12 / 170
1 いきなりスラムかよ?
1ー11 やらかしちゃったの?
しおりを挟む
1ー11 やらかしちゃったの?
もしかしてこれって、ブデ子の呪い?
いつもからかってたから恨まれてた?
私は、ベッドに起き上がると手を合わせてブデ子に祈りを捧げた。
どうか、成仏してください。というかブデ子まだ、たぶん生きてるわけだけど。
『あなたという人は・・』
耳元で誰かがため息をつく。
『なんで異世界の猫に祈ってるんです?』
「ほわっ!?」
私は、驚いて飛び退いた。でも、背後には何もいないし。
やばい、やばい!
やばすぎるってば!
もしかして幽霊に取り憑かれてる?
『誰が幽霊ですか!』
なんか見えない人に叱られてしまう。
「でも、姿が見えないし」
私がぼそぼそっと言うとその見えない何かがいらっとしたのがわかった。
『姿が見えたらいいのですか?』
次の瞬間、真っ暗な部屋の中に眩しい光が溢れた。
『これでよいですか?』
私は、光を避けて閉じていた目をゆっくりと開いた。
そこには。
うん。
光のわりには予想外に小さい何かが浮いていた。
大きさは、某アニメの妖精ぐらいかな。でも、形は、ケサランパサランっていうの?あれに似ているかも。
ケサランパサランって見たらいいことがあるんだっけ?
私は、とりあえずそれに手を合わせておいた。だって、ばあちゃんがよく太陽に手を合わせてたし。
なんか私に拝まれて気を良くしたらしいそれが話し出した。
『ほんとに何もかも忘れてしまったんですね、ユイ』
それは、私の周囲をぶんぶんハエみたいに飛び回りながら話した。
『ここは、あなたにとっては異世界であるルクシアス。そして、あなたは、この世界の聖女召喚の秘術によって召喚された聖女の内の1人でした』
うん?
なんで過去形?
私がなんかききたい顔をしてるのに気づいたのかそれは答えてくれた。
『あなたは、聖女の座を追われてしまった堕聖女なのです』
はい?
私は、キョトンだった。
なんか知らない内にやらかしちゃったの?
『大丈夫、です。あなたが聖女の座を追われたのは、あなたが無能だからではなく主に守護天使たるこの私、ルキエルのせいなので』
もしかしてこれって、ブデ子の呪い?
いつもからかってたから恨まれてた?
私は、ベッドに起き上がると手を合わせてブデ子に祈りを捧げた。
どうか、成仏してください。というかブデ子まだ、たぶん生きてるわけだけど。
『あなたという人は・・』
耳元で誰かがため息をつく。
『なんで異世界の猫に祈ってるんです?』
「ほわっ!?」
私は、驚いて飛び退いた。でも、背後には何もいないし。
やばい、やばい!
やばすぎるってば!
もしかして幽霊に取り憑かれてる?
『誰が幽霊ですか!』
なんか見えない人に叱られてしまう。
「でも、姿が見えないし」
私がぼそぼそっと言うとその見えない何かがいらっとしたのがわかった。
『姿が見えたらいいのですか?』
次の瞬間、真っ暗な部屋の中に眩しい光が溢れた。
『これでよいですか?』
私は、光を避けて閉じていた目をゆっくりと開いた。
そこには。
うん。
光のわりには予想外に小さい何かが浮いていた。
大きさは、某アニメの妖精ぐらいかな。でも、形は、ケサランパサランっていうの?あれに似ているかも。
ケサランパサランって見たらいいことがあるんだっけ?
私は、とりあえずそれに手を合わせておいた。だって、ばあちゃんがよく太陽に手を合わせてたし。
なんか私に拝まれて気を良くしたらしいそれが話し出した。
『ほんとに何もかも忘れてしまったんですね、ユイ』
それは、私の周囲をぶんぶんハエみたいに飛び回りながら話した。
『ここは、あなたにとっては異世界であるルクシアス。そして、あなたは、この世界の聖女召喚の秘術によって召喚された聖女の内の1人でした』
うん?
なんで過去形?
私がなんかききたい顔をしてるのに気づいたのかそれは答えてくれた。
『あなたは、聖女の座を追われてしまった堕聖女なのです』
はい?
私は、キョトンだった。
なんか知らない内にやらかしちゃったの?
『大丈夫、です。あなたが聖女の座を追われたのは、あなたが無能だからではなく主に守護天使たるこの私、ルキエルのせいなので』
54
お気に入りに追加
132
あなたにおすすめの小説
私がいなくなった部屋を見て、あなた様はその心に何を思われるのでしょうね…?
