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6 交易とか開発とか

6ー6 作戦会議

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 6ー6 作戦会議

 すぐにエリクさんたちが風呂から上がってきた。
 ほこほこでいい匂いがするイケメンたちに私は、目を細めた。
 いいっ!
 イケメンは、こうでないと!
 エリクさんたちも木綿素材らしい白いシャツとズボンを身に付けていた。
 精霊、グッジョブ!
 エリクさんたちも私やルシアさんと一緒に果実水を飲みながらくつろいだ。
 しばらくすると台所からレンドールさんがいい匂いのする料理が入った鍋を持って現れた。
 「久しぶりに調理したので味は、保証できませんが」
 レンドールさんは、謙遜したが匂いがすべてを物語っている。リビングに漂うなんとも言えないいい匂い。肉と野菜の織り成す芳香に私たちは、唾を飲んだ。
 そして、私たちは、そのまま床の上に座して夕食を食べた。
 だって、机がないから。
 いつもテーブル代わりにしていた診察台が失くなっている。椅子も。
 どうやらあれは、精霊たちの許容範囲外だったようだ。
 なんと精霊たちは、木製の食器まで用意してくれていた。カトラリーも。
 ありがとう、精霊さんたち!
 私は、おいしいシチューに舌鼓を打ちながら思っていた。
 ハムシとか言ってごめん!
 夕食がすむと私たちは、また家の中を調べた。
 どうやら部屋は、3部屋だけのようで私とルシアさんが今まで通り一緒の部屋を使って、ノマさんとクーノが真ん中の部屋、そして、エリクさんは、いつもの自分の部屋を使うことになった。
 レンドールさんは、当分、収納庫を片付けて使うそうだ。
 この家のよいところは、夜になっても暗くならないことだ。
 廊下や部屋のいたるところに魔法の明かりがともされているから今までみたいに早く寝なくてもいい。
 私たちは、リビングで車座になってこれからの作戦を練った。
 「神龍族が交易の手助けをしてくれるとしても」
 エリクさんが難しい顔をしている。そんなしかめっ面をしててもかっこいいなんてイケメンは得だな。
 「我々には、食料と交換するものが何もない」
 エリクさんの言葉に私が反論する。
 「クルの実は?売るほどあるし。それにジャムやジュースは?」
 私の言葉にルシアさんが頷く。
 「確かにジャムは、絶品ですし、果実水もおいしかったです」
 「でも、何に入れて運ぶんだ?」
 ノマさんがきいた。
 「まさか鍋で運ぶわけにはいかないだろう?」
 「最初は、とりあえずクルの実だけ売ればいいんじゃ?」
 クーノがノマさんに提案するとノマさんが肯定する。
 「そうだな」
 明日、クルの実を運ぶための木箱を作ることにして私たちは、その夜は、休むことにした。
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