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8 わたしが聖女?
8ー7 獣人?
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8ー7 獣人?
というわけでわたしは、エミリアおばあ様の予想している普通の人の薬の摂取量をもとにして小エルフの服用すべき量を計算した。
それは、ほんの一滴にも満たないようなわずかな量だった。
わたしは、針の先を薬に浸すとそれをクルルに分け与えた。
クルルは、その一滴の薬をごくりと飲み干した。
エミリアおばあ様の研究では、この薬は摂取量が多くても少なくっても毒にしかならない。
わたしとヒゲトガリネズミは、クルルの様子を見守った。
クルルは、しばらく身動きもしなかった。
「クルル?」
わたしが呼び掛けるとクルルは、びくん、とみじろいだ。
クルルは、自分の小さな手のひらを覗き込んでいたがすぐに顔をあげて呟いた。
「体が・・ぎしぎしして動きにくかったのが滑らかに動くようになってます!」
クルルは、わたしとヒゲトガリネズミの前でくるりと回転して見せた。
わたしは、幽霊たちの力を使ってクルルの体を診断した。
どうやら無事に病は、癒されているようだった。
わたしは、このことをすぐにゲオルグ・インザーク大公閣下のもとへと知らせたかった。
だが。
気がつくともう夜は更けていて辺りに人影も見えなかった。
翌朝まで伝書用の小型竜を扱う伝書屋さんも店を開けていない。
諦めてとりあえず部屋に戻って休もうとしたとき、わたしの足元に何かがすり寄ってきた。
モコモコとしているそれは、女子寮の主という別名を持っている白猫のハクビだった。
「みゃおぉん!」
「な、何?」
わたしが身構えるとハクビは、にまぁっと笑った。
「あたしの力が必要かしら?アリシアちゃん」
はい?
わたしは、きょろきょろと辺りを見回した。
だが、周囲にはわたしとクルルの他には、誰もいなかった。
やれやれ。
わたしは、頭を振った。
幻聴がきこえるなんて、わたし、疲れてんじゃね?
無理もない。
馬車での長旅に、王城でのお茶会。
そして、薬作りだ。
ほんと、もう、くたくただ。
「おい!」
その謎の声は、怒ったようにわたしに言った。
「いいかげん、気づけよ!」
ぽんっ!
なんかわからないが、小さな破裂音のような音がしてわたしが足元を見るとそこには、ちょこんと少女が座り込んでいた。
というか、獣人?
というわけでわたしは、エミリアおばあ様の予想している普通の人の薬の摂取量をもとにして小エルフの服用すべき量を計算した。
それは、ほんの一滴にも満たないようなわずかな量だった。
わたしは、針の先を薬に浸すとそれをクルルに分け与えた。
クルルは、その一滴の薬をごくりと飲み干した。
エミリアおばあ様の研究では、この薬は摂取量が多くても少なくっても毒にしかならない。
わたしとヒゲトガリネズミは、クルルの様子を見守った。
クルルは、しばらく身動きもしなかった。
「クルル?」
わたしが呼び掛けるとクルルは、びくん、とみじろいだ。
クルルは、自分の小さな手のひらを覗き込んでいたがすぐに顔をあげて呟いた。
「体が・・ぎしぎしして動きにくかったのが滑らかに動くようになってます!」
クルルは、わたしとヒゲトガリネズミの前でくるりと回転して見せた。
わたしは、幽霊たちの力を使ってクルルの体を診断した。
どうやら無事に病は、癒されているようだった。
わたしは、このことをすぐにゲオルグ・インザーク大公閣下のもとへと知らせたかった。
だが。
気がつくともう夜は更けていて辺りに人影も見えなかった。
翌朝まで伝書用の小型竜を扱う伝書屋さんも店を開けていない。
諦めてとりあえず部屋に戻って休もうとしたとき、わたしの足元に何かがすり寄ってきた。
モコモコとしているそれは、女子寮の主という別名を持っている白猫のハクビだった。
「みゃおぉん!」
「な、何?」
わたしが身構えるとハクビは、にまぁっと笑った。
「あたしの力が必要かしら?アリシアちゃん」
はい?
わたしは、きょろきょろと辺りを見回した。
だが、周囲にはわたしとクルルの他には、誰もいなかった。
やれやれ。
わたしは、頭を振った。
幻聴がきこえるなんて、わたし、疲れてんじゃね?
無理もない。
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そして、薬作りだ。
ほんと、もう、くたくただ。
「おい!」
その謎の声は、怒ったようにわたしに言った。
「いいかげん、気づけよ!」
ぽんっ!
なんかわからないが、小さな破裂音のような音がしてわたしが足元を見るとそこには、ちょこんと少女が座り込んでいた。
というか、獣人?
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