新野乃花(大舟)
恋愛
貴族であるファーラ伯爵との婚約を結んでいたセイラ。しかし伯爵はセイラの事をほったらかしにして、幼馴染であるレリアの方にばかり愛情をかけていた。それは溺愛と呼んでもいいほどのもので、そんな行動の果てにファーラ伯爵は婚約破棄まで持ち出してしまう。しかしそれと時を同じくして、セイラはその姿を伯爵の前からこつぜんと消してしまう。弱気なセイラが自分に逆らう事など絶対に無いと思い上がっていた伯爵は、誰もいなくなってしまったセイラの部屋を見て…。
※カクヨム、小説家になろうにも投稿しています!
お姉ちゃん今回も我慢してくれる?
あんころもちです
恋愛
「マリィはお姉ちゃんだろ! 妹のリリィにそのおもちゃ譲りなさい!」
「マリィ君は双子の姉なんだろ? 妹のリリィが困っているなら手伝ってやれよ」
「マリィ? いやいや無理だよ。妹のリリィの方が断然可愛いから結婚するならリリィだろ〜」
私が欲しいものをお姉ちゃんが持っていたら全部貰っていた。
代わりにいらないものは全部押し付けて、お姉ちゃんにプレゼントしてあげていた。
お姉ちゃんの婚約者様も貰ったけど、お姉ちゃんは更に位の高い公爵様との婚約が決まったらしい。
ねぇねぇお姉ちゃん公爵様も私にちょうだい?
お姉ちゃんなんだから何でも譲ってくれるよね?
【完結】身を引いたつもりが逆効果でした
風見ゆうみ
恋愛
6年前に別れの言葉もなく、あたしの前から姿を消した彼と再会したのは、王子の婚約パレードの時だった。
一緒に遊んでいた頃には知らなかったけれど、彼は実は王子だったらしい。しかもあたしの親友と彼の弟も幼い頃に将来の約束をしていたようで・・・・・。
平民と王族ではつりあわない、そう思い、身を引こうとしたのだけど、なぜか逃してくれません!
というか、婚約者にされそうです!
虐待され続けた公爵令嬢は身代わり花嫁にされました。
克全
恋愛
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。
カチュアは返事しなかった。
いや、返事することができなかった。
下手に返事すれば、歯や鼻の骨が折れるほどなぐられるのだ。
その表現も正しくはない。
返事をしなくて殴られる。
何をどうしようと、何もしなくても、殴る蹴るの暴行を受けるのだ。
マクリンナット公爵家の長女カチュアは、両親から激しい虐待を受けて育った。
とは言っても、母親は血のつながった実の母親ではない。
今の母親は後妻で、公爵ルイスを誑かし、カチュアの実母ミレーナを毒殺して、公爵夫人の座を手に入れていた。
そんな極悪非道なネーラが後妻に入って、カチュアが殺されずにすんでいるのは、ネーラの加虐心を満たすためだけだった。
食事を与えずに餓えで苛み、使用人以下の乞食のような服しか与えずに使用人と共に嘲笑い、躾という言い訳の元に死ぬ直前まで暴行を繰り返していた。
王宮などに連れて行かなければいけない場合だけ、治癒魔法で体裁を整え、屋敷に戻ればまた死の直前まで暴行を加えていた。
無限地獄のような生活が、ネーラが後妻に入ってから続いていた。
何度か自殺を図ったが、死ぬことも許されなかった。
そんな虐待を、実の父親であるマクリンナット公爵ルイスは、酒を飲みながらニタニタと笑いながら見ていた。
だがそんあ生き地獄も終わるときがやってきた。
マクリンナット公爵家どころか、リングストン王国全体を圧迫する獣人の強国ウィントン大公国が、リングストン王国一の美女マクリンナット公爵令嬢アメリアを嫁によこせと言ってきたのだ。
だが極悪非道なネーラが、そのような条件を受け入れるはずがなかった。
カチュアとは真逆に、舐めるように可愛がり、好き勝手我儘放題に育てた、ネーラそっくりの極悪非道に育った実の娘、アメリアを手放すはずがなかったのだ。
ネーラはカチュアを身代わりに送り込むことにした。
絶対にカチュアであることを明かせないように、いや、何のしゃべれないように、舌を切り取ってしまったのだ。
【完結】実家に捨てられた私は侯爵邸に拾われ、使用人としてのんびりとスローライフを満喫しています〜なお、実家はどんどん崩壊しているようです〜
よどら文鳥
恋愛
フィアラの父は、再婚してから新たな妻と子供だけの生活を望んでいたため、フィアラは邪魔者だった。
フィアラは毎日毎日、家事だけではなく父の仕事までも強制的にやらされる毎日である。
だがフィアラが十四歳になったとある日、長く奴隷生活を続けていたデジョレーン子爵邸から抹消される運命になる。
侯爵がフィアラを除名したうえで専属使用人として雇いたいという申し出があったからだ。
金銭面で余裕のないデジョレーン子爵にとってはこのうえない案件であったため、フィアラはゴミのように捨てられた。
