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8 鉱脈を探せ!

8ー10 知り合いを呼ぶ

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 8ー10 知り合いを呼ぶ

 「それは」
 私は、なんとかしてキンドさんと和解したいと思っていることを話した。エリクさんは、黙ってきいてくれていたが目を伏せてなにやら考え込んだ。
 「確かに魔石の鉱脈の権利を主張すればもしかしたらキンドも我々の意見に耳を傾けるかもしれない。それなら、実際に鉱脈から採掘できるよりここに鉱脈があることと、我々でなくては採掘できないということを証明すればいいのでは?

 そうなんですけど。
 それをどうしたら証明できるか。
 エリクさんは、笑顔で私に話した。
 「レンドールに相談しよう」
 はい?
 神龍族の長でありエリクさん家の執事であるレンドールさん。
 神龍族は、空を飛べるけど湖に潜ることができるんですか?
 私とエリクさんは、リビングにレンドールさんを呼んで話した。
 黒髪、強面のイケメン、レンドールさんは、お茶を運んでくると私たちに給仕してくれた。
 「私に話しとは?」
 レンドールさんがテーブルの脇に立ったまま訊ねたので私は、レンドールさんに椅子に腰かけるように促した。
 レンドールさんは、このままでいいと言うが私が話しにくいというとなんとか座ってくれた。
 「で?お話しとは?」
 レンドールさんがテーブルに身を乗り出してくる。
 「王都に攻撃をかけますか?」
 攻撃ですと?
 マジか!
 私は、慌てて否定する。
 「そんなことはしません!」
 レンドールさんがちっと舌打ちするのが聞こえた。
 ええっ?
 もしかしてレンドールさん、何か、不満でも?
 ストレスが溜まってるとか?
 それで暴れたいのかも。
 とか、私が考えてるとエリクさんがレンドールさんに話し出した。
 「ちょっと相談なんだが、ここの湖底に魔石の鉱脈がある。それを採掘したいんだが君ならどうする?」
 「それは、この『ヴェータ』沼のみなさんの生活を守りつつということですか?」
 レンドールさんがきいてくるのでエリクさんが肯定する。
 「もちろんだ。ここの住人の生活を守りつつ湖底の鉱脈を採掘したい」
 「それなら我々が横から湖底まで穴を掘り進めましょう。何、炎と土の魔法を使えばすぐです。ただ」
 レンドールさんが言い淀んだので私は、先を促した。
 「ただ、どうしたんですか?」
 「我々、神龍族の中には炎の魔法が使えるものは少ないのです。我々は、どちらかというと風、水魔法の使い手が多くて。物理的に掘り進めることもできますがそれだと少し時間がかかりますので炎や土魔法が得意な知り合いを呼びたいのですが」
 
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