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9 魔王と聖者と浄化の旅(3)

9ー4 どうして欲しい?

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 9ー4 どうして欲しい?

 「は、いっ!」
 僕は、震える手でスカートを押さえながらなんとか返答した。
 イグルトは、僕のことを弄りながらにやりと笑った。
 「それが本当ならありがたい話だ。お前をエサにヤマトをこの魔王国に繋ぎ止めておくことができる」
 魔王国にヤマトを繋ぎ止める?
 こんな状況にもかかわらず僕のものは、だんだんと頭をもたげてきていた。
 「はっ、あっ、もう、やめて」
 僕は、涙目でイグルトのことを見つめた。
 イグルトは、僕の目元を舌で舐めた。
 「聖者殿を手に入れるために、お前を手に入れさせてもらう」
 「ひぁっ!」
 イグルトが僕のものをつぅっと長く伸ばされた爪先で撫で上げると、その先端へと爪を差し込んできた。
 「あぁあっ!やめてぇっ!」
 「お前は、私のもの、だ。それを刻んでやる」 
 「い、いやぁっ!やめてっ!」
 僕は、入ってきたらいけないものが入ってくる快感と痛みに身を悶えさせながら悲鳴をあげた。
 「あぁっ!」
 「まだ、いくことは許さんぞ」
 イグルトは、僕の耳元で囁いた。
 「お前には、私が快感を教えてやろう。本当の快感をな」
 イグルトが僕の着ているドレスの胸元を開いて僕のこぶりな胸の飾りを暴いて舌でぺろりと舐めた。
 ぴちゃぴちゃという淫らな音に僕は、喘いでいた。
 イグルトが長い爪を僕の中から抜き去ったかと思ったら、再びずくん、と差し込んでくる。
 「あ、ひぅっ!」
 スカートを握りしめて堪えている僕の首筋を舌で舐めながらイグルトは、にやりと笑った。
 「これをもう少し押し込んだらお前の膀胱は使い物にならなくなる」
 「あっ、やめ、てっ」
 「抜けば、お前は、お漏らしする」
 イグルトが僕の耳元できいた。
 「どうして欲しい?」
 僕は、涙を流しながら小声で呟いた。
 「・・いて・・」
 「なんだって?」
 イグルトに問われて僕は、泣きながら願った。
 「抜いて・・くださ、い」
 「いいだろう」
 イグルトが低く笑いながら長い爪先を僕の中から抜き去ったと同時に高まる排泄感を止められず、僕は、尿を迸らせた。
 「あぁぁっ」
 僕は、止められずに放尿し続けた。
 泣いている僕にイグルトが優しく口づけして微笑んだ。
 「いけない子だ。こんな大きくなってお漏らしするなんて」
 「ひぅっ・・うぅっ・・」
 泣きじゃくっている僕のことを抱き上げるとイグルトは、僕を隣の部屋へと連れていった。
 そこは、寝室で大きなベッドがあった。
 イグルトは、僕をそこへと運ぶとそっベッドの上に下ろした。
 「案じるな。お前は、すぐに私を愛するようになる」
 
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