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第7章 聖女の戦い
その1
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父様が王都へと和解の書を届けるための使者として王都へと旅だってから数日後、屋敷のある村の外れの草原にライナールが引き連れた一個師団が現れた。
「よくきてくれた、ライナール。それにクルエラも」
「まったくしょうもないことに私を駆り出さんでくれないか?我が王よ」
ライナールの隣に立っている小柄な青色の髪の捻れた二本の角を持つ少女が不機嫌そうにロクを睨み付けた。
うん?
なんだか、初対面の気がしない?
わたしは、小首を傾げていた。
どこかであったことがあるような。
そんなわたしを見てロクが教えてくれた。
「クルエラは、君の錬金術の師であるライアの祖母だよ」
えっと・・
わたしの錬金術の師?
もしかして親方のこと?
「はひっ?」
わたしは、クルエラのことを二度見してしまった。
どうみても十代の少女にしかみえないんだけど?
「クルエラは、特別だ」
ロクが説明してくれた。
「クルエラは、ドラゴンを祖に持つ竜の一族の中でも特に長命で魔力も高い」
「ふん。『強欲』の名を継ぐものに誉められるとはな」
クルエラが口許を歪めた。
「この世界で最強の力を持つ『強欲』の悪魔にそうまで言われるならこの度の無駄な労働もまるっきり無駄だったとは言えんな」
わたしは、草原に整列している兵士たちを見回した。
兵団の先頭に立っていた金色の髪の大男が進み出ると騎士の礼をとった。
「ロクザナ-ル様」
「おお、スルナム殿」
ロクが大男に向かって声をかけた。
「貴殿の力、借りることになるかもしれん。頼むぞ」
「はっ!」
大男は、頭を垂れた。
「あの、わがままで強情でどうしようもない悪童だったあなた様がこんな美しい姫をめとられることになるとは。この姫のために私は、剣を取りましょう」
「わがまま、のくだりはいらんだろうが!」
ロクが少し動揺していた。
ライナールとクルエラが笑いを噛み殺している。
ロクは、気まずそうにわたしの耳元で囁いた。
「これは、私の剣の師なのだ」
「ロクザナ-ル様には、幼少のおりよりお仕えしてきました」
スルナムは、わたしににこっと微笑んだ。
「よくきてくれた、ライナール。それにクルエラも」
「まったくしょうもないことに私を駆り出さんでくれないか?我が王よ」
ライナールの隣に立っている小柄な青色の髪の捻れた二本の角を持つ少女が不機嫌そうにロクを睨み付けた。
うん?
なんだか、初対面の気がしない?
わたしは、小首を傾げていた。
どこかであったことがあるような。
そんなわたしを見てロクが教えてくれた。
「クルエラは、君の錬金術の師であるライアの祖母だよ」
えっと・・
わたしの錬金術の師?
もしかして親方のこと?
「はひっ?」
わたしは、クルエラのことを二度見してしまった。
どうみても十代の少女にしかみえないんだけど?
「クルエラは、特別だ」
ロクが説明してくれた。
「クルエラは、ドラゴンを祖に持つ竜の一族の中でも特に長命で魔力も高い」
「ふん。『強欲』の名を継ぐものに誉められるとはな」
クルエラが口許を歪めた。
「この世界で最強の力を持つ『強欲』の悪魔にそうまで言われるならこの度の無駄な労働もまるっきり無駄だったとは言えんな」
わたしは、草原に整列している兵士たちを見回した。
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「ロクザナ-ル様」
「おお、スルナム殿」
ロクが大男に向かって声をかけた。
「貴殿の力、借りることになるかもしれん。頼むぞ」
「はっ!」
大男は、頭を垂れた。
「あの、わがままで強情でどうしようもない悪童だったあなた様がこんな美しい姫をめとられることになるとは。この姫のために私は、剣を取りましょう」
「わがまま、のくだりはいらんだろうが!」
ロクが少し動揺していた。
ライナールとクルエラが笑いを噛み殺している。
ロクは、気まずそうにわたしの耳元で囁いた。
「これは、私の剣の師なのだ」
「ロクザナ-ル様には、幼少のおりよりお仕えしてきました」
スルナムは、わたしににこっと微笑んだ。
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