スラムに堕ちた追放聖女は、無自覚に異世界無双する~もふもふもイケメンも丸っとまとめて面倒みます~

トモモト ヨシユキ

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8 鉱脈を探せ!

8ー12 知り合いの竜来た!

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 8ー12 知り合いの竜来た!

 「鉱脈の番人は、この地を守護する者だ」
 ロウドナードさんは、話してくれた。だが、なんか距離が近い。しかもなにかとボディタッチしてくる?もしかしてロウドナードさんってセクハラ親父なの?
 まあ、見た目がいいから許すかな。
 イケメンは、すべてを超越する!
 でも、今の私、幼女なんですけど。もしかしてロウドナードさんってロリコン?
 「私も、詳しくは知らんが、この地に仇なそうとする者の前に立ちはだかるのだとか」
 うん。
 仇なすつもりはまったくないが、鉱脈の魔石を頂戴したいと思うことは、どうなのだろう?
 「番人さんは、強いんですか?」
 私がきくとロウドナードさんは、答えた。
 「強いだろうな」
 けっこう曖昧だな。もしかしてロウドナードさんもあんまり知らないんじゃ。
 私がロウドナードさんに詳しいところをきこうとするとポン、と音がしてロウドナードさんの姿が消えてもとのピッカーンに戻ってしまった。
 そうなんだ。
 3分もたないなんて某ヒーローっぽいな。
 そのとき、ドアをノックする音がした。
 出てみるとルシアさんが立っていた。
 というかルシアさん、青ざめてないか?
 私は、趣味の魔道具研究室から出るとルシアさんを見上げた。今では、私は、ルシアさんより拳一つほど背が低い。なんか、腹立たしいな!
 「どうしたの?」
 「そ、り、き」
 そ、り、き?
 なんじゃ、そりゃ?
 ルシアさんは、身振り手振りで私に速く行けっと合図していた。
 なんか挙動不審だな!
 いつも冷静なルシアさんがこんなアワアワしてるなんて何があったのやら。
 私は、玄関から外へと出ていくと階段の途中で足を止めた。
 デッキのところに超巨大なドラゴンぽいのがいる!
 それは、赤銅色の竜だった。
 竜は、レンドールさんと何やら話していた。私には、竜の言葉はわからないが、たぶん、久しぶり、とか言ってるんだと思う。
 レンドールさんのそばでエリクさんが凍りついている。そりゃそうだ。レンドールさんの知り合いの竜は、鋭い牙が口の端から除いているとても迫力のある方だった。
 
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