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16 冒険者生活始めました。
16-4 最強パーティですか?
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16ー4 最強パーティですか?
「では、お一人づつこの測定器の上に手を置いてもらえますか?」
「わかった」
まずは、ラクアスからだった。
ラクアスが手を置くと水晶は青く輝いた。お姉さんは、少し驚いた表情を浮かべた。
「あなたは、聖騎士、ですか?」
「いえ、ただの剣士ですから」
「はぁ」
お姉さんは、次に、アレイアスに声をかけた。
「じゃあ、次は、あなた」
「わかった」
アレイアスが手を触れると水晶が闇色に輝いた。
「あなたは!もしかして、魔王の眷属だったりしますか?」
お姉さんが恐る恐るきくとアレイアスは、答えた。
「いや、だたの暗殺者、だ」
「はい?」
困惑した様子のお姉さんは、次に、クロに水晶を差し出した。
クロが触れると水晶は、眩い金色の光を発して輝いた。
「これは・・あなたは、もしかして聖者様?」
「だから、何度も言ってるだろうが!騎士だよ、騎士!」
お姉さんは、負けずにキッと顔をあげると俺に向かって水晶を差し出した。
俺は、ゆっくりと水晶へ手を伸ばした。
俺が触れると水晶は、美しいオーロラ色の輝きを放って粉々に砕けて散った。
「こ、これは」
お姉さんは、涙目になって俺にきいた。
「あなたは、女神様?」
「俺は」
俺は、お姉さんの質問を軽く流した。
「ただの魔法使いなんで」
俺たちは、それぞれのランクの冒険者カードを手にした。
ラクアスは、Cクラス。アレイアスは、Aクラス。クロは、Sクラス。そして、俺は、「SSSクラス?」
俺は、カードを手にお姉さんに訊ねた。
「これ、何?」
「こっちが聞きたいです!」
お姉さんが切れた。
「あなたたち、いったい、何者なんですか?」
「俺たちは」
俺は、取り繕う様に笑った。
「ただの旅の商人見習いですよ」
「「嘘!」」
ギルドのスタッフたちが口を揃えた。
まあ、いろいろあったが、俺たちは、なんとか無事に冒険者となったわけだった。
「さあ、これから君たちには稼いでもらうよ」
アル兄がニヤリと笑ったのを見て、クロがきいた。
「おい!チビ!お前は、冒険者登録しないのかよ?」
「僕は、商人だからね。君たちが討伐してきた魔物を高く売るのが仕事だ」
「ちっ!」
クロが舌打ちした。
「この腹ぐろ商人が!」
「いえ、どういたしまして。脳筋バカ猫くん」
2人が睨み合う。
「とにかく!」
俺は、睨み合う2人の間に割って入った。
「ダンジョンへ、出発だ!」
「では、お一人づつこの測定器の上に手を置いてもらえますか?」
「わかった」
まずは、ラクアスからだった。
ラクアスが手を置くと水晶は青く輝いた。お姉さんは、少し驚いた表情を浮かべた。
「あなたは、聖騎士、ですか?」
「いえ、ただの剣士ですから」
「はぁ」
お姉さんは、次に、アレイアスに声をかけた。
「じゃあ、次は、あなた」
「わかった」
アレイアスが手を触れると水晶が闇色に輝いた。
「あなたは!もしかして、魔王の眷属だったりしますか?」
お姉さんが恐る恐るきくとアレイアスは、答えた。
「いや、だたの暗殺者、だ」
「はい?」
困惑した様子のお姉さんは、次に、クロに水晶を差し出した。
クロが触れると水晶は、眩い金色の光を発して輝いた。
「これは・・あなたは、もしかして聖者様?」
「だから、何度も言ってるだろうが!騎士だよ、騎士!」
お姉さんは、負けずにキッと顔をあげると俺に向かって水晶を差し出した。
俺は、ゆっくりと水晶へ手を伸ばした。
俺が触れると水晶は、美しいオーロラ色の輝きを放って粉々に砕けて散った。
「こ、これは」
お姉さんは、涙目になって俺にきいた。
「あなたは、女神様?」
「俺は」
俺は、お姉さんの質問を軽く流した。
「ただの魔法使いなんで」
俺たちは、それぞれのランクの冒険者カードを手にした。
ラクアスは、Cクラス。アレイアスは、Aクラス。クロは、Sクラス。そして、俺は、「SSSクラス?」
俺は、カードを手にお姉さんに訊ねた。
「これ、何?」
「こっちが聞きたいです!」
お姉さんが切れた。
「あなたたち、いったい、何者なんですか?」
「俺たちは」
俺は、取り繕う様に笑った。
「ただの旅の商人見習いですよ」
「「嘘!」」
ギルドのスタッフたちが口を揃えた。
まあ、いろいろあったが、俺たちは、なんとか無事に冒険者となったわけだった。
「さあ、これから君たちには稼いでもらうよ」
アル兄がニヤリと笑ったのを見て、クロがきいた。
「おい!チビ!お前は、冒険者登録しないのかよ?」
「僕は、商人だからね。君たちが討伐してきた魔物を高く売るのが仕事だ」
「ちっ!」
クロが舌打ちした。
「この腹ぐろ商人が!」
「いえ、どういたしまして。脳筋バカ猫くん」
2人が睨み合う。
「とにかく!」
俺は、睨み合う2人の間に割って入った。
「ダンジョンへ、出発だ!」
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