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第4章 古代精霊魔法
4ー1 友だち
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4ー1 友だち
このサリタニア王立魔法学園は、全寮制だった。
とはいえある程度の規模の貴族となるとみな王都にも屋敷がある者が多い。
だから、形だけ学園の寮に部屋を持ちながらも実際には王都の屋敷から通っているという生徒も多かった。
だが、わたしは、がっつりと寮暮らしをしていた。
アルタス様たちは、けっこう厳しくてサリタニア王立魔法学園の生徒である以上は、寮生活をするべきだ、と言われたのだ。
わたし自身も望んだことだし。
別に養女だから気をつかっているとかそんなことではない。
ただ、ウルティア様から寮生活の楽しさをきかされていたからだ。
友だちとの交流や、勉強会。
それに放課後に開くお茶会とか。
入学前にウルティア様たちからきかされていたわたしは、いろいろ期待していたわけだった。
寮は、男女でわかれていて、わたしは、緑の蔦がからまった趣のある『ドリー』と呼ばれる女子寮の3階の一角に部屋があった。
1、2階の下位貴族たちの部屋は、相部屋だったのだが、高位貴族の部屋は、個室でしかもメイドさんをつれてくることが許可されていた。
わたしもリリアさんが選んだメイドさんが側仕えのために同行してくれていた。
小柄な猫の獣人であるメイドさんは、サナさんという名前だった。
サナさんは、きれいな金色の髪を肩まで伸ばしていて、それと同じ色の猫耳を持っていた。
獣人のメイドさんというのは決して珍しくはなかった。
身体能力が高く、気まわりもよい獣人は、貴族の従者としてはよく見かけられる。
メイド服を身に付けたサナさんは、わたしにお茶を入れながら訊ねてきた。
「初日は、いかがでした?お友だちは、できそうですか?」
わたしは、微妙な表情を浮かべていた。
友だちは、できたのかもしれないが、わたしが思っていたような感じではなかった。
というか、ライモンドやセツ様たちとは、きゃっきゃ、うふふみたいなことはできない。
わたしは、もっとほんわかした友だちが欲しかった。
そう。
わたしが望んでいる友だちは、同性のかわいいお友だちだ。
でも。
そもそもが騎士科では、女の子がいないのだ。
どうしたら女の子の友だちができるのか?
悩んでいるわたしにサナが教えてくれたことによると1、2年生は、騎士科と魔法科は基礎科目では一緒に学ぶこともあるのだという。
それだ!
わたしは、きらん、と目を輝かせた。
そこで友だちを見つけるのだ!
このサリタニア王立魔法学園は、全寮制だった。
とはいえある程度の規模の貴族となるとみな王都にも屋敷がある者が多い。
だから、形だけ学園の寮に部屋を持ちながらも実際には王都の屋敷から通っているという生徒も多かった。
だが、わたしは、がっつりと寮暮らしをしていた。
アルタス様たちは、けっこう厳しくてサリタニア王立魔法学園の生徒である以上は、寮生活をするべきだ、と言われたのだ。
わたし自身も望んだことだし。
別に養女だから気をつかっているとかそんなことではない。
ただ、ウルティア様から寮生活の楽しさをきかされていたからだ。
友だちとの交流や、勉強会。
それに放課後に開くお茶会とか。
入学前にウルティア様たちからきかされていたわたしは、いろいろ期待していたわけだった。
寮は、男女でわかれていて、わたしは、緑の蔦がからまった趣のある『ドリー』と呼ばれる女子寮の3階の一角に部屋があった。
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わたしもリリアさんが選んだメイドさんが側仕えのために同行してくれていた。
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サナさんは、きれいな金色の髪を肩まで伸ばしていて、それと同じ色の猫耳を持っていた。
獣人のメイドさんというのは決して珍しくはなかった。
身体能力が高く、気まわりもよい獣人は、貴族の従者としてはよく見かけられる。
メイド服を身に付けたサナさんは、わたしにお茶を入れながら訊ねてきた。
「初日は、いかがでした?お友だちは、できそうですか?」
わたしは、微妙な表情を浮かべていた。
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というか、ライモンドやセツ様たちとは、きゃっきゃ、うふふみたいなことはできない。
わたしは、もっとほんわかした友だちが欲しかった。
そう。
わたしが望んでいる友だちは、同性のかわいいお友だちだ。
でも。
そもそもが騎士科では、女の子がいないのだ。
どうしたら女の子の友だちができるのか?
悩んでいるわたしにサナが教えてくれたことによると1、2年生は、騎士科と魔法科は基礎科目では一緒に学ぶこともあるのだという。
それだ!
わたしは、きらん、と目を輝かせた。
そこで友だちを見つけるのだ!
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