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5 領地開発したら精霊が現れた件
5ー 10 空を飛べたら
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5ー10 空を飛べたら
「うまいっ!」
クーノがモグモグしながら言うと、ノマさんとルシアさんも口を開けて待ってるし!
仕方なく私は、すぐに二切れ作ってノマさんとルシアさんの口に放り込んでやる。なんか、エサを待ってる雛鳥みたいだな!
私たちは、炊きだしのときにエリクさんに頼んでサシミの作り方を住民のみなさんに説明してもらった。
新鮮な魚であること。
食べるのは、きれいな身だけであること。
それから、もし身に寄生虫がいたら食べないこと。
こうしてこの『ヴェータ』沼では、サシミを食べることが始まったのだった。
沼が拡がり森のすぐ近くになったので森にも食料を採集に行けるようになったし。
「これで食料問題は、しばらく大丈夫かな?」
エリクさんがのんきなことを言うので私たちは、ため息をついた。
「まだまだですよ?」
私は、エリクさんに話した。
「今は、まだ塩も小麦もあるけどもいつまでもあるわけじゃないし。なんとか外から物資を仕入れられる方法を見つけないと!」
「森を抜ければ確か、隣国との国境があった筈。隣国からなら物資の購入ができるんじゃ?」
エリクさんの言葉にノマさんが頭を振る。
「あの森を抜けるのか? それこそ無理。不可能だ」
ノマさんが言うとクーノも続ける。
「あの森を抜けるのは何ヵ月もかかる。それも魔物に襲われなければだし」
「そうですね。父も森は危険だからあまり奥までは行かないようにと言ってました」
ルシアさんが言うのをきいてエリクさんがちょっとしゅんとしている。
最近、エリクさん、あまり役に立ってないから落ち込んでる?
私は、エリクさんの味方をすることにした。
「魔物に襲われなければいいんだよね?」
私は、ちょっと小首を傾げた。
というか、何ヵ月もかかるのは、ちょっとまずいかも。
もっと早く森を越えられないものか。
「ひょいっと空を飛べたらいいのにな」
ノマさんが何の気なしに言ったので、私は、聞いてみた。
「空を飛ぶ方法はないのかな?」
「空って・・」
ルシアさんが呆れたように私を見た。
「空を飛ぶなんて名のある魔法使いでも難しいですよ」
そうなんですか?
でも、空を飛んでる生き物はいるんだよね?
「人が乗れるぐらい大きな鳥とかいないわけ?」
私が思い付きで言うとエリクさんが答えてくれた。
「確かに竜を騎乗にする国もあるらしいが・・」
マジですか?
「うまいっ!」
クーノがモグモグしながら言うと、ノマさんとルシアさんも口を開けて待ってるし!
仕方なく私は、すぐに二切れ作ってノマさんとルシアさんの口に放り込んでやる。なんか、エサを待ってる雛鳥みたいだな!
私たちは、炊きだしのときにエリクさんに頼んでサシミの作り方を住民のみなさんに説明してもらった。
新鮮な魚であること。
食べるのは、きれいな身だけであること。
それから、もし身に寄生虫がいたら食べないこと。
こうしてこの『ヴェータ』沼では、サシミを食べることが始まったのだった。
沼が拡がり森のすぐ近くになったので森にも食料を採集に行けるようになったし。
「これで食料問題は、しばらく大丈夫かな?」
エリクさんがのんきなことを言うので私たちは、ため息をついた。
「まだまだですよ?」
私は、エリクさんに話した。
「今は、まだ塩も小麦もあるけどもいつまでもあるわけじゃないし。なんとか外から物資を仕入れられる方法を見つけないと!」
「森を抜ければ確か、隣国との国境があった筈。隣国からなら物資の購入ができるんじゃ?」
エリクさんの言葉にノマさんが頭を振る。
「あの森を抜けるのか? それこそ無理。不可能だ」
ノマさんが言うとクーノも続ける。
「あの森を抜けるのは何ヵ月もかかる。それも魔物に襲われなければだし」
「そうですね。父も森は危険だからあまり奥までは行かないようにと言ってました」
ルシアさんが言うのをきいてエリクさんがちょっとしゅんとしている。
最近、エリクさん、あまり役に立ってないから落ち込んでる?
私は、エリクさんの味方をすることにした。
「魔物に襲われなければいいんだよね?」
私は、ちょっと小首を傾げた。
というか、何ヵ月もかかるのは、ちょっとまずいかも。
もっと早く森を越えられないものか。
「ひょいっと空を飛べたらいいのにな」
ノマさんが何の気なしに言ったので、私は、聞いてみた。
「空を飛ぶ方法はないのかな?」
「空って・・」
ルシアさんが呆れたように私を見た。
「空を飛ぶなんて名のある魔法使いでも難しいですよ」
そうなんですか?
でも、空を飛んでる生き物はいるんだよね?
「人が乗れるぐらい大きな鳥とかいないわけ?」
私が思い付きで言うとエリクさんが答えてくれた。
「確かに竜を騎乗にする国もあるらしいが・・」
マジですか?
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