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第4章 古代精霊魔法
4ー5 魔法
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4ー5 魔法
「まずは、炎の魔法からね」
レイナが演習場の端にある標的を指した。
「あの的を炎の矢で射ぬくのよ」
最初は、魔法がそれなりにできるというライナスが手本を示してくれることになった。
ライナスは、10メートルぐらい離れた場所に立つと手を的に向かって伸ばした。
「射ぬけ!炎の矢!」
ライナスの手のひらから炎の矢が的へと向かって飛び出す。
炎は、かすかに的をそれてしまったがなかなかのものだ。
「まだまだ正確さが足りないな」
ライナスが呟く。
いやいや。
なかなかのものですよ?
レイナがちっと悔しそうに舌打ちする。
「いい気になってられるのは、今のうちだけよ!」
次は、レイナがいくことになった。
「あたしの隠された実力を思い知るがいい!」
的に向かって手を伸ばすレイナは、声高に叫んだ。
「射ぬけ!炎の矢!」
ぼん!
爆発音がしてレイナの前面がぱあっと明るくなる。
「姉さん!」
ライナスがとっさに水魔法でレイナの体を守る。
「ふぁっ!」
レイナが悲鳴をあげてその場に座り込んだ。
「レイナ!」
わたしは、座り込んだレイナのもとへと駆け寄った。
レイナは、ライナスの魔法で全身びしょびしょになりながらもわたしの呼び掛けに答えた。
「大丈夫!あたしは、平気」
わたしは、ほっと吐息をついた。
次は、わたしの番だった。
わたしは、的に向かうと手を伸ばした。
精霊よ。
わたしは、念じた。
手のひらに魔力が集まってくるのを感じてわたしは、それを的に向かって放つ。
炎が一瞬のうちに的を射ぬいた。
「ほぇっ?」
レイナが呆然と燃え落ちる的を見つめていた。
ライナスは、驚きを隠せない様子でわたしにきいた。
「君、魔法が使えないんじゃなかったっけ?」
「その・・」
わたしは、どう説明したらいいかわからなくって考えていた。
すると、レイナが勢いよく立ち上がってわたしの方に迫ってきた。
「信じられない!無詠唱で、しかも、的を完全に射ぬいてるし!何が、『魔法が使えない』よ?すごいじゃないの!カイラ」
「その、これは、魔法じゃないの」
わたしは、レイナに告げた。
「これは、その、古の精霊魔法なの」
「まずは、炎の魔法からね」
レイナが演習場の端にある標的を指した。
「あの的を炎の矢で射ぬくのよ」
最初は、魔法がそれなりにできるというライナスが手本を示してくれることになった。
ライナスは、10メートルぐらい離れた場所に立つと手を的に向かって伸ばした。
「射ぬけ!炎の矢!」
ライナスの手のひらから炎の矢が的へと向かって飛び出す。
炎は、かすかに的をそれてしまったがなかなかのものだ。
「まだまだ正確さが足りないな」
ライナスが呟く。
いやいや。
なかなかのものですよ?
レイナがちっと悔しそうに舌打ちする。
「いい気になってられるのは、今のうちだけよ!」
次は、レイナがいくことになった。
「あたしの隠された実力を思い知るがいい!」
的に向かって手を伸ばすレイナは、声高に叫んだ。
「射ぬけ!炎の矢!」
ぼん!
爆発音がしてレイナの前面がぱあっと明るくなる。
「姉さん!」
ライナスがとっさに水魔法でレイナの体を守る。
「ふぁっ!」
レイナが悲鳴をあげてその場に座り込んだ。
「レイナ!」
わたしは、座り込んだレイナのもとへと駆け寄った。
レイナは、ライナスの魔法で全身びしょびしょになりながらもわたしの呼び掛けに答えた。
「大丈夫!あたしは、平気」
わたしは、ほっと吐息をついた。
次は、わたしの番だった。
わたしは、的に向かうと手を伸ばした。
精霊よ。
わたしは、念じた。
手のひらに魔力が集まってくるのを感じてわたしは、それを的に向かって放つ。
炎が一瞬のうちに的を射ぬいた。
「ほぇっ?」
レイナが呆然と燃え落ちる的を見つめていた。
ライナスは、驚きを隠せない様子でわたしにきいた。
「君、魔法が使えないんじゃなかったっけ?」
「その・・」
わたしは、どう説明したらいいかわからなくって考えていた。
すると、レイナが勢いよく立ち上がってわたしの方に迫ってきた。
「信じられない!無詠唱で、しかも、的を完全に射ぬいてるし!何が、『魔法が使えない』よ?すごいじゃないの!カイラ」
「その、これは、魔法じゃないの」
わたしは、レイナに告げた。
「これは、その、古の精霊魔法なの」
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