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4 ダンジョンでどっきり!?
4ー6 すべては、わたしのもの
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4ー6 すべては、わたしのもの
わたしがアレン先生に出した条件は、ダンジョンでのオリエンテーションでの班わけでわたしを攻略対象たちと同じ班にしてもらうというものだった。
これならダンジョン攻略の間に仲良くなれそうだし。
しかし。
班は、5人一組になっているのだ。
残る一人は?
「そろいましたの?」
馬車の中から声がしてマリアンナ様が顔を出した。
「マリアンナ様?」
わたしは、少し驚いていた。
最後の一人は、当然ロドニーだと思っていたのだ。
アレン先生にわたしがクラウス殿下たちと同じ班にして欲しいとお願いしたとき、奴は、微妙な表情をしていた。
きっと、わたしのことをイケメンたちを落として玉の輿を狙っているしょうもない女だとでも思ったのだろう。
だがしかし。
わたしのアルトグレイス家だってなかなかの家柄だし。
たぶん、虫除けのつもりでマリアンナ様を同じ班にしたのだろう。
でも、この虫除けは、わたしにはきかないのだよ!
わたしたちは、馬車に乗り込み学園から出発した。
広い馬車の中でわたしは、一人で場所をとっていた。
そのせいで向かい合った馬車の座面の片側にイケメン3人がぎゅうぎゅうに座ることになった。
本来ならマリアンナ様とクラウス殿下が一緒の座席に座る筈なのにマリアンナ様と鎧を着たわたしという組み合わせになってしまっていた。
だが、マリアンナ様は、気にしない。
だって、わたしのことが大好きだから。
「アリシア、すごい鎧ね」
「はい!」
わたしは、言い返事をした。
「このダンジョン攻略にかけているんです!」
いろいろなものを。
「何をかけてもいいが」
クラウス殿下がにっこりと微笑んだ。
「命は大切にしてくれよ、アルトグレイス」
ほわあっ。
わたしは、またイケメンのオーラに圧倒されていた。
攻略対象はロドニーでなれてると思っていたけど、やっぱり王子様は、違うな!
それからわたしたちは、そこそこ和やかに馬車の旅を楽しんだ。
わたしは、鎧の下から取り出した弁当をみなに振る舞った。
わたしが寮の厨房を借りて作ったものだ。
もちろん、例のお薬がたっぷり入っている。
あまりにも姑息だが、自分の未来のためには仕方がない。
わたしが弁当をすすめると最初、攻略対象たちは、遠慮していた。
無理もない。
彼らにとってわたしは、ほぼ赤の他人。
知らない人から食べ物をもらってはいけないと彼らも教わっているのだろう。
だが、こっちには強い見方がいるのだ。
「まあ、おいしそうですわ!」
マリアンナ様がパクついているのをみてイケメンたちもおずおずとわたしの弁当に手を伸ばしだした。
ふふふ。
わたしは、顔が緩んでいくのを感じていた。
アレクシスめ。
臍を噛むがいい!
わたしは、クラウス殿下が伊達巻をつまんでいるのをみてほくそ笑みを浮かべた。
これで全ては、わたしのもの、だ。
わたしがアレン先生に出した条件は、ダンジョンでのオリエンテーションでの班わけでわたしを攻略対象たちと同じ班にしてもらうというものだった。
これならダンジョン攻略の間に仲良くなれそうだし。
しかし。
班は、5人一組になっているのだ。
残る一人は?
「そろいましたの?」
馬車の中から声がしてマリアンナ様が顔を出した。
「マリアンナ様?」
わたしは、少し驚いていた。
最後の一人は、当然ロドニーだと思っていたのだ。
アレン先生にわたしがクラウス殿下たちと同じ班にして欲しいとお願いしたとき、奴は、微妙な表情をしていた。
きっと、わたしのことをイケメンたちを落として玉の輿を狙っているしょうもない女だとでも思ったのだろう。
だがしかし。
わたしのアルトグレイス家だってなかなかの家柄だし。
たぶん、虫除けのつもりでマリアンナ様を同じ班にしたのだろう。
でも、この虫除けは、わたしにはきかないのだよ!
わたしたちは、馬車に乗り込み学園から出発した。
広い馬車の中でわたしは、一人で場所をとっていた。
そのせいで向かい合った馬車の座面の片側にイケメン3人がぎゅうぎゅうに座ることになった。
本来ならマリアンナ様とクラウス殿下が一緒の座席に座る筈なのにマリアンナ様と鎧を着たわたしという組み合わせになってしまっていた。
だが、マリアンナ様は、気にしない。
だって、わたしのことが大好きだから。
「アリシア、すごい鎧ね」
「はい!」
わたしは、言い返事をした。
「このダンジョン攻略にかけているんです!」
いろいろなものを。
「何をかけてもいいが」
クラウス殿下がにっこりと微笑んだ。
「命は大切にしてくれよ、アルトグレイス」
ほわあっ。
わたしは、またイケメンのオーラに圧倒されていた。
攻略対象はロドニーでなれてると思っていたけど、やっぱり王子様は、違うな!
それからわたしたちは、そこそこ和やかに馬車の旅を楽しんだ。
わたしは、鎧の下から取り出した弁当をみなに振る舞った。
わたしが寮の厨房を借りて作ったものだ。
もちろん、例のお薬がたっぷり入っている。
あまりにも姑息だが、自分の未来のためには仕方がない。
わたしが弁当をすすめると最初、攻略対象たちは、遠慮していた。
無理もない。
彼らにとってわたしは、ほぼ赤の他人。
知らない人から食べ物をもらってはいけないと彼らも教わっているのだろう。
だが、こっちには強い見方がいるのだ。
「まあ、おいしそうですわ!」
マリアンナ様がパクついているのをみてイケメンたちもおずおずとわたしの弁当に手を伸ばしだした。
ふふふ。
わたしは、顔が緩んでいくのを感じていた。
アレクシスめ。
臍を噛むがいい!
わたしは、クラウス殿下が伊達巻をつまんでいるのをみてほくそ笑みを浮かべた。
これで全ては、わたしのもの、だ。
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