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7 カップリングで楽しい学園生活?
7-12 流れ者
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7ー12 流れ者
自分の割り当てられているらしい部屋へと俺を連れ込んだアンナ先生は、俺に言った。
「なぜ、わかったの?」
「いや、なんとなく」
俺が答えると、アンナ先生は、爪を噛みながら言った。
「こんなことで邪魔されるわけにはいかないのよ!」
「えっ?何を?」
「もちろん玉の輿のよ!」
アンナ先生が言った。
「いい?ガーランドさん。私のこと、異世界転生者だとわかってしまうということは、きっとあなたもそうなんでしょう?」
「まあ、そうですけど」
俺が認めるとアンナ先生は、頷いた。
「この世界には、3つの『悪』があります」
「はい?」
「1つ目は、他の大陸に住んでいるという亜人類たち」
ええっ?
俺は、驚いていた。
そうだったの?
「そして、2つ目は、野放しになっている魔物」
まあ、魔物は、仕方ないのかな?
アンナ先生は、続けた。
「3つ目は、この世界によそから転生してきた異世界転移者、別名、『流れ者』です」
「はい?」
俺は、先生にきいた。
「マジで?」
「マジです」
アンナ先生は頷くと話始めた。
「かつてこの世界がまだ、幼く天を舞う竜も、地を行くフェンリルもまだこの大陸に別たれることなく生きていた頃のこと。この世界にやってきた1人の『流れ者』がこの世界の支配者となろうとしていた亜人類たちの王となり人間たちを苦しめていた。それを倒し、人類を救ったのが今の支配者である9人の天魔王たちでした」
「あ、それ、俺も知っていますよ」
俺は、アンナ先生に言った。
「『古事創世記』の中に出てくる始まりの話、ですよね?」
『古事創世記』は、この世界にある数少ない小説のようなけっこう面白い読み物であり、その中には、時々、超越悪としての『流れ者』が出てくることは知っているけど、それが異世界転生者のことだなんて、どこにも書いてなかったぞ。
アンナ先生は、そっと俺に顔を寄せると囁いた。
「『流れ者』は、普通、亜人類たちの間に生まれてくると言われています。でも、時々、普通の人類の間にも生まれてくることがあります。ただ、そういう場合は、すべて、生まれて間もないうちに闇へと葬られるのが常とされています。そのために信託の儀式があるのです。あの儀式によって人は、選別されているのです」
アンナ先生は、俺をじっと見つめた。
「『この世の者』と『彼の世の者』とが」
マジですか?
俺は、そんな話は知らなかったぞ!
自分の割り当てられているらしい部屋へと俺を連れ込んだアンナ先生は、俺に言った。
「なぜ、わかったの?」
「いや、なんとなく」
俺が答えると、アンナ先生は、爪を噛みながら言った。
「こんなことで邪魔されるわけにはいかないのよ!」
「えっ?何を?」
「もちろん玉の輿のよ!」
アンナ先生が言った。
「いい?ガーランドさん。私のこと、異世界転生者だとわかってしまうということは、きっとあなたもそうなんでしょう?」
「まあ、そうですけど」
俺が認めるとアンナ先生は、頷いた。
「この世界には、3つの『悪』があります」
「はい?」
「1つ目は、他の大陸に住んでいるという亜人類たち」
ええっ?
俺は、驚いていた。
そうだったの?
「そして、2つ目は、野放しになっている魔物」
まあ、魔物は、仕方ないのかな?
アンナ先生は、続けた。
「3つ目は、この世界によそから転生してきた異世界転移者、別名、『流れ者』です」
「はい?」
俺は、先生にきいた。
「マジで?」
「マジです」
アンナ先生は頷くと話始めた。
「かつてこの世界がまだ、幼く天を舞う竜も、地を行くフェンリルもまだこの大陸に別たれることなく生きていた頃のこと。この世界にやってきた1人の『流れ者』がこの世界の支配者となろうとしていた亜人類たちの王となり人間たちを苦しめていた。それを倒し、人類を救ったのが今の支配者である9人の天魔王たちでした」
「あ、それ、俺も知っていますよ」
俺は、アンナ先生に言った。
「『古事創世記』の中に出てくる始まりの話、ですよね?」
『古事創世記』は、この世界にある数少ない小説のようなけっこう面白い読み物であり、その中には、時々、超越悪としての『流れ者』が出てくることは知っているけど、それが異世界転生者のことだなんて、どこにも書いてなかったぞ。
アンナ先生は、そっと俺に顔を寄せると囁いた。
「『流れ者』は、普通、亜人類たちの間に生まれてくると言われています。でも、時々、普通の人類の間にも生まれてくることがあります。ただ、そういう場合は、すべて、生まれて間もないうちに闇へと葬られるのが常とされています。そのために信託の儀式があるのです。あの儀式によって人は、選別されているのです」
アンナ先生は、俺をじっと見つめた。
「『この世の者』と『彼の世の者』とが」
マジですか?
俺は、そんな話は知らなかったぞ!
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