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2 うきうき学園生活?
2ー8 篭絡ですか?
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2ー8 篭絡ですか?
「アレクシスの陰謀って、何?」
わたしたちは、場所をわたしの部屋へと移動して話していた。
わたしの寮の部屋は、広い豪華な一人部屋だった。
普通、高位貴族のお嬢様は、お付きのメイドさんをつれているものだ。
わたしにも一人、アルトグレイス家からついてきてくれている。
サリという名の妙齢のけっこうかわいらしいメイドさんだ。
ほんとは、必要なかったけどアリスティア様にどうしてもと言われて仕方なくつれてきたのだ。
サリは、わたしとアナベルにお茶を出すとそっと席を外してくれた。
わたしの質問にアナベルは、しばらく悩んでから話し始めた。
「実は、アレクシスは、わたしの双子の弟なんです。我がビットスター男爵家では双子は不吉だと言って片方を養子に出すきまりがあるんです。でも、わたしたちいつも繋がっていました。それが、最近、変なんです」
アナベルは、せきを切ったように話し続けた。
「学園に入学する少し前からアレクシスとの繋がりが断たれてしまったんです。今では、もう、アレクシスが何を考えているのかもわかりません。ただ、急に男の人に興味を持ち始めたみたいで。以前は、あんなに自分に近づいてくる男の人をいやがっていたくせに、今じゃ、自分から近づいていく始末で」
わたしは、ふんふん、と聞いていたがやがて答えた。
「それは、心配よね。わかるようなきがするわ、アナベル」
わたしは、アナベルの手をとった。
「彼は、アレクシスは、今、わたしの弟のロドニ-に興味を持って近づいているわ。わたしもちょっと心配していたのよ」
わたしが言うとアナベルは、こくこくと頷いた。
「ロドニ-様だけではないんです。学園に入学する前になんだかおかしなノートを作っていて。わたし、いけないことだとは思ったのですがそれをそっと覗いてみたんです。そのノートには、なんかわからないんですが、攻略対象とか書かれた人名がいくつかあって、どうやらアレクシスは、その攻略対象の全員を、その、篭絡しようとしているらしくって」
「アレクシスの陰謀って、何?」
わたしたちは、場所をわたしの部屋へと移動して話していた。
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わたしにも一人、アルトグレイス家からついてきてくれている。
サリという名の妙齢のけっこうかわいらしいメイドさんだ。
ほんとは、必要なかったけどアリスティア様にどうしてもと言われて仕方なくつれてきたのだ。
サリは、わたしとアナベルにお茶を出すとそっと席を外してくれた。
わたしの質問にアナベルは、しばらく悩んでから話し始めた。
「実は、アレクシスは、わたしの双子の弟なんです。我がビットスター男爵家では双子は不吉だと言って片方を養子に出すきまりがあるんです。でも、わたしたちいつも繋がっていました。それが、最近、変なんです」
アナベルは、せきを切ったように話し続けた。
「学園に入学する少し前からアレクシスとの繋がりが断たれてしまったんです。今では、もう、アレクシスが何を考えているのかもわかりません。ただ、急に男の人に興味を持ち始めたみたいで。以前は、あんなに自分に近づいてくる男の人をいやがっていたくせに、今じゃ、自分から近づいていく始末で」
わたしは、ふんふん、と聞いていたがやがて答えた。
「それは、心配よね。わかるようなきがするわ、アナベル」
わたしは、アナベルの手をとった。
「彼は、アレクシスは、今、わたしの弟のロドニ-に興味を持って近づいているわ。わたしもちょっと心配していたのよ」
わたしが言うとアナベルは、こくこくと頷いた。
「ロドニ-様だけではないんです。学園に入学する前になんだかおかしなノートを作っていて。わたし、いけないことだとは思ったのですがそれをそっと覗いてみたんです。そのノートには、なんかわからないんですが、攻略対象とか書かれた人名がいくつかあって、どうやらアレクシスは、その攻略対象の全員を、その、篭絡しようとしているらしくって」
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