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3 どきどきの学園生活ですか?
3ー6 悪役令嬢たちのお茶会
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3ー6 悪役令嬢たちのお茶会
この状況は、考えようによっては利用できるかもしれない。
わたしは、そう考えることにした。
この無法地帯と化している乙女ゲームを丸く納めるためにはこの最強の悪役令嬢であるマリアンナ様の力を借りるしかない。
というか、別にハーレムエンドじゃなくってもいいわけだし。
目的は、アレクシスのハーレムエンドを阻めればいいわけだし。
普通のあるべき姿に戻せばいいだけじゃん。
つまり、攻略対象がそれぞれの婚約者と結ばれればいいわけだ。
ヒロイン、というかアレクシスとでなければ大丈夫!
というわけでわたしは、マリアンナ様経由でクッキーをそれぞれの攻略対象者のルートの悪役令嬢に配ることにした。
もちろんそれは、わたしが悪役令嬢を全攻略するためなどではない。
それぞれの悪役令嬢からそのお相手の攻略対象者へクッキーを渡してもらってそれを食べた攻略対象者とその悪役令嬢が結ばれればぐるっと丸く収まるというわけだ。
そうして、わたしのクッキーばらまき大作戦が決行された。
そして。
それから2~3日後。
なぜか、わたしは、悪役令嬢たちの開いたお茶会へと招かれていた。
そこは、マリアンナ様のお部屋だった。
私の部屋も立派だったが、マリアンナ様の部屋ほどじゃない。
まさに一軒家なみの広さに重厚な家具。
お茶会で使われている茶器ももちろん最高級の品だった。
「はい、アリシア。あ~んして」
にっこりと微笑んで白くて長い指先でつまんだ焼き菓子をわたしの口許へと差し出すマリアンナ様に、ライナルートの悪役令嬢であるライナの婚約者であるララ・リーエンスが頬をぷぅっと膨らませる。
「ずるいですわ!マリアンナ様ばっかりアリシアにべたべたして!」
「まあ。私は、べたべたなんてしていませんわ」
マリアンナ様がきっぱりと言った。
このままだとわたしをめぐって喧嘩になりそうなのでわたしは、半笑いで二人を止めに入った。
「ララ様にも食べさせてほしいですぅ」
「まあ、アリシアったら」
ララ様がかわいくって堪らないという様子でわたしにしなだれかかってくる。
それを見てもう一人の悪役令嬢であり、サイラスの婚約者でもあるルーシー・グレンハートがイヤイヤと身をよじった。
「皆様だけでずるいですわ!私も仲間にいれてくださいまし!」
この状況は、考えようによっては利用できるかもしれない。
わたしは、そう考えることにした。
この無法地帯と化している乙女ゲームを丸く納めるためにはこの最強の悪役令嬢であるマリアンナ様の力を借りるしかない。
というか、別にハーレムエンドじゃなくってもいいわけだし。
目的は、アレクシスのハーレムエンドを阻めればいいわけだし。
普通のあるべき姿に戻せばいいだけじゃん。
つまり、攻略対象がそれぞれの婚約者と結ばれればいいわけだ。
ヒロイン、というかアレクシスとでなければ大丈夫!
というわけでわたしは、マリアンナ様経由でクッキーをそれぞれの攻略対象者のルートの悪役令嬢に配ることにした。
もちろんそれは、わたしが悪役令嬢を全攻略するためなどではない。
それぞれの悪役令嬢からそのお相手の攻略対象者へクッキーを渡してもらってそれを食べた攻略対象者とその悪役令嬢が結ばれればぐるっと丸く収まるというわけだ。
そうして、わたしのクッキーばらまき大作戦が決行された。
そして。
それから2~3日後。
なぜか、わたしは、悪役令嬢たちの開いたお茶会へと招かれていた。
そこは、マリアンナ様のお部屋だった。
私の部屋も立派だったが、マリアンナ様の部屋ほどじゃない。
まさに一軒家なみの広さに重厚な家具。
お茶会で使われている茶器ももちろん最高級の品だった。
「はい、アリシア。あ~んして」
にっこりと微笑んで白くて長い指先でつまんだ焼き菓子をわたしの口許へと差し出すマリアンナ様に、ライナルートの悪役令嬢であるライナの婚約者であるララ・リーエンスが頬をぷぅっと膨らませる。
「ずるいですわ!マリアンナ様ばっかりアリシアにべたべたして!」
「まあ。私は、べたべたなんてしていませんわ」
マリアンナ様がきっぱりと言った。
このままだとわたしをめぐって喧嘩になりそうなのでわたしは、半笑いで二人を止めに入った。
「ララ様にも食べさせてほしいですぅ」
「まあ、アリシアったら」
ララ様がかわいくって堪らないという様子でわたしにしなだれかかってくる。
それを見てもう一人の悪役令嬢であり、サイラスの婚約者でもあるルーシー・グレンハートがイヤイヤと身をよじった。
「皆様だけでずるいですわ!私も仲間にいれてくださいまし!」
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