父の発言では『侯爵一家は非常に悪名高く、さらに過酷な日々になるだろう』と宣言していたため、フィアラは不安なまま侯爵邸へ向かう。
だが侯爵邸で待っていたのは過酷な毎日ではなくむしろ……。
いっぽう、フィアラのいなくなった子爵邸では大金が入ってきて全員が大喜び。
さっそくこの大金を手にして新たな使用人を雇う。
お金にも困らずのびのびとした生活ができるかと思っていたのだが、現実は……。
「白い結婚最高!」と喜んでいたのに、花の香りを纏った美形旦那様がなぜか私を溺愛してくる【完結】
清澄 セイ
恋愛
フィリア・マグシフォンは子爵令嬢らしからぬのんびりやの自由人。自然の中でぐうたらすることと、美味しいものを食べることが大好きな恋を知らないお子様。
そんな彼女も18歳となり、強烈な母親に婚約相手を選べと毎日のようにせっつかれるが、選び方など分からない。
「どちらにしようかな、天の神様の言う通り。はい、決めた!」
こんな具合に決めた相手が、なんと偶然にもフィリアより先に結婚の申し込みをしてきたのだ。相手は王都から遠く離れた場所に膨大な領地を有する辺境伯の一人息子で、顔を合わせる前からフィリアに「これは白い結婚だ」と失礼な手紙を送りつけてくる癖者。
けれど、彼女にとってはこの上ない条件の相手だった。
「白い結婚?王都から離れた田舎?全部全部、最高だわ!」
夫となるオズベルトにはある秘密があり、それゆえ女性不信で態度も酷い。しかも彼は「結婚相手はサイコロで適当に決めただけ」と、面と向かってフィリアに言い放つが。
「まぁ、偶然!私も、そんな感じで選びました!」
彼女には、まったく通用しなかった。
「なぁ、フィリア。僕は君をもっと知りたいと……」
「好きなお肉の種類ですか?やっぱり牛でしょうか!」
「い、いや。そうではなく……」
呆気なくフィリアに初恋(?)をしてしまった拗らせ男は、鈍感な妻に不器用ながらも愛を伝えるが、彼女はそんなことは夢にも思わず。
──旦那様が真実の愛を見つけたらさくっと離婚すればいい。それまでは田舎ライフをエンジョイするのよ!
と、呑気に蟻の巣をつついて暮らしているのだった。
※他サイトにも掲載中。
ヤケになってドレスを脱いだら、なんだかえらい事になりました
杜野秋人
恋愛
「そなたとの婚約、今この場をもって破棄してくれる!」
王族専用の壇上から、立太子間近と言われる第一王子が、声高にそう叫んだ。それを、第一王子の婚約者アレクシアは黙って聞いていた。
第一王子は次々と、アレクシアの不行跡や不品行をあげつらい、容姿をけなし、彼女を責める。傍らに呼び寄せたアレクシアの異母妹が訴えるままに、鵜呑みにして信じ込んだのだろう。
確かに婚約してからの5年間、第一王子とは一度も会わなかったし手紙や贈り物のやり取りもしなかった。だがそれは「させてもらえなかった」が正しい。全ては母が死んだ後に乗り込んできた後妻と、その娘である異母妹の仕組んだことで、父がそれを許可したからこそそんな事がまかり通ったのだということに、第一王子は気付かないらしい。
唯一の味方だと信じていた第一王子までも、アレクシアの味方ではなくなった。
もう味方はいない。
誰への義理もない。
ならば、もうどうにでもなればいい。
アレクシアはスッと背筋を伸ばした。
そうして彼女が次に取った行動に、第一王子は驚愕することになる⸺!
◆虐げられてるドアマットヒロインって、見たら分かるじゃんね?って作品が最近多いので便乗してみました(笑)。
◆虐待を窺わせる描写が少しだけあるのでR15で。
◆ざまぁは二段階。いわゆるおまいう系のざまぁを含みます。
◆全8話、最終話だけ少し長めです。
恋愛は後半で、メインディッシュはざまぁでどうぞ。
◆片手間で書いたんで、主要人物以外の固有名詞はありません。どこの国とも設定してないんで悪しからず。
◆この作品はアルファポリスのほか、小説家になろうでも公開します。
◆過去作のヒロインと本作主人公の名前が丸被りしてたので、名前を変更しています。(2024/09/03)
◆9/2、HOTランキング11→7位!ありがとうございます!
9/3、HOTランキング5位→3位!ありがとうございます!
転生おばさんは有能な侍女
吉田ルネ
恋愛
五十四才の人生あきらめモードのおばさんが転生した先は、可憐なお嬢さまの侍女でした
え? 婚約者が浮気? え? 国家転覆の陰謀?
転生おばさんは忙しい
そして、新しい恋の予感……
てへ
豊富な(?)人生経験をもとに、お嬢さまをおたすけするぞ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる