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9 戦場の天使ですか?
9ー7 ピンチ!
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9ー7 ピンチ!
きぃんと空気が冷えていきわたしの回りで渦をまいた。
わたしは、舞を舞うように光を抱き締める。
どうか。
一人の犠牲者も出すことなく、怪我をした人たちが全て救われるように。
お願い!
わたしは、両手を組んで天を仰いだ。
光が。
どこか、遠くから降ってくる。
「なんだ?」
降り注ぐ光に人々は、手を止めて空を仰ぐ。
「光が?」
「光が、降ってくる!」
そのとき。
光の粒に触れた怪我人がむくりと起き上がるのが見えた。
「あれ?俺、確かにさっき・・」
「なんだ?これは!」
倒れていたアイビー大尉が両手を見つめて叫んだ。
「エリアヒール?いや、これは、そんなもんじゃない!これは、まるで・・」
アイビー大尉の言葉が遠くに聞こえた。
「女神の癒し、か?」
倒れていた怪我人が全て無傷で起き出す。
テントのあった場所の中央でぼろぼろに破れた軍服を着た見知らぬ若い男が座り込んだままきょときょとと辺りを見回していた。
「そんなバカな。俺は、確かにやり遂げた筈なのに・・」
いやいやいや!
わたしは、ぎょっとして息を飲んだ。
即死したんじゃないの?
自爆したんだよね?
わたしが無言で見つめていると兵士たちがその若い男を立たせてどこかへ連れ去っていった。
マジですか?
わたし、ちょっとスゴいんじゃね?
というか、魔女って無敵?
しばしぼぅっと立ち尽くしていたわたしにアイビー大尉が近づいてきた。
「ロドニー・アルトグレイス!」
わたしは、一瞬なんでここでロドニーがでてくるのか理解できなかった。
だが、すぐに他の人々にはわたしの姿はロドニーに見えているのだ。
わたしは、慌てて返事をした。
「はいぃっ!」
「お前は・・いや、あなたは、聖なる力の持ち主だったのですか?」
ええっ?
わたしは、なんと答えたらいいのかわからず黙り込んだ。
わたしがロドニーでないことがばれたら大変なことになる!
一応、我が国では、女性の従軍は、許されていない。
やばい!
追い返されるどころの話じゃなくなってしまう。
まだ、オルトにも会えてないのに!
きぃんと空気が冷えていきわたしの回りで渦をまいた。
わたしは、舞を舞うように光を抱き締める。
どうか。
一人の犠牲者も出すことなく、怪我をした人たちが全て救われるように。
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わたしは、両手を組んで天を仰いだ。
光が。
どこか、遠くから降ってくる。
「なんだ?」
降り注ぐ光に人々は、手を止めて空を仰ぐ。
「光が?」
「光が、降ってくる!」
そのとき。
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「あれ?俺、確かにさっき・・」
「なんだ?これは!」
倒れていたアイビー大尉が両手を見つめて叫んだ。
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アイビー大尉の言葉が遠くに聞こえた。
「女神の癒し、か?」
倒れていた怪我人が全て無傷で起き出す。
テントのあった場所の中央でぼろぼろに破れた軍服を着た見知らぬ若い男が座り込んだままきょときょとと辺りを見回していた。
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いやいやいや!
わたしは、ぎょっとして息を飲んだ。
即死したんじゃないの?
自爆したんだよね?
わたしが無言で見つめていると兵士たちがその若い男を立たせてどこかへ連れ去っていった。
マジですか?
わたし、ちょっとスゴいんじゃね?
というか、魔女って無敵?
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わたしは、一瞬なんでここでロドニーがでてくるのか理解できなかった。
だが、すぐに他の人々にはわたしの姿はロドニーに見えているのだ。
わたしは、慌てて返事をした。
「はいぃっ!」
「お前は・・いや、あなたは、聖なる力の持ち主だったのですか?」
ええっ?
わたしは、なんと答えたらいいのかわからず黙り込んだ。
わたしがロドニーでないことがばれたら大変なことになる!
一応、我が国では、女性の従軍は、許されていない。
やばい!
追い返されるどころの話じゃなくなってしまう。
まだ、オルトにも会えてないのに!
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