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17 ダンジョンと奴隷と支配者の関係

17-14 男のロマン?

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          17ー14    男のロマン?

   「で?」
    俺は、クロイツににっこりと微笑んだ。
   「これは、なんだ?」
    「あら。これは、ビキニアーマーよ。知らなかったの?メリッサ」
   クロイツが赤いビキニを身に付けてポーズをとった。
   筋肉が!
   無駄に、筋肉が発達していて気色が悪い。
   「やはりどんな作戦もスタイリッシュにこなせなきゃ、大人の男とは言えないものね」
    「だから、なんでビキニ?」
   俺の質問にクロイツは、 唾を飛ばして力説した。
   「ビキニアーマーは、男のロマンよ!」
    クロイツは、黒いビキニをてに俺に迫ってきた。
   「さあ、あなたもこれを!メリッサ!」
    「断る!」
     俺は、きっぱりとクロイツの案を拒否した。
   クロイツは、ちらっとアル兄を見た 。
   アル兄は。
   今まで俺が見たこともないような、ドラゴンを瞬殺できそうな凍てついた眼差しでクロイツを見ていた。
    「あぁっ!その目・・!」
      クロイツが身悶えする。
    「たまらないわぁ!」
     興奮して、自分の世界に入り込んだまま戻ってきそうにないクロイツを置いておいて、テオが俺たちに説明した。
   「エルフの村には、小さな神殿があります。おそらくそこで婚礼の義は行われます。我々は、手勢を2手に分けて花婿たちを取り戻しましょう」
    以外とスタンダードな作戦に、俺は、驚いていた。
    普通じゃん!
    「ところで、クロたちは、無事なのか?」
    俺は、 テオに訊ねた。テオは、頷いた。
    「みなさん、隷属の魔法をかけられていますが、特に問題はないようです」
   マジかよ!
    「アレイアスは、すでに隷属の魔法の支配下にあるんだが?」
    俺が問うと、テオが表情を曇らせた。
    「彼に関しては、ちょっと、特殊ですね。
村の連中は、彼により上位の隷属魔法をかけているようですが」
    俺は、アレイアスのことが心配だった。
「そんな無茶なことして、アレイアスの体は、精神は、大丈夫なのか?」
    アル兄も、アレイアスのことが心配なようだった。
    なにしろ、彼は、アル兄の傭兵ギルドのリーダーだったし。
    「はい。今のところは」
    テオが答えた。
    「しかし、できるだけ速く助け出して術を解いた方がいいでしょう」
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