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11 学園祭の花は、誰だ?
11-5 編入生ですか?
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11ー5 編入生ですか?
その編入生たちがやってきたのは、 そんなこんなで俺たちが盛り上がっている頃のことだった。
ある日の朝礼の時間にアンナ先生が満面の笑みを浮かべた。
「今日は、編入生を紹介します」
アンナ先生に呼ばれて教室に入ってきた2人を見て、クラスの女子たちがざわめいた。
俺やクロたちも驚いていた。
それは、思わぬ人物だった。
金髪に緑の瞳の美少年がみんなに挨拶をした。
「ラクアス・アラクシアだ。ガーランド公国の自治領であるアラクシア王国から来た。魔法は、炎属性だ。よろしく頼む」
歓声がわっとあがる。
俺は、呆気にとられていた。
が、もっと驚くことがあった。
ラクアスの隣に立っていた黒髪、赤目の亜人と思われる人物にみんなの注目は、集まっていた。
最近、王都にも傭兵ギルドから派遣された傭兵たちが見られるようになってきたとはいえ、まだまだ亜人の存在は珍しいものだった。
「アレイアス君も、みなさんにご挨拶してね」
アンナ先生に促されて、アレイアスは、素っ気なく言った。
「アレイアス・ダークだ。グラナダ大陸のイロイリア王国のアウメネス王の子で、今は、アラクシア王国の傭兵をしている。この度、アラクシア王国の王子であるラクアス殿下の留学に際して、同行することになった」
クラスのみんながザワザワしていた。
無理もない。
アレイアスの首には、隷属の首輪がはめられていた。
「奴隷?」
「そんな、まさか」
ざわついているクラスの連中にアンナ先生が言った。
「みなさん、アレイアスくんは、訳あって隷属の首輪をつけられていますが、そんなことは、この学舎においては関係ないことです。この魔法学園は、学びたいという意思を持つものに開かれた場所ですからね」
「でも、先生!」
1人の女子がアンナ先生に質問した。
「わたくしたち、奴隷と一緒に学ばなくてはいけませんの?」
「みなさん、アレイアス君は、奴隷とはいえ、1国の皇子様なのよ。きっと、いつか、彼と共に学べたことを感謝するときがきます」
「でも・・」
「質問も、もうないようですし、2人とも席についてくださいね。2人は、ネイジアさんの隣の席にどうぞ。ネイジアさん、2人のことよろしくお願いしますね」
そう言うと、アンナ先生は、そそくさと教室を去っていった。
何、生徒に生徒の世話を押し付けてんだよ!
「ネイジア」
2人が俺の側へとやって来たから、俺は、座っている席の近くの空いている席へと2人を座らせた。
「なんで、お前たち、こんなとこに」
「いや、私も、少しは、世間のことを学ばなくてはならないとおもったのでね」
ラクアスが微笑んだ。
だからって、この学園に来なくってもいいんじゃね?
俺は、そっと溜め息をついた。
その編入生たちがやってきたのは、 そんなこんなで俺たちが盛り上がっている頃のことだった。
ある日の朝礼の時間にアンナ先生が満面の笑みを浮かべた。
「今日は、編入生を紹介します」
アンナ先生に呼ばれて教室に入ってきた2人を見て、クラスの女子たちがざわめいた。
俺やクロたちも驚いていた。
それは、思わぬ人物だった。
金髪に緑の瞳の美少年がみんなに挨拶をした。
「ラクアス・アラクシアだ。ガーランド公国の自治領であるアラクシア王国から来た。魔法は、炎属性だ。よろしく頼む」
歓声がわっとあがる。
俺は、呆気にとられていた。
が、もっと驚くことがあった。
ラクアスの隣に立っていた黒髪、赤目の亜人と思われる人物にみんなの注目は、集まっていた。
最近、王都にも傭兵ギルドから派遣された傭兵たちが見られるようになってきたとはいえ、まだまだ亜人の存在は珍しいものだった。
「アレイアス君も、みなさんにご挨拶してね」
アンナ先生に促されて、アレイアスは、素っ気なく言った。
「アレイアス・ダークだ。グラナダ大陸のイロイリア王国のアウメネス王の子で、今は、アラクシア王国の傭兵をしている。この度、アラクシア王国の王子であるラクアス殿下の留学に際して、同行することになった」
クラスのみんながザワザワしていた。
無理もない。
アレイアスの首には、隷属の首輪がはめられていた。
「奴隷?」
「そんな、まさか」
ざわついているクラスの連中にアンナ先生が言った。
「みなさん、アレイアスくんは、訳あって隷属の首輪をつけられていますが、そんなことは、この学舎においては関係ないことです。この魔法学園は、学びたいという意思を持つものに開かれた場所ですからね」
「でも、先生!」
1人の女子がアンナ先生に質問した。
「わたくしたち、奴隷と一緒に学ばなくてはいけませんの?」
「みなさん、アレイアス君は、奴隷とはいえ、1国の皇子様なのよ。きっと、いつか、彼と共に学べたことを感謝するときがきます」
「でも・・」
「質問も、もうないようですし、2人とも席についてくださいね。2人は、ネイジアさんの隣の席にどうぞ。ネイジアさん、2人のことよろしくお願いしますね」
そう言うと、アンナ先生は、そそくさと教室を去っていった。
何、生徒に生徒の世話を押し付けてんだよ!
「ネイジア」
2人が俺の側へとやって来たから、俺は、座っている席の近くの空いている席へと2人を座らせた。
「なんで、お前たち、こんなとこに」
「いや、私も、少しは、世間のことを学ばなくてはならないとおもったのでね」
ラクアスが微笑んだ。
だからって、この学園に来なくってもいいんじゃね?
俺は、そっと溜め息をついた。
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