ様」
父親が娘を思いやるような言葉に私は、首を傾げた。
この人は、私とどういう関係の人なんですか?
「アルム神官長は、ユイ様がこの世界に召喚されてからずっと見守ってきた、いわば、ユイ様のこの世界での父親ともいえるお方ですから」
デミルさんが説明してくれたが、何も思い出せない。
「いいんですよ、ユイ様」
アルム神官長は、少し寂しそうに笑った。
「どうせ、私は、小言がうるさいおっさんですし」
ええっ?
何、その自虐的な台詞。
もしかして私が前に言ってたりする?
なんだか申し訳ない気もするが記憶がないので仕方ないな。
デミルさんとアルム神官長は、私たちをなんとも豪華な応接室へと通した。
そこには、見知らぬ若い男がいた。
それは、銀糸のような髪を長く伸ばした青い少し憂いを含んだ瞳の長身のイケメンだった。
黒い衣に金の刺繍が施されたイケメンにしか許されないような長衣を着たそのお兄さんは、私を見ると目を大きく見開いた。
「ユイ!」
駆け寄ってきたそのイケメンは、私をいきなり抱き締めた。
「探したんだよ?いったい今までどうしていたんだ?私の愛する人」
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