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第11章 交流戦
11ー7 対戦
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11ー7 対戦
翌日から交流戦が始まった。
初日は、剣術の個人戦だ。
わたしは、初戦は、昨夜の熊男とあたった。
円形の闘技場の中央でわたしたちは、向かい合って立っていた。
この戦いでは従魔は、使えない。
純粋に剣術だけの戦いだ。
だからわたしも魔剣オニタリスは、封印しての試合になる。
わたしは、普通の剣の姿のオニタリスを手に熊男に対峙していた。
熊男、二コティマス様は、大きな長剣を両手で構えるとわたしに小声で話しかけた。
「カイラ。もし、私が勝ったら二人でデートしてもらえますか?」
で、デートですと?
わたしは、頬がかぁっと熱くなるのを感じていた。
「わたしがこのメルロープ王国の王太子の婚約者だと知っての言葉でしょうか?」
わたしが問うと二コティマス様は、不適な笑みを浮かべた。
「私があなたを奪ってみせます」
はい?
わたしは、二コティマス様を睨み付けた。
バカにされてる?
そのとき、闘技場の隅に立っていた審判が声をあげた。
「はじめっ!」
わたしは、ぐっと剣を構えた。
二コティマス様が低いハウリングと共に威圧を放った。
空気がビリビリする。
わたしが怯んだ隙を二コティマス様は、見逃さない。
わたしの間合いに踏み込むとその剣を振り下ろした。
わたしは、その剣を受けた。
火花が飛び散る。
重い剣だ。
なんとか一撃を防ぐとわたしは、気合いを入れて一気に押していった。
勝敗は一瞬のことだった。
「!」
わたしは、二コティマス様の剣を弾くと彼を剣圧で押し倒した。
倒れた二コティマス様の首もとに剣先を向けると審判の声が聞こえた。
「勝負あり!勝者、カイラ・ルドクリフ!」
地鳴りのような歓声があがる。
わたしは、剣を鞘に納めると二コティマス様へと手を差し伸べた。
二コティマス様は、一瞬、何が起きたのかわからない様子だったが、すぐに柔らかな笑みを口許に浮かべてわたしの手をとった。
立ち上がると二コティマス様は、わたしにそっと囁いた。
「私は、諦めませんよ、カイラ。必ずあなたをムスタファ王国へ連れて帰ります」
翌日から交流戦が始まった。
初日は、剣術の個人戦だ。
わたしは、初戦は、昨夜の熊男とあたった。
円形の闘技場の中央でわたしたちは、向かい合って立っていた。
この戦いでは従魔は、使えない。
純粋に剣術だけの戦いだ。
だからわたしも魔剣オニタリスは、封印しての試合になる。
わたしは、普通の剣の姿のオニタリスを手に熊男に対峙していた。
熊男、二コティマス様は、大きな長剣を両手で構えるとわたしに小声で話しかけた。
「カイラ。もし、私が勝ったら二人でデートしてもらえますか?」
で、デートですと?
わたしは、頬がかぁっと熱くなるのを感じていた。
「わたしがこのメルロープ王国の王太子の婚約者だと知っての言葉でしょうか?」
わたしが問うと二コティマス様は、不適な笑みを浮かべた。
「私があなたを奪ってみせます」
はい?
わたしは、二コティマス様を睨み付けた。
バカにされてる?
そのとき、闘技場の隅に立っていた審判が声をあげた。
「はじめっ!」
わたしは、ぐっと剣を構えた。
二コティマス様が低いハウリングと共に威圧を放った。
空気がビリビリする。
わたしが怯んだ隙を二コティマス様は、見逃さない。
わたしの間合いに踏み込むとその剣を振り下ろした。
わたしは、その剣を受けた。
火花が飛び散る。
重い剣だ。
なんとか一撃を防ぐとわたしは、気合いを入れて一気に押していった。
勝敗は一瞬のことだった。
「!」
わたしは、二コティマス様の剣を弾くと彼を剣圧で押し倒した。
倒れた二コティマス様の首もとに剣先を向けると審判の声が聞こえた。
「勝負あり!勝者、カイラ・ルドクリフ!」
地鳴りのような歓声があがる。
わたしは、剣を鞘に納めると二コティマス様へと手を差し伸べた。
二コティマス様は、一瞬、何が起きたのかわからない様子だったが、すぐに柔らかな笑みを口許に浮かべてわたしの手をとった。
立ち上がると二コティマス様は、わたしにそっと囁いた。
「私は、諦めませんよ、カイラ。必ずあなたをムスタファ王国へ連れて帰ります」
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