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8 魔王と聖者と浄化の旅(2)
8ー14 全身全霊で
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8ー14 全身全霊で
ロニさんは、僕に近寄ってくるとするすると僕の着ていたドレスを脱がせていった。
気がつくと僕は、裸でそこに立っていた。
ロニさんは、僕の裸を見ても顔色一つ変えることはなかった。
「こちらへ」
ロニさんは、僕をそのまま浴室へと連れていき体を清めると浴室にあった簡易ベッドへと導いた。
僕が横たわるとロニさんは、僕の全身にいい匂いのするオイルを塗り始めた。
途中、僕の下腹に手を置くと弱い魔力を流した。
「もう、スライムを飼っておられるのですか?」
ロニさんは、少しだけ驚いた顔をした。
僕は、恥ずかしくて顔を背けた。
ロニさんは、クスッと笑った。
「前処理は、大丈夫そうですね」
「あらあら」
僕がロニさんの世話になっているのを見ていたアリシアさんが興味深げに呟いた。
「そんなものを飼ってるなんてね。いいところのぼっちゃまなのにスゴいわね」
僕は、何も言えずただ顔を伏せていた。
ロニさんが手際よく僕に派手な赤いドレスを着せていくのを見ていたアリシアさんは、満足そうに頷いた。
「これでいいわ。ご苦労様、ロニ」
それから僕らは、客の迎えの馬車が来るまでアリシアさんの部屋で待つことになった。
アリシアさんは、僕に話した。
「いい?あなたのお仕事は、悩める聖者様のことをあなたの全身をくまなく使ってお慰めすることよ」
僕は、アリシアさんの言葉に無言で頷いた。
アリシアさんは、ふぅっとため息を漏らした。
「実は、聖者様にはほんとに手を焼いていたのよ。うちの一番人気の子達を行かせても拒絶されてしまうし。でも、まさか、そっちの方がいい方だったとは思ってもいなかったけどね」
「そっちの方?」
「そうでしょう?まさか、女の子より男の子の方がいい方だとは思いもしなかったわ」
アリシアさんが戸惑っている僕に向かっていい放った。
「わたしをごまかせると思っているの?あなたは、あの聖者様の性癖を知った上でやってきたんでしょう。言っておくけど、おかしなことをしたらすぐにイグルト様の配下に消されるわよ」
「わかってます」
僕は、頷いた。
「変なことはしません。ただ彼の・・聖者様のためだけにお仕えします」
ドアがノックされあの女の獣人が入ってきた。
「イグルト様のお迎えが見えられました」
「さあ、心の準備はできていて?ラムダ」
アリシアさんがきいてきた。
「あなたの目的は知らないけど、しっかりと聖者様を満足させて差し上げるのよ」
「はい」
僕は、椅子から立ち上がるとにっこりと微笑んだ。
「全身全霊で聖者様をお慰めいたします」
ロニさんは、僕に近寄ってくるとするすると僕の着ていたドレスを脱がせていった。
気がつくと僕は、裸でそこに立っていた。
ロニさんは、僕の裸を見ても顔色一つ変えることはなかった。
「こちらへ」
ロニさんは、僕をそのまま浴室へと連れていき体を清めると浴室にあった簡易ベッドへと導いた。
僕が横たわるとロニさんは、僕の全身にいい匂いのするオイルを塗り始めた。
途中、僕の下腹に手を置くと弱い魔力を流した。
「もう、スライムを飼っておられるのですか?」
ロニさんは、少しだけ驚いた顔をした。
僕は、恥ずかしくて顔を背けた。
ロニさんは、クスッと笑った。
「前処理は、大丈夫そうですね」
「あらあら」
僕がロニさんの世話になっているのを見ていたアリシアさんが興味深げに呟いた。
「そんなものを飼ってるなんてね。いいところのぼっちゃまなのにスゴいわね」
僕は、何も言えずただ顔を伏せていた。
ロニさんが手際よく僕に派手な赤いドレスを着せていくのを見ていたアリシアさんは、満足そうに頷いた。
「これでいいわ。ご苦労様、ロニ」
それから僕らは、客の迎えの馬車が来るまでアリシアさんの部屋で待つことになった。
アリシアさんは、僕に話した。
「いい?あなたのお仕事は、悩める聖者様のことをあなたの全身をくまなく使ってお慰めすることよ」
僕は、アリシアさんの言葉に無言で頷いた。
アリシアさんは、ふぅっとため息を漏らした。
「実は、聖者様にはほんとに手を焼いていたのよ。うちの一番人気の子達を行かせても拒絶されてしまうし。でも、まさか、そっちの方がいい方だったとは思ってもいなかったけどね」
「そっちの方?」
「そうでしょう?まさか、女の子より男の子の方がいい方だとは思いもしなかったわ」
アリシアさんが戸惑っている僕に向かっていい放った。
「わたしをごまかせると思っているの?あなたは、あの聖者様の性癖を知った上でやってきたんでしょう。言っておくけど、おかしなことをしたらすぐにイグルト様の配下に消されるわよ」
「わかってます」
僕は、頷いた。
「変なことはしません。ただ彼の・・聖者様のためだけにお仕えします」
ドアがノックされあの女の獣人が入ってきた。
「イグルト様のお迎えが見えられました」
「さあ、心の準備はできていて?ラムダ」
アリシアさんがきいてきた。
「あなたの目的は知らないけど、しっかりと聖者様を満足させて差し上げるのよ」
「はい」
僕は、椅子から立ち上がるとにっこりと微笑んだ。
「全身全霊で聖者様をお慰めいたします」
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