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2 うきうき学園生活?
2ー7 アレクシスの陰謀
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2ー7 アレクシスの陰謀
なんなの?
あれは!
わたしは、ぎりぎりと歯軋りしていた。
久しぶりのオルトとの再会が!
しかも、あいつ、オルトと同室だとかいってなかった?
純真なオルトがやつに汚される!
女子寮の食堂でわたしは、どうしたものかと考えていた。
食堂といってもお貴族様が多い寮でのことだ。
ほぼ食堂を使うような者は、いなかった。
わたしの貸しきりといってもいい。
広々とした食堂内でわたしは、一人ぽつねんと夕食を食べていた。
といってもすごいごちそうなんだけど。
パンは、ふかふかだし、肉もほこほこだし、スープは濃厚でおいしいし。
ほぼわたししか食べてないなんてもったいない。
わたしがおかわりをしようかな、と考えていると急に誰かに名前を呼ばれた。
「アリシア・アルトグレイス様ですか?」
振り向くとそこには、黒髪に青い瞳のメガネをかけた美少女がたっていた。
わたしは、モグモグしていたものをごっくんと飲み下してから返事をした。
「そうだけど、あなたは?」
「わたしは、アナベル、アナベル・ビットスターと申します。お食事中に失礼いたします」
アナベルは、ペコリと頭を下げた。
「アレクシスのことでお話があるんです」
はい?
わたしは、ぎょっとしてアナベルのことを凝視した。
まさか、この子も転生者なの?
「まあ、とにかく腰かけて。食事は?」
「まだです」
アナベルは、わたしの横の椅子に腰かけた。
わたしは、食堂付きのメイドさんに頼んでアナベルの分の食事を持ってきてもらうように頼んだ。
アナベルは、スープを一口二口飲んだだけでスプーンを置いた。
「もう、食べないの?おいしいのに」
「ええ、すみません」
アナベルは、申しわけなさげにうつむいた。
わたしは、食後のお茶をいただきながらアナベルに訊ねた。
「それで?わたしに何の用なの?アナベルさん」
「実は、お願いがあるんです」
アナベルが思い詰めた様子でわたしに話し始めた。
「どうか、アレクシスの陰謀を止めて欲しいんです」
なんですと?
なんなの?
あれは!
わたしは、ぎりぎりと歯軋りしていた。
久しぶりのオルトとの再会が!
しかも、あいつ、オルトと同室だとかいってなかった?
純真なオルトがやつに汚される!
女子寮の食堂でわたしは、どうしたものかと考えていた。
食堂といってもお貴族様が多い寮でのことだ。
ほぼ食堂を使うような者は、いなかった。
わたしの貸しきりといってもいい。
広々とした食堂内でわたしは、一人ぽつねんと夕食を食べていた。
といってもすごいごちそうなんだけど。
パンは、ふかふかだし、肉もほこほこだし、スープは濃厚でおいしいし。
ほぼわたししか食べてないなんてもったいない。
わたしがおかわりをしようかな、と考えていると急に誰かに名前を呼ばれた。
「アリシア・アルトグレイス様ですか?」
振り向くとそこには、黒髪に青い瞳のメガネをかけた美少女がたっていた。
わたしは、モグモグしていたものをごっくんと飲み下してから返事をした。
「そうだけど、あなたは?」
「わたしは、アナベル、アナベル・ビットスターと申します。お食事中に失礼いたします」
アナベルは、ペコリと頭を下げた。
「アレクシスのことでお話があるんです」
はい?
わたしは、ぎょっとしてアナベルのことを凝視した。
まさか、この子も転生者なの?
「まあ、とにかく腰かけて。食事は?」
「まだです」
アナベルは、わたしの横の椅子に腰かけた。
わたしは、食堂付きのメイドさんに頼んでアナベルの分の食事を持ってきてもらうように頼んだ。
アナベルは、スープを一口二口飲んだだけでスプーンを置いた。
「もう、食べないの?おいしいのに」
「ええ、すみません」
アナベルは、申しわけなさげにうつむいた。
わたしは、食後のお茶をいただきながらアナベルに訊ねた。
「それで?わたしに何の用なの?アナベルさん」
「実は、お願いがあるんです」
アナベルが思い詰めた様子でわたしに話し始めた。
「どうか、アレクシスの陰謀を止めて欲しいんです」
なんですと?
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