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3 どきどきの学園生活ですか?

3ー9 試験

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 3ー9 試験

 翌日は、魔法と剣技の実技のテストだった。
 わたしは、昨夜眠れなくって少し遅刻してしまった。
 みんな、実技用の動きやすい服装をして闘技場に集まっていた。
 わたしも動きやすいクリーム色のワンピース姿でそっと後ろの方に加わった。
 「遅刻ですよ、アリシア・アルトグレイス」
 アレン先生が冷ややかにわたしに告げた。
 「ずいぶんと余裕ですね」
 「そういうわけでは」
 わたしは、もごもごと言い訳した。
 アレン先生は、ぷぃっとそっぽを向くと、試験の説明を始めた。
 「試験は、実戦形式で行われる。このテストの結果によって学期末のダンジョンでのオリエンテーションの班分けがされるのでそのつもりでしっかりやるように」
 わたしは、なんとかしてここで好成績をおさめて攻略対象たちと同じグループに入りたかった。
 それは、アレクシスも同じだろう。
 アレクシスは、ああ見えても貴重な治癒魔術が使える。
 だが、それだけではこの試験で好成績はおさめられない。
 しかし、それは、わたしにも言えていた。
 わたしの神から与えられたギフトは、農業だ。
 いったい何ができるって言うの?
 農業って!
 絶望的!
 しかし、なんとしても好成績をとらなくては。
 将来の破滅回避がかかっているのだ。
 だが、わたしは、完全にびびっていた。
 なにしろわたしは、試験官である人たちの秘密を知っているのだ。
 もしかしたらここで事故を装って抹殺されるかもしれない。
 よし!
 わたしは、決意を固めた。
 命大事に、がんばろう!
 突然、きゃーっという歓声が聞こえて顔をあげると、闘技場では、攻略対象であるロドニーが剣術の講師である騎士団員のフランシス先生と対峙していた。
 なんで?
 わたしは、焦っていた。
 生徒同士の試合じゃなかったの?
 「今回は、生徒同士ではなく、相手は我々講師がするから、そのつもりで」
 忘れていました、という様な軽さでアレン先生が付け加えた。
 マジですか?
 わたしは、息を飲んだ。
 奴ら、本気でわたしを潰す気だ!
 これは、まずい!
 わたしは、焦っていた。
 こんなとき、エミリアおばあ様ならどうするか?
 わたしは、考えていた。
 おばあ様なら、きっと。
 